
11人兄弟の2番目に生まれて。
賑やかな食卓の裏側で、私が背負っていたもの「11人兄弟なんです。」そう話すと、ほとんどの人が驚きます。「すごいね。」「毎日お祭りみたいだったでしょう?」笑いながらそう言われることがほとんどです。確かに、毎日が賑やかでした。笑い声が絶えない日もあれば、兄弟ゲンカで家中が大騒ぎになる日もありました。おかずが一瞬でなくなる食卓の光景や、名前を呼ぶだけで一苦労する夕暮れ時。でも、11人兄弟として育った日々は、「賑やか」という一言では語れません。そこには、子どもながらに背負った責任、両親の深い愛情、そして家族だからこそ乗り越えられた時間がありました。長女が親の期待を一心に背負うのだとしたら、2番目の私は、親と下の兄弟をつなぐ「調整役」でした。小さな妹や弟の世話を焼き、親が忙しい時は親代わりとして家事を回します。自分のわがままは後回しにするのが当たり前だった、あの頃の私。今日は、そんな11人兄弟の2番目として生きてきた私の人生をお話しします。賑やかさの裏側にあった、本当の感情。そして、大家族という「小さな社会」で私が学んだ、大人になっても消えない大切なことについて。(ここから先は有料エリアです。)
第一章 11人兄弟の2番目
11人兄弟の中で、私は2番目に生まれました。
長男(長女)は親から頼られる存在。その下には次々と弟や妹が生まれ、気づけば私は「お姉ちゃん」になっていました。
「お姉ちゃんだから。」
その言葉は、小さい頃から何度も聞いてきました。本当は甘えたい日もあります。抱きしめてほしい日もあります。でも母の腕の中には、いつも小さな弟や妹がいました。
だから私は自然と、自分の気持ちを後回しにするようになりました。
第二章 私の青春は”母親代わり”
学校から帰ると、私の一日はまだ終わりません。
弟や妹をお風呂へ入れる。ご飯を作る。おむつを替える。寝かしつける。
それが毎日の日課でした。今思えば、私は姉というより、小さなお母さんだったのかもしれません。