しあわせとは
私はここまで逆張りで生きてきた。
小さい頃から本を読むのが好きだ。
しかしみんなが読んでいるから、解決ゾロリも若女将シリーズも読まずに、分厚くて難しい本をわかったような顔をしてページをただめくっていた。
鬼滅の刃も見ていない。流行りすぎているとダメなのだ。
人と違うから良いと思っている節がある。世界に一つだけの花を間に受けすぎたと思う。
そんな私はしあわせについてよく考える。
しあわせの正体がなんなのかよくわからないからひらがなにしておく。
結婚して子供を作って家を建てる。そんなのは良いに決まってる。私だってわかっている。みんながそれが良いと思っている、私はそれが嫌だった。
だが今日ふと考えた。
「大きくなったらお父さんとけっこんする!」
私も実際に聞いたことはないが、よく描かれる幸せ家族の子どもが親に言うセリフだ。
私は想像してみた。このセリフを自分の娘が私に言ってきたらどうだろう。
きっとお父さんのことが大好きなのだろう。結婚の意味も男女の関係も何もわかっていない子どもが無邪気に言う。
お父さんもきっと、「大きくなったら絶対だぞ〜」とかいうし、私も「私はパパのことが大好きだからあげません〜」とか冗談を言うのだ。
そしていつかその言葉を言ったことなんかとっくに忘れて、きっとその娘は大きくなって好きな人と結ばれる。
そこまでがセットだ。
それって絶対幸せじゃんー!これじゃん!
と思った。
私ももうすぐ25歳になる。