
麒麟にまつわる一年だった
麒麟にまつわる一年だった
1.石垣島にて
2025年1月の終わり、石垣島へ行った。
桃林寺の中の権現堂。
そこで、一枚の麒麟の絵を見た。
特別な意味があったわけではない。
ただ、なぜか気になった。
私はその写真を撮り、ずっと、スマホの待ち受け画面にしていた。
2.太宰府にて
その数ヶ月後、4月の終わり頃、私は太宰府天満宮を訪れた。
修学旅行生や観光客で賑わう境内。
静かな神域というより、大きな観光地だった。
本殿へ向かう途中、私は大きな麒麟像を見つけた。
それもまた、なぜか気になった。
私は再び写真を撮った。
その時点では、石垣島の麒麟と太宰府の麒麟が繋がっているとは思っていなかった。

3.鹿児島にて
さらにその翌月、5月の終わり、あるイベントに参加した。
そこには沖縄のシャーマンのような人がいた。
その人は、私にこう言った。
「あなた、麒麟みたいですね」
私は少し驚いた。
前述のように、麒麟の写真ばかり撮っていたからだ。
シャーマンにスマホの待ち受け画面も見せた。
もちろん、何か意味があるのかは分からない。
ただ、不思議と麒麟が重なっていた。
4.高野山にて
さらに、その流れは続いた。
2025年の年末、私は高野山奥之院へ向かった。
目的は、生身供を見ることだった。
まだ真っ暗な早朝。
杉木立の中、灯籠だけが浮かび上がるような時間だった。
その時は、参道沿いにどんな碑や像があったのか、ほとんど見えていなかった。
そして2026年2月。
私は再び高野山奥之院を訪れた。
今度は昼間だった。
すると参道の途中で、麒麟ビールの慰霊碑と麒麟像を見つけた。
「ここにも麒麟がいたのか」
そう思った。
もちろん、年末に通った時も、そこにあったはずだ。
ただ、暗くて見えなかった。
あるいは、見えていても、認識していなかったのかもしれない。

5.結
何か意味があるのかは分からない。
偶然と言えば偶然なのだろう。
けれど、後から振り返ると、2025年から2026年にかけて、なぜか麒麟という存在が、何度も私の前に現れていた。
ただ、それだけの話である。
::tokisuke