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【36歳からの人生の作り方】#25(最終回) 遠回りして、ようやくたどり着いた答え

    note創作大賞2026 オールカテゴリ部門 応募作品

    36歳まで、わたしは「趣味で絵を描いていた専業主婦」に過ぎなかった。

    それがイラストレーターになり、46歳で漫画家になり、51歳でインタビューライターになった。気づけば4冊の本を出し、NHKで教え、新聞やテレビ媒体でコラムを書くまでになったのだ。

    そして、36歳で離婚し、39歳で9歳年下の男性と再婚した。

    36歳の自分に20年後の自分の話をしても、おそらく信じないだろう。

    今までわたしが心がけてきたこと、やってきたこと、やらなかったことを、少しずつ書いていきたいと思う。

    この冒頭から始まる記事も、今回で25本目となる。そして最終回。

    最初の記事はこちらから

    前回の記事はこちらから

    10秒で読める「前回までの話」

    20年前、趣味で絵を描いていた専業主婦のわたし。ライター講座をきっかけになぜかイラストレーターへ。36歳で離婚し、9歳年下男子Yと39歳で再婚。

    Yの持病・アトピーが悪化し、退職してわたしの名古屋の実家へ引っ越す。Yはカメラマンに転身し、母との同居生活を経て独立。そして2人の共著『ナゴヤ愛』がついに出版された。

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    執筆に使ったDELのPCは、本1冊書き上げたらキーボードが壊れた
    名まえ(陽菜ひよ子)のせいか、Hの文字が最初に壊れる


    『ナゴヤ愛』発売後


    2020年9月、わたしたちの著書『ナゴヤ愛 地元民も知らないスゴイ魅力』(秀和システム新社)が発売された。発売後のできごとを駆け足で振り返ってみたい。

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    9月:複数の書店で週間ランキング1位を獲得!
    9月:CBCラジオ『石塚元章ニュースマン!!』出演
    10月:名古屋おもてなし武将隊とコラボ
    10月:リビング名古屋書評掲載
    11月:NHK名古屋『まるっと!』出演
    11月:中日新聞書評掲載

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    NHK『まるっと!』放送当日、偶然中日新聞にも書評が載った


    ひよこが運んでくれた世界


    2005年、36歳だったわたしを、鳥かごから連れ出してくれたひよこは、2020年にもまた、新しい世界へとわたしを運んでくれた。

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    でも、この喜びの裏側には、長い試行錯誤があったのだ。


    20年間の間違い探し


    ここまで、20年にわたる自分の話をしてきた。

    途中、離婚や再婚、恋バナなど、横道にそれたように感じられたかもしれない。けれどそれは、「どんな悩みでも解決する方法は同じ」だと思うからだ。

    20年前のわたしは、自己評価が低く、自分には存在価値がないように感じて苦しんでいた。

    そんな自分が、本の企画が通ったことで、少しだけ自信が持てた。そこで、自立を目指して離婚した。

    でもその後も、わたしは間違い続けた。

    その「間違い」とはこういうことだ。

    「自分の居場所」を間違えたままでは、うまくいかない。仕事、結婚、人間関係のいずれも同様だ。

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    イラストレーターからライターへ


    「天職」だと信じて飛び込んだイラストの仕事は、いつ依頼が来るかわからず不安定だった。

    そんな中、2018年に派遣で歴史のコンテンツライターをしたことをきっかけに、少しずつライティングに軸足を移していった。

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    この歴史ライターの経験が、
    Yahoo!ニュースエキスパートの「歴史の専門家」としての仕事につながった


    とはいえ、すぐにライターとしてうまくいったわけではない。

    最初は、お約束のクラウドソーシングで激安案件を引き受けた。しかし、書いても書いても評価が上がらなかった。

    「自分はライターとしてもポンコツだ…」と落ち込みながら書き始めた『ナゴヤ愛』の原稿。しかし、編集O氏からの言葉は意外なものだった。

    「陽菜さんの取材も文章も素晴らしい。陽菜さんは、ジャーナリストとしても大成すると思います」

    O氏からは赤字(修正)がまったく入らなかった。「忘れているのか…?」と思って尋ねると「赤字は必要ありません。陽菜さんの文章には直すところがありません」

    この言葉には既視感があった。以前に別の出版社の編集者からも言われたことがあったのだ。


    何度も間違えて、やっと気づいたこと


    気づけば、ライターと名乗ることが増えた。ライターをメインに、イラストをサブにすることで、生活は安定した。

    そこでようやく気づいた。わたしの居場所は「イラスト」ではなく、「ライター」だったのだ。

    わたしは一日の大半を、PCに向かって文章を打って過ごしている。文字はどれだけ書き続けても苦にならない。

    一方で、絵を描くには気合が必要だ。それだけで、もう答えは出ていた。

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    20年でたどり着いた答え


    わたしはようやく、自分の居場所を見つけた。

    ここでいう「居場所」とは、「自分が息を吸うように、迷いなく力を出せる場所」のことだ。

    20年かけてたどり着いた答えは、結局この二つに集約される。

    ①「頑張る場所」を間違えないこと
    ②「頑張らなくてもできること」を仕事の軸にすること

    一見、矛盾しているように聞こえるかもしれない。

    けれど、自分の素材が活きる場所さえ選べば、努力は「苦行」から「呼吸」に変わる。 自分を活かせる場所に座れば、無理な気合を入れなくても、結果的に一番大きな成果が出るのだ。

    「頑張る場所」さえ間違えなければ、36歳からでも、40代、50代からでも遅くはない。 「頑張らなくてもできること」とは、長い年月を生きてきた人だからこそ持てる、最大の強みであり、武器なのだから。


    うまくいく結婚生活


    仕事だけではない。

    結婚生活も、「誰と」頑張るかが大切なのだと思う。

    自分がどんなに努力しても、合わない相手とではうまくいかない。

    わたしの場合も、無理せずに自然体でいられる今のオットとだから、辛い闘病生活も頑張れた。

    合わない相手と一緒に頑張っても、疲弊するだけなのだ。


    「頑張りすぎる人」に伝えたいこと


    思えば、わたしはいつも肩に力が入っていた。うまくいかないことも無理して克服しようと頑張りすぎていた。

    でも、今の場所に立って気づいたら、「頑張っている」という感覚が消えていた。それが、「居場所を見つけた」ということなのかもしれない。

    今はただ、書きたいから書いている。それが仕事になっている。

    迷ったり間違えたりしながら20年歩いてきて、わたしが最後に行きついた場所だ。


    わたしと同じように「頑張りすぎる」人に、これだけは伝えたい。

    「まずは『頑張らなくてもできること』を振り返ってみてほしい。それが、自分だけの地図の『最初の一歩』になるから」


    《『36歳からの人生の作り方』全25回完結》

    20年間のフリーランスとして培ったノウハウを余すことなく書いたnoteを集めたマガジン

    出版するためにどうすればいいか?について書いたnoteをまとめたマガジン

    本文に登場する『ナゴヤ愛』(秀和システム新社)
    Kindle Unlimitedに含まれているので、会員の方は追加料金なしで読めます。

    このシリーズをまとめたマガジンです。


     
     
    名古屋発、歴史×地域×人物取材のイラストレーター・コラムニスト。著書4冊。TV・新聞媒体、Yahoo!ニュースエキスパートでコラム連載。NHKカルチャー講師。生きづらさやキャリア、「人生の寄り道」を書いています。ひよことプリンとネコが好き。

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