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いい歳こいたおっさんが自作曲を語る話(アンサンブル曲編)

    今回はついに自作自演曲の紹介です。
    ジャンルは木管アンサンブル。
    全部聴くと1時間弱になりますので、お時間のある時にお聴きいただくか、1曲ずつ細切れに聴いていただくとよろしいかと思います。

    #創作大賞2026 #オールカテゴリ部門

    導入

    ここ数年は作曲していないので、これもある意味「過去作の紹介」となります。

    元々、中学と高校では吹奏楽部でサックスを吹いていた私。しかし大学でオーケストラサークルでヴィオラを弾いた後、社会人になってからは全く楽器演奏の機会がありませんでした。

    その間、いつか自分で演奏してやろうと自分専用の曲をDTMで作り貯めしていました。但しその頃の曲はウィンドシンセサイザーで演奏するポップス曲ばかりで、今回紹介する曲とは全くジャンルが違います(これらもいつか記事にして紹介したいと思います)。

    やがて会社の後輩が社会人吹奏楽団で楽器を吹いているという話を聞き、私もそのつてを頼って吹奏楽団に入団、生楽器(A.SaxとS.Sax)を復活させますがほぼ同時に海外出向の話が決まります。仕方がないので生楽器を出向先に持ち込んでその楽器用の曲を自作しながら演奏、録音、ミキシング編集、動画公開をする事にしました。

    海外では週末が暇で仕方ないので、作曲と楽器練習は暇つぶしには最適でした(←おい(笑))。

    では、当時制作した音楽の紹介に進みます。

    楽曲紹介


    木管三重奏曲第一番「竜騎兵の涙」(Fl. Cl. S.Sax)

    元々は息子が生まれた2013年に、子守歌のつもりで考えたメロディを膨らませて作った曲です。冒頭のメロディがその子守歌です。息子が生まれてちょうど1歳になった頃、私は海外へ単身赴任することに。日本に残した息子のことを考えながら赴任先で作曲を完了し、録音をしました(2015年作曲、2016年録音)。
    そう、海外赴任先に楽器を3本、この曲の録音のために持ち込んだのです(無茶をしたもんだ)。
    テクニカルな話をするならば、この曲は最初、リコーダー三重奏として作曲しました(ソプラノ、アルト、テナー)。なのでメロディはソプラノに集中しているのですが、この楽譜を、
    ・ソプラノリコーダー→フルート
    ・アルトリコーダー→ソプラノサックス
    ・テナーリコーダー→クラリネット
    に置き換えて演奏したのがこの動画の版です。
    このため、もっぱらフルートがメロディを担当しています。


    木管三重奏曲第二番「防人の夢」(Fl. Cl. S.Sax)

    第一番「竜騎兵の涙」が日本に残した家族を想う曲だとすれば、この曲「防人の夢」は単身赴任先で日の丸を背負う自分の心情を形にしたものです。
    現地人に「日本人って大したことないなぁ」と舐められないために(なめられたら指揮系統(ガバナンス)がむちゃくちゃになってしまいますからね)、仕事もきっちりとやり、普段の振る舞いも品行方正に努めました。そりゃもう、日本に住んでいるときよりもはるかに「清く正しく」を心掛けたつもりです。
    そういう、「サムライ」っぽい覚悟を音楽にしてみたのがこの曲です。2016年作曲、録音。
    音楽の構成としては、前作「竜騎兵の涙」でフルートばっかりメロディを吹いていたのでこの曲では場面ごとにメロディを担当する楽器が入れ代わり立ち代わり、主役を務めるようにしています。自分としてはこの3つの三重奏(第1番〜第3番)の中で一番出来が良いと思っているのですが、友人から「メロディがあっちこっちの楽器に飛ぶと落ち着いて聴けない」と言われ、凹みました(笑)。
    その反動で、主役を固定した3曲目を作曲することに。


    木管三重奏曲第三番「三つのおとぎ話」(Fl. Cl. S.Sax)

    「三つのおとぎ話」(2016年作曲、録音)は、異なる3つの場所でそれぞれキャラクターの異なる3人の主役たちがおとぎ話を語る、という建付けで音楽が進行します。特に第1曲はイギリス民謡っぽく聴こえるように腐心しました。
    ・第1曲:湖畔にて…クラリネットが主役。ピクニックで訪れた湖畔の木陰でマザーグースのような童話を幼い子供に語り聞かせる気分。
    ・第2曲:寺院にて…フルートが主役。歴史ある古い寺院の敷地で荘厳な空気に包まれながら故事に触れるような気分。
    ・第3曲:城址にて…サクソフォンが主役。崩れ落ちた古城の跡地で、かつての栄華に満ちた時代に想いを馳せる気分。
    3つとも「昔々、あるところに……」でお話が進んでいくような雰囲気で曲作りをしています。特に第3曲は「夏草や兵どもが夢の跡」そのままです。
    「曲」というよりもメランコリックな「語り」を重視した音楽です。


    木管四重奏曲「防人の夢」(Fl. Cl. S.Sax Fg.)

    ここからは出向先から帰任してからの録音です。
    三重奏曲第二番「防人の夢」に、さらに低音のファゴットを加えて四重奏にした版です。作曲当初からこの構想はありましたが、赴任先にファゴットを持って行か(け)なかったので、録音は帰国までお預けになっていました(その代わり、この構想をさらに膨らませて三管編成の管弦楽版を作りましたが……)。
    帰国してもしばらくは家族の世話で忙しくて、ようやく録音できたのが2018年のことでした。
    帰国して録音したのはファゴットのパートのみで、残り3パートは海外赴任先で収録した三重奏版のままです。いやー、やっぱり低音が入ると表情が締まりますね。特に終曲(第3曲)は、同じ曲なのに四重奏版の方が畳みかける感じが増してスピード感や迫力が倍増しています。


    木管五重奏曲「スウィング組曲」(Fl. Cl. S.Sax A.Sax Fg.)

    この曲も2016年に作曲しましたが、録音は2018年です。従来の曲と同じように、この曲も3曲構成ですが、3曲ともリズムが「タタタタ」ではなく「タッカタッカ」と跳ねる、スウィングで統一しています。
    先行して作曲した3つの三重奏曲が全てシリアスな作風なので、もうすこしはっちゃけた曲を書きたいなと思い、制作したものです。なので、この曲には明確なテーマ(描きたいシーン)というものはありません。楽しければそれでよし、です。


    木管六重奏曲「最後の夏の熱い午後」(Fl. Cl. S.Sax A.Sax Fg.)

    「最後の夏の熱い午後」は、中学や高校時代の夏休みにおおいに羽目を外して遊んだことを大人になって思い出し、その懐かしさを愛でるという懐古趣味的なシチュエーションを想定して制作した曲です。
    本来は2つの楽器群(トリオダンシュとサックストリオ)が対立したり協力したりしながら曲が進行していくというものでしたが、私がオーボエとバリトンサックスを持っていないので、動画のような楽器編成になりました。
    本来の構想では、画面の左半分はトリオダンシュで、フルートの代わりにオーボエが、また右半分はサックストリオでファゴットの代わりにバリトンサックスが演奏している想定です。
    録音してミックスダウン中はそこまで気にならなかったのですが、マスタリングが終わってみるとなんとも各パート間の音程が悪い(泣)。
    録音のやり直しも考えましたが宅録ですので家族がいない瞬間しか録音できず、リトライできないまま今日に至ります。


    木管三重奏曲第四番「夢追い人よ」(Cl. S.Sax Fg.)

    原曲は2015年に海外赴任先で作曲した木管デュオ(二重奏)曲です。日本に帰ったら、成長した息子とデュオしたいな……なんて考えながら作った曲なのですが、気がついたら勢い余って三重奏曲になってしまいました。1人分多いよ……。2023年録音。
    通常、トリオダンシュ(トリオ・ド・アンシュ)というとリード付きの木管楽器3本(オーボエ、クラリネット、ファゴット)で演奏するのですが、私はオーボエは持っていないので、代わりにソプラノサックスで吹いています。名づけて「新トリオダンシュ(ヌーベルトリオダンシュ)」です。
    タイトルは「夢追い人」ではなく「夢追い人よ」です。将来の成長した息子を夢追い人に見立て、息子に語り掛けるというシチュエーションを想定して制作したためです。つまり夢追い人は息子のことで、それを後ろから見守る自分がいて、夢追い人に何かを伝えようとしているので夢追い人「よ」なのです。


    木管三重奏曲第五番「若草の頃」(Cl. S.Sax Fg.)

    新トリオダンシュ編成の第二弾です。この曲は元ネタの無い完全新規作曲です。2023年作曲、録音。この曲には特にテーマや想定したシチュエーションは無く、タイトルも雰囲気重視で、何となくスキップしたくなるような新緑の季節を書きたかっただけです(笑)。


    木管三重奏曲第六番「陽炎」(Cl. S.Sax Fg.)

    この曲の元ネタは、2015年頃に作ったポップス曲です。2023年に木管三重奏(新トリオダンシュ)に編曲して録音。
    なんだかとってもクラリネットの音程が不安定で、聴いていて不安になってきます。これも録音・ミックスダウン中は全く気にならなかったのですが、マスタリングしたものを聴いたら「なんじゃこりゃ?!」な出来に……


    まとめ

    自作の木管アンサンブル曲は、以上です。演奏がどシロートで申し訳無いですが、下手の横好きで頑張っています。
    「俺のほうがもっとうまく吹けるよ」という方がいらっしゃいましたら楽譜を提供しますので、ぜひ録音・公開してください。ご協力よろしくお願いいたします。

     
     
    多趣味ですが、必ず何かを作る事に関連しています。 ・音楽(作曲と演奏) ・イラスト(制作) ・プラモデル(製作) これらについて、noteで作品を公開したり、思うことを書いてみたり。 時期によって関心の向くジャンルが変わるので、どれが本命って言えません。全部大好き。

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