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Photo bymakari_5108010

腕の重さを、まだ覚えている|自死遺族|

    ひの

    子供がお腹にいる時、祖母が亡くなった。
    悲しくて悲しくて泣いていたら、パパが私の話を聞いてくれたり、ぎゅってしてくれた。
    今は、パパがいない。

    久々に、涙があふれた。



    最近、パパの夢をよく見る。
    なんとか話をしようと、追いかけていて――

    切ない。
    かなしい。
    会いたい。

    私と結婚したいと思ってくれた人。
    私のことを好きになって、大切に思ってくれた人。

    結婚してよかったよ。
    パパは私と結婚してよかった?
    私のどんなところが好きだった?
    辛い時にそばにいられなくてごめんね。
    余裕がなくてごめんね。

    あの日、〇〇〇が起きたんだよね。
    一人でなんとかしようとしなくて大丈夫だよ。
    みんなでしよう。私も力になるよ。
    ゆっくりしよう。ゆっくりいこう
    ――本人に伝えたかった言葉。


    寝る時、よくパパの腕を「よいしょ」と自分の体の上に乗せていた。
    髪の毛の柔らかさも覚えている。
    スネの骨の形や長さ、ちょっと高めの体温も覚えている。

    さみしい。


    パパは、私の人生の大きな部分をしめていたけれど、パパがいなくなったからといって、すべてがなくなったわけではない。

    失ったものばかりに目を向けて、
    目の前の幸せに気付けない人にはならない。
    『今』も、『自分』も、大切にする。

    ああ、気持ちが行ったり来たりする。
    同じことばかり考えてしまう。

    男性と雑談さえしていないことに気づいて、人から遠ざかっているようで、焦るような気持ちにもなる。
    でも、それは「このままではいけない」なのか、「本当にやりたいこと」なのか、自分でもよく分からない。


    私は、他人の言動でざわめいたり、傷ついたり、「穏便に終わりますように」と祈ったりして生きてきた。
    他人重視で生きてきた。

    パパのことがあって、あれだけ忙しかった仕事を長期で休んでいる。
    見つめ直せ、ということなのかな。
    今回の人生の課題なのかな。
    私が成長できるように。


    重い悲しみや後悔と、軽やかさや安らぎが、共存しているような不思議な感覚。
    亡くなってすぐの頃には想像もできなかった、私の心の動き。


    私は、できるかぎりのことをした。
    「あなたの決断は間違っていなかったんだよ」





    最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
    ここに書いているのは特別な話ではなく、私の日常です。

    同じような気持ちを抱えている方にも、そうでない方にも、何かが届けばうれしいです。

    🌿 時期ごとに、まとめています。
    「またね」 の距離感で、いつでも遊びに来てください。



     
     
     

    ひの

     
     
    自死で夫を亡くしたママです。子どもたちとの日常や、思い出・心の揺れをやさしく綴っています。  読んでくれてありがとう。 Xは、@hinolife1224 です。

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