光のほうだった。足りないものは、いつも見えているとは限りません。
蕾が、
なかなか開きません。
水はあげているのに、
固いままです。
もう少し水が必要なのかと思って、
また水をあげます。
それでも、
開きません。
鉢を少しだけ動かしてみると、
葉の向こうにある光に気づきました。
思っていたより、
光が届いていなかったのです。
蕾は、
ゆっくりとほどけていきました。
足りなかったのは、
水ではありませんでした。
私はずっと、
水のことだけを見ていたのです。
もう少し頑張る。
もう少し続ける。
あの蕾に足りなかったのは、
もう一度の水ではなく、
光でした。
🌙
