メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo byrio_akiyama

【じーじは見た!】後編:原子力小委員会 革新炉WGの最新情報を見てみた!

    定年のおっちゃんねる

    Z世代応援団、未来世代応援のじーじです!

    さて、今回は原発の革新炉WG(ワーキンググループ)会合の最新情報を確認しています。

    本編は後編です。前編から読んでいただけると嬉しいです。

    4️⃣ 2022年当時に計画した技術ロードマップ

    高速炉と高温ガス炉の開発ロードマップを確認しておきましょう。
    高速炉は2040年代の実証炉稼働の予定、高温ガス炉は2030年代後半の稼働予定という計画でした。

    画像
    第6回会合事務局提供資料より抜粋①
    画像
    第6回会合事務局提供資料より抜粋②

    しかし、問題は下記グラフのとおり、3.11東日本大震災による福島第1原発事故によって、次世代炉への研究開発予算は、過去十数年間は大きく減らされてきたという事実です。

    画像
    第6回会合事務局提供資料より抜粋③

    責任ある積極財政によって、原発の次世代革新炉への開発投資予算がどの程度上乗せされるのか、原発事故前の水準を上回る規模まで引き上げられるのかに注目していきましょうね。

    画像
    第6回会合事務局提供資料より抜粋④

    予算の問題に加えて、高温ガス炉に必要なヘリウムを米国とカタールから調達しているものの、カタールのLNG施設へのイランからの攻撃によって世界の3分の1を供給するカタールヘリウムの供給不安(カタールショック)も起こっており、何を優先すべきかが微妙なところです。

    過去の経緯や星取表を知った後で最新の進捗状況を見ていきましょう。

    5️⃣ 高速炉実証炉の開発状況

    1)開発ロードマップ
    ➢ 2023年夏:炉概念の仕様を選定
    ➢ 2024年度~2028年度:実証炉の概念設計・研究開発
    ➢ 2026年頃:燃料技術の具体的な検討
    ➢ 2028年頃:実証炉の基本設計・許認可手続きへの移行判断

    2)中核企業の選定
    「ナトリ ウム冷却タンク型高速炉」を高速炉実証炉の概念設計対象として選定し、中核企業 として三菱重工業株式会社を選定した(2023年7月)。

    画像
    第11回会合 資料4より抜粋①
    画像
    第11回会合 資料4より抜粋②

    3)高速炉サイクルプロジェクト推進室設置
    概念設計段階における体制を提示し(2024年6月戦略WG)、原子力機構に高速炉サイクルプロジェクト推進室を設置した(2024年7月1日)。

    ■ 実用化の見通しが明確になるステップ3以降は、この開発の司令塔組織は事業運営体制 に機能を引き継いでゆく(2022年12月戦略ロードマップ [原子力関係閣僚会議] )。

    ■ サイクル技術は、研究開発のために大量のプルトニウムを扱い、ホット試験が必要となる等、 民間が主体的に開発を進めるにはハードルが大きいことから、当面は、軽水炉サイクルとの共通技術を含めて、原子力機構がステークホルダーとの連携を図りつつ開発の中心的役割を果たす必要がある(2022年12月戦略ロードマップ [原子力関係閣僚会議] )。

    4)実証炉の規模の決定
    実証炉の概念設計については、実用化へのスケールアップでの技術的連続性を確保でき、大型炉・小型炉にも展開可能な60万kWe級とする(2024年12月戦略WG)。

    5)日米/日仏の協力関係

    画像
    第11回会合 資料4より抜粋③

    現時点では、オンスケジュールといったところでしょうか。

    6️⃣ 高温ガス炉実証炉の開発状況

    高温ガス炉は、原発事故までは日本の研究・開発レベルは世界の先頭を走っていたようです。

    HTTR(高温工学試験研究炉)は、1969年から研究が始まり、90年代に研究炉が建設され、98年に初臨界、2004年には原子炉出口950℃達成(世界初)、原発事故前には950℃連続50日運転を達成していました。

    画像
    第11回会合 資料5より抜粋①

    中断していた研究を2022年に安全性実証試験を再開することができました。しかし、原発に対して10年間の政治の思考停止期間は痛く、技術成熟度は道半ばです。

    画像
    第11回会合 資料5より抜粋②
    画像
    第11回会合 資料5より抜粋③

    実証炉の計画は順調で、2030年代後半の運転が予定されています。
    責任ある積極財政により開発の背中を押し続けてもらいたいものです。

    画像
    第11回会合 資料5より抜粋④
    画像
    第11回会合 資料5より抜粋⑤

    国産原燃料として水素の製造が期待されています。水素還元製鉄に必要になる国産水素製造のためにも高温ガス炉の実用化は日本の希望の星です。

    画像
    第11回会合 資料5より抜粋⑥

    世界のライバルと情報を共有して、安全最優先で開発を頑張ってほしいですね。

    ⚫ 現在、設計や研究開発は順調に着手・執行できている段階。社会実装に繋がる実証炉開発へと更に発展させるため、基本設計を更に本格化すべく必要なプラント基本仕様やサイト条件の確定に向け、早期の実施主体決定及び設置場所選定が必要

    ⚫海外で先行するプロジェクトの事例も踏まえると、社会実装に繋がる実証事業の更なる発展には、 技術以外の課題の特定と対応が必要 (例:規制見通し、原子力事業とその他事業の差異、水素社会の動向、等)

    ⚫ 実証炉規模の原子炉の許認可対応や建設、運転及び保守管理に対応するには、現在、高温ガス炉プロジェクトに係る人員に加えて、JAEA内外から追加の人的リソース確保が必要

    第11回会合 資料5より引用

    頑張れ日本!
    頑張れ高市政権!
    頑張れZ世代!

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
    よろしかったら「スキ」🤍ポッチンをお願いします😊😊
    コメントなんかいただけたら、飛び上がって喜んじゃいます😂😂

    画像
    じーじの投稿のアーカイブです👇

    🌳定年のおっちゃんねる一番の人気シリーズ🌳
    【熔ける前の井川意高物語】

    🌳じーじと孫娘との思い出づくりのシリーズ🌳
    【じーじのボヤキ】

    🌳
    じーじの初期投稿3点セット+時代の振り返りシリーズ🌳
    その時あなたは何してた?(1985年~2020年)
    【日米成長力格差】~日本は絶対に復活するんだ~
    【気候変動問題の盲点】~森林大国の日本だからこそできること~
    【みんなで地球を助けよう】~脱炭素社会はZ世代のあなたが創る~

    🌳
    じーじが中央官庁のHP等から情報をピックアップしたシリーズ🌳
    【じーじは見た!】サイトマップ第1弾
    【じーじは見た!】サイトマップ第2弾

    🌳じーじの政治・経済・環境・時々教育に関連した投稿です🌳
    【じーじのもろもろ】サイトマップ
    【ちょっとブレーク】サイトマップ
    【社会の囁き(1)】マガジン

    🌳じーじの時事川柳シリーズ🌳
    【note川柳】

    🌳
    じーじが感激した話のシリーズ🌳
    【じーじ感激!】

    🌳定年に備えてのじーじの準備シリーズのマガジン🌳
    【じーじの準備】のマガジン

    😄
    Z世代応援団のじーじをよろしくお願いします😄
    Z世代応援団のじーじの自己紹介⁉

    その他は
    【じーじのアラカルト】をごらんください。

     
     
     
    還暦を過ぎたじーじが、2021年3月に始めたnoteです。2025年にミレニアル世代以降の生まれの人が労働生産人口の過半数を超える時、明治維新のような若い力による変革が始まると信じています。そんな「Z世代応援団」をテーマにしたじーじのnoteに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

    あなたへのおすすめ