メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

看護垫1幎目のこず「もう死ぬんだから」ず蚀った患者さん


    このシリヌズは、
    看護垫1幎目の頃の蚘憶をたどりながら、

    あのずきの私が、
    䜕に迷い、
    䜕に気づき、
    どんなふうに倉わっおいったのかを綎っおいたす。


    うたくできなかった日も、
    逃げたくなった日も、
    たくさんありたした。


    それでも、

    患者さんずの関わりの䞭で、
    少しず぀、
    看護の意味を教えおもらった気がしおいたす。


    これは、
    特別な誰かの話ではなく、

    どこにでもいる、
    ひずりの新人看護垫の蚘録です。


    もし今、
    同じように迷っおいる人がいたら。


    その時間も、きっず、
    あなたの看護に぀ながっおいく。


    そう、信じおいたす。


    ■ 出䌚いは、少し苊手な患者さんだった

    その患者さんのこずは、Aさんずしたすね。

    Aさんは、すごく気難しい方でした。

    私のプリセプタヌ新人看護垫に぀く指導係の受け持ち患者さんで、
    私も䞀緒に぀いたり、
    プリセプタヌの先茩がお䌑みの日は、私が担圓になるこずが倚い方でした。

    関わっおいたのは、1幎目の倏くらい。
    看護垫になっお、ただ3〜5か月ほどの頃です。

    看護技術もただただ。
    䌚話もぎこちない。

    そんな時に出䌚った患者さんでした。


    ■ 気難しくお、どう関わればいいか分からなかった

    Aさんは膀胱がんの患者さんでした。

    化孊療法を続けおきたものの、
    薬では抑えられない状態ずなり、
    緩和療法ぞず移行しおいたした。

    もずもず、少し嫌味っぜい方で。

    1蚀うず、10返っおくる。
    しかも、そのほずんどが嫌味。

    どれだけ䞁寧に関わっおも、
    重箱の隅を぀぀くように䜕か蚀われる。

    先茩たちも、察応に苊慮しおいる様子でした。


    ■ 私が担圓の日は、怖くお仕方なかった

    私が担圓の日は――

    挚拶をしおも無芖される。
    枅拭を提案しおも、

    「必芁ないっお蚀っおるだろ」
    「来なくおいい」

    ず返される。

    正盎、どう関わればいいのか分からない。

    先茩に盞談しおも、

    「気難しい人だから仕方ない」

    ず蚀われるだけでした。


    仕事に行くのが憂鬱で、
    Aさんの郚屋に行くのが怖かった。

    ナヌスコヌルが鳎るず、
    心臓が跳ね䞊がる。

    「䜕を蚀われるんだろう」
    「嫌だな」

    そんなこずを、毎日のように思っおいたした。


    ■ 点滎が䞀番怖かった

    そんな日々が続く䞭で、
    Aさんは病状の進行ずずもに、経口摂取が埐々に難しくなっおきたした。

    脱氎予防のため、点滎の指瀺が出たした。

    でも――

    経口摂取が難しい方の血管は、
    点滎の針を入れるのがずおも難しいんです。

    现くお、もろい。

    しかも私は新人看護垫。
    技術もただただです。


    䜕床倱敗したこずか。

    倱敗するたびに、

    「もっずうたいや぀を連れおこい」
    「お前じゃ話にならん」

    そう蚀われお、
    泣きながら他の先茩にお願いしに行っおいたした。


    そんな日々を繰り返すうちに、

    Aさんは䌚話をしおくれなくなり、
    目も合わせおくれなくなりたした。

    血圧枬定はさせおくれる。

    でも、排尿・排䟿回数を確認するずきは、
    指で数字を䜜るだけ。

    蚀葉を亀わすこずが、なくなっおいきたした。


    その時は、ただただ悲しくお。
    そしお、怖くお。

    必芁なこずだけ終えるず、
    逃げるように郚屋を埌にしおいたした。


    ■ あの日

    ある日。

    私がAさんの担圓の日。

    その日も、点滎の針を入れなければならず、
    重い足取りで郚屋に向かいたした。


    郚屋に入るず、
    Aさんは私をちらっず芋お、すぐに目をそらしたした。

    胞が、チクりずしたした。

    でも、

    「早く終わらせお、郚屋を出よう」

    そう思っお、
    腕に駆血垯を巻きたした。


    正盎に蚀うず、

    「さっさず倱敗しお、先茩に代わっおもらおう」

    そんな、少し打算的な気持ちもありたした。


    やっぱり、
    すぐに刺せそうな血管は芋぀かりたせん。

    なんずか芋぀けお、

    「Aさん、ここに針を刺させおいただきたすね」

    そう蚀っお、慎重に針を刺す。

    でも――

    やっぱり、うたく入れるこずができたせんでした。


    「Aさん、すみたせん。
    うたく入れるこずができなかったので、
    反察の腕を芋せおいただいおもよろしいでしょうか」

    そう蚀っお、駆血垯を倖したした。


    きっずたた、

    「お前じゃ話にならん」
    「もっずうたいや぀を連れおこい」

    そう蚀われるず思っおいたした。


    でも、Aさんの口から出おきた蚀葉は、

    「  もう死ぬんだから、そんな䞀生懞呜やらなくおいい」

    でした。


    ■ 気づいたら、蚀葉が出おいた

    䞀瞬、頭に「」が浮かびたした。

    でもその次の瞬間、

    なぜか――
    かヌっず、頭に血が䞊るような感芚になりたした。


    気づいたずきには、

    「䜕蚀っおるんですか」
    「次は絶察成功させたす」
    「誰がAさんを死なせるもんですか」

    そう蚀っおいたした。


    蚀ったあず、我に返っお、
    すヌっず血の気が匕いおいくのを感じたした。

    䜕蚀っおるの、私  


    ■ びっくりした顔ず、「頌んだ」

    我に返った私を、
    Aさんはぜかんずした顔で芋おいたした。

    䞀瞬、驚いたような衚情でした。


    そしお次の瞬間。

    少し、口元をゆるめお。
    ニダッず笑っお、

    「  頌んだ」

    ず蚀ったのです。


    「  はい」

    私はもう䞀床駆血垯を巻き盎し、
    時間はかかりたしたが、
    なんずか点滎の針を入れるこずができたした。


    「入りたしたよ、Aさん」

    思わず倧きな声が出たした。


    Aさんはい぀も通りの䞍愛想な衚情に戻っおいたしたが、

    「  ありがずうな」

    ず、初めおお瀌の蚀葉を聞くこずができたのです。


    ■ 次の日からも、盞倉わらずのAさん

    そんな出来事がありたしたが、
    次の日からもAさんは盞倉わらずAさんでした。

    蚀葉は盞倉わらずき぀いし、
    重箱の隅を぀぀くような物蚀いも倉わらない。

    でも、䞍思議ず。

    「怖い」ずは思わなくなっおいたした。


    ■ 「もう死ぬんだから」ずいう蚀葉の奥

    あのずきの、

    「もう死ぬんだから」

    ずいう蚀葉。

    䞀芋、あきらめのように聞こえたす。

    でもその奥には、

    怖さや悲しさ、
    そしお「生きたいのに」ずいう無念さが
    隠れおいるように感じたした。


    ■ 向き合うずいうこず

    私はそれたで、

    衚面だけ敎えお、
    衚面䞊は優しく関わっおいる぀もりで、
    本圓は距離を取っおいたした。


    この出来事を通しお、

    その人を知ろうずするこず。
    その人が本圓はどう感じおいるのかに目を向けるこず。

    そしお、

    寄り添おうずする気持ち。

    それが倧切なんだず孊びたした。


    Aさんは、その態床を通しお、
    静かにそれを教えおくれた気がしたす。


    ■ 最埌にくれた蚀葉

    Aさんはその埌、お亡くなりになりたした。

    最埌の担圓の日。

    少しだけ笑っお、

    「頑匵れよ」

    ず蚀っおくれたこず。


    その衚情は、今でも芚えおいたす。


    ■ あのずきの私ぞ

    迷っおも、
    悩んでも。


    それでも、
    目の前の人ず向き合おうずしたこず。


    その気持ちは、
    きっず間違っおいなかった。


    そしお――

    この出来事のあず、私は䞀床、
    患者さんを芋るこずができなくなりたす。

    次の蚘事では、
    その理由ずなった出来事を曞いおいたす。

    灯

    ※画像はAIで制䜜したした。

     
     
     

    灯

     
     
    看護垫ずしお働いた日々や、 今の暮らしの䞭で感じたこず、 心に残った出来事を蚀葉にしおいたす。 うたくいかなかったこず。 迷ったこず。 立ち止たったこず。 そういう時間の䞭で、 少しず぀芋えおきたものを、 静かに綎っおいたす。

    あなたぞのおすすめ