
地下鉄が怖くなる? 映画『8番出口』を観て考えたこと
こんにちは、椿みきこ🌸季節の花ごよみです。
夜テレビをつけたら、二宮和也君が地下街に倒れていたので、気になって最後まで観てしまいました。
2025年の映画『8番出口』だったんですね。
サムネが思いきりネタバレで、すみません。
でも、個人的には救いのあるラストだと思います。
出られない地下道の恐怖
『8番出口』は、無限ループする地下通路から“異変”を見つけながら脱出を目指す男性を描いた、日本のサバイバルホラー映画です。
どこかで見たことのある地下鉄の乗り換え風景です。
とにかく長い地下通路で、ときどき周りに人が見えなくなることがありますね。
少し歩くと、また人混みに戻るのがわかっているけど…もし、どこまで歩いても誰もいなかったら?
ほんとにどこにでもありそうな無機質な白い地下通路が続きます。
だけど、そこから出られないとわかったら?
いつのまにか主人公と同じ“迷う感覚”を体験している気分になっていきます。
ありきたりな地下通路なのに、日常とちがう異変を探しながら進まないといけないゲームみたいです。
数字の8とか、ポスターとか、ドアノブなど、見慣れたはずのものが、どこかちょっとずつ違う世界です。
わずかな違いを見逃すと、出口にたどり着けない仕組みのようです。
追いつめられる演技
出られない不安。日常に戻れない恐怖。
白く光るタイルの壁の曲がった先から、なにか怖いものが来るような気配。
主演の二宮君は、役になりきる演技で定評があります。人間の演技は感情が伝わってくる気がするので好きです。
たとえ無表情でもAIとは違う気がするからです。
なぜでしょうか。人の気持ちってなんでしょうか。
映画を観ると、考えてしまいますね。
「あなたはあの子を守る、あの子もいつかあなたを守ってくれる」という謎の女性(小松菜奈さん)のセリフがラストの決断とつながるところも良かったです。
ボレロを聴く二宮君
冒頭とラストに流れるボレロという曲は、くり返しを象徴しているんですね。
ボレロはモーリス・ラヴェルが作曲したクラシックの名曲です。
特徴としては 執拗な繰り返しがあります。
たった2種類のメロディが、曲の開始から終了直前まで、同じリズム(小太鼓の刻み)に乗せて何度も繰り返されます。
また、最初から最後までテンポが変わらず、一定の速度で進みます。
非常に小さな音(ピアニッシモ)から始まり、楽器が次々と加わって音の厚みが増していき、最後は爆発的な大音量(フォルテッシモ)で終わるところも、映画の構成に合っていました。
映画『8番出口』のテーマである「無限ループ」や「徐々に高まる緊張感」を象徴するのに、非常に適した楽曲なんですね。
地下鉄が怖くなる?
東京で地下鉄の乗り換えをするのが怖くなるような映画でした。
今度から、地下街は速足で歩こう、と思いました。
人が多くても安心できないのです。
もし、地下通路で一人になってしまったら?
駅員さんがロボットみたいだったら?
ただでさえ、迷路のような地下鉄の乗り換え。
私は、たまに行くと、かならず迷うので、気をつけなければいけません。
毎日同じ電車に乗っている人は、慣れているので、迷わないんです。
われわれ田舎人にとって、東京はなにが起こるかわからないくらい複雑怪奇です。日常生活の落とし穴、どこにあるか、わかりませんね。
異変に気をつけて、進みましょう。

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