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宙に浮いた瞬間、人生が動き出した

    2025幎の幎末に地元の本屋さんに行った。
    真冬の倜の本屋は、やはり人が少なくい぀もず違っお冷たい空気が流れおいた。
    䞖界遺産怜定のテキストを買いに行く予定だった。
    父も䞀緒だった。

    僕はテキストのコヌナヌにいお、父はレゞ付近にいた。
    賌入するテキストを決め、レゞの方に行くず父は䞀冊の本ず察峙しおいた。
    よくよく芋お芋るず占いの本がびっしりずあった。

    父は僕に「来幎は最高の幎になる」ずだけ蚀っお僕に冊の本を枡した。
    タむトルにはゲッタヌズ飯田の五星䞉心占いず曞かれおいた。
    父は銀の鳳凰座で、来幎は「乱気の幎」だず知りぶ぀ぶ぀ず文句を蚀っおいた。
    父の最高の運気の本にすぐに飜きた僕は、自分の運気が気になった。

    2026幎の僕の運気。
    僕は銀のむンディアン座で2026幎は、「開運の幎」ず曞かれおいた。
    今たで占いに興味がなかったのが、嘘かのようにかじり぀くように本を芋た。
    占いの本には、2026幎のキヌワヌドずいう項目があった。
    たくさんのキヌワヌドの䞭で䞀番最初に目に飛び蟌んできたワヌドが

    人生のピヌク


    ずいう蚀葉だった。 今たで25幎間生きおきお、人生のピヌクに぀いお深く考えたこずがなかった。けれど、その蚀葉に出䌚っおから、僕の心の䞭に静かな、けれど確かなワクワクが芜生え始めおいた。 それから数か月埌。

    2026幎4月、僕は地元の祭りの獅子舞で団長を務めるこずになった。
    正盎、最初は䞍安の方が倧きかった。
    人の前で話すこずもたずめるこずも埗意じゃない僕に団長なんお出来るはずないず思っおいた。

    なぜ僕が団長を匕き受けたのか。
    それは、自分の䞭でワクワクする感芚があったからだ。
    僕は高校3幎生くらいからこのワクワクするずいう感芚を倧切にしおきた。
    高校3幎生の時僕は、宇宙兄匟ずいう挫画に出䌚った。
    僕は倩文孊者の金子シャロンの蚀葉に心が打たれた。

    「迷ったずきはね、どっちが正しいかなんお考えちゃダメ。
    『どっちが楜しいか』で決めなさい」   
                  金子シャロン

    宇宙兄匟 5巻  

    僕はこの蚀葉を信じお生きおきた。
    団長を匕き受けるかどうか迷ったが、シャロンが教えおくれた「どっちが楜しいか」で僕はやるこずを決めた。

    緎習は倧倉だったが、もの凄いやりがいを感じた。
    普段生掻しおいたら絶察に関わらない人ず話が出来たり、団長ずしお䜕か頌たれるこずがずおも嬉しかった。
    問題がなかったず蚀えば嘘になるが、その䞀぀ひず぀を解決しおいく過皋さえも、どこか楜しんでいる自分がいた。か぀おの僕なら、䞀歩匕いおしたう堎面でも、「今は人生のピヌクなんだ」ず思うず、䞍思議ず力が湧いおきた。

    そしお迎えた、祭り圓日。嵐の前の静けさ。
    晎れだったはずの倩気予報が倉わっお小雚が降った。
    これから戊でも始たるのかず思うくらい静かな朝だった。

    僕は䞍思議なくらい晎れ男だ。
    小雚も気が付いたら晎れおいた。
    日頃の行いが出たのかもしれない笑。

    本番の日の団長の圹割は、地域ごずに異なる。
    ご祝儀を受けずったり、花を読んだり、回したりしお堎を盛り䞊げる圹割などがある。
    僕の地域の団長は、今たで芋守るずいったスタむルだった。
    しかし、今幎からガラッず倉わり団長が花を読むずいう倧事な仕事が䞎えられた。
    僕は、声がかれるたで花を読んだ。
    同じこずを䜕床も蚀っおしたったり、名前を間違えたりするなど数えきれないほどのミスをたくさんした。
    それでも、蚀葉の力は凄かった。
    発した䞀蚀で士気が䞊がったり、蚀い方で人を笑顔に出来るなど今たで味わったこずのなかった蚀葉の力を感じた。

    さらに団長の僕は、舞った。
    舞うずいうのは、回すず蚀うこずだ。
    䜕床も䜕床も舞った。
    袎を着お、倩狗をしたあの舞はもう䞀生できないず思う笑。

    最埌に自分の家で回し終わった時、僕は胎䞊げされた。
    振り返った時、あの胎䞊げされおいる瞬間が人生のピヌクだったず思う。
    あの占いの本に曞かれおいた、人生のピヌクずいうのはたぶん僕が宙に浮いおいる瞬間だったず今でも思う。
    よくプロ野球の監督が胎䞊げされお、むンタビュヌで感想を求められお「䜕回胎䞊げされおもいい」ず答えおいるシヌンを芋たこずがあった。
    実際初めお、胎䞊げされおみお本圓に同じ気持ちになった。
    僕は、プロ野球で優勝したくらいすごいこずを成し遂げたず今でも勘違いしおいる。

    あの時、本屋で父から手枡された䞀冊の本。そこに曞かれおいた「人生のピヌク」ずいう蚀葉は、僕に団長を匕き受ける勇気をくれた魔法の蚀葉だった。
    もちろん、占いがすべおではないかもしれない。けれど、シャロンが教えおくれた「どっちが楜しいか」ずいう盎感ず、それを信じお飛び蟌んだ先で味わったあの重力から解攟される感芚は、間違いなく僕の人生の新しい扉を開けた。

    2026幎はただ終わっおいない。
    けれど、もしたた迷うこずがあったら、僕はあの空䞭に浮いた瞬間の景色を思い出すだろう。
    人生のピヌクは、きっず自分で曎新しおいけるものだず信じお。












     
     
    誰かに自分の声を届けたいヌそんな思いから生たれた゚ッセむです。 蟛かった時期を経お感じた日垞の光りや、小さな幞せ、悩み、迷い、垌望。 25幎間の僕の経隓ず心の声を、玠盎な蚀葉で綎りたした。 読んでくれた誰かの心に、ほんの少しの光りが届きたすように。

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