
【英単語】¥$らに学ぶadvocateの意味と用例
(注:本記事は12/28に更新しました。)
私事で恐縮ですが、僕(Sho Okuda)は先週の木曜から土曜にかけて大阪に滞在していました。その際、Subterraさんというバーに行きました。
難波エリアのビルの地下1階にある、英語で接客するDJバーみたいな感じのところで、お酒も美味しく、センスのいいアート作品がいくつも展示されています。空間としてとても心地良い場所なので、興味がある方はぜひ足を運んでみてください🥃
で、ここのCo-Founder兼Head Mixologistが、Deuceというシカゴ西部出身の黒人男性なんですが、その日は以下の写真と同じブラックパンサーのネックレスを着けていたんですね。
なので、"I like your necklace"と話しかけると、"Love your hoodie, bro"みたいに返してくれました。僕がその日着ていたのは、以下の写真と同じMr. Moraleのフーディでした。
そこからケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)の『Mr. Morale & The Big Steppers』いいよな、みたいな話になり、彼はこんなことを言ってくれました。
Listen, man. I'm a huge advocate of mental health. Don't get me wrong, I like to party. I like to hear some stupid stuff, too. But that's only a tiny part of the whole culture of Hip-Hop, you know what I mean?
(いやさ、俺はメンタル・ヘルスの大advocateなんだよ。誤解しないでくれ、パーティーは好きだし、くだらない曲を聴くのも好きだよ。でも、それはヒップホップというカルチャーのごく一部にすぎない。わかる?)
というわけで、前置きが長くなりましたが、今日紹介したい英単語はadvocateです。
まずこれ、発音がムズいんですよね。[dv]と子音が2つ連続したあとに[ə]がきて、[k]の後にまた[ə]もしくは[ei]、そして語末の[t]。練習してみてください。[d]を脱落気味に弱く発音すると言いやすくなると思います。
このadvocate、辞書で引くと、名詞で「提唱者」「支持者」みたいな和訳が出てきます。Oxford Advanced Learner's Dictionaryだと以下のように定義されています。
(formal) a person who supports or speaks in favour of somebody or of a public plan or action
(《かたく》誰かやある公共計画・活動に支持ないし賛同する人)
でも、個人的にはどちらの定義でも、厳密に捉えると、Deuceの上述の発言における使い方がイマイチ説明できないなと感じます。たとえばgun controlやBlack Lives Matterのadvocateだと言われれば、「この人は銃規制に賛成する立場なんだな」「この人はBLMのサポーターなんだな」と、その人の立場や考えが明らかになります。しかし、mental healthのadvocateと言われると、「メンタル・ヘルスに賛成も反対もなくね?」となりませんか?
ここが、辞書だけだと説明しきれない部分なんですね。advocateになる対象としては、gun controlやBlack Lives Matterのように言葉そのものに立場や考えが反映されているものだけでなく、その言葉だけでは立場や考えを意味しないものもあるんです。Deuceが言ってくれたmental health以外にはconsistency (継続性)、dialogue (対話)、discipline (規律)、diversity (多様性)、reproductive rights (生殖権)など、枚挙にいとまがありません。後ろの2つは微妙なラインかもしれませんが、「継続性」も「対話」も「規律」も、賛成とか反対とかないですよね。
だから、仮に僕が辞書を編纂する立場になったら、advocateの訳語に「…を重んじる人」というのを入れます。こう考えると、だいぶスッキリするのではないでしょうか?
最後に、リリックで使われている例をいくつか見ていきましょう。
And devil's advocate is advocatin' for the devil
Deuceの発言では"advocate of …"の形で使われていましたが、ここでは"…'s advocate"の形で使われています。そういえば、ザ・ゲーム(The Game)のソフォモア・アルバムは『Doctor's Advocate』(2006年)でしたね。また、advocateは動詞にもなります。その場合、2つ目のaは必ず[ei]と発音されます。
Haha, advocate of profit, which one seems like it's logic
ここでadvocateの対象になっているprofit (利益)も、賛成や反対するものではないですよね。「利益を重んじる人」くらいの意味で捉えましょう。
I'm not an advocate for violence, but push me, I'ma push you further
これはバスタ・ライムズ(Busta Rhymes)のヴァースですね。このように、advocateの後にはofでなくforが使われることもあります。Either is perfectly fineです。