
未亡人、あからさま日記 ⑭
トラブルわんさか その1
父との同居が始まってから5年が過ぎた。
その間には、様々なトラブルがあった。少なくとも5件はある。
最初の1件目
2021年9月。何度めかの夜の帰省時。
灯りもつけず、ソファに父はうずくまっていた。明らかな異変を感じた。
話しを聞くと、外にゴミを捨てに行った帰りに、つまずいて肩から転び、骨折したみたいだとのこと。
私は直近で、夫のお骨を拾った経験が生々しく残っていたので、ショックに対する耐性ができていたのかもしれない。
父の肩は不自然に腫れていた。
保冷し、翌日早朝にタクシーを飛ばし、隣町の外科病院に駆け込んだ。
通常は、手術入院となるのだが、当時98歳だった父は入院という環境変化でボケてしまう恐れがあった。
だから、医師に無理を言って、私が全部やるからと言って、固定器具を装着した父を自宅に連れて帰ることにした。
簡単なことではなかった。
でも、あの頃は、父も私も若かった。
ほんの序章だった。