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【嫁の記録】だれも映らなかった防犯カメラ〜深夜にグリーンマン参上


    義父、通報しまくる


    先日帰省したときのこと。

    義父が加入している緊急通報サービスの利用報告書を見て、私たちは思わず二度見した。

    5月末から、週に1~2回のペースで
    利用している。

    え?

    そんなに?

    体調でも悪かった?

    報告内容を見てみる。

    「家の外に不審者」

    「窓から侵入しようとしている音」

    「人影を確認」

    ……。

    思った以上に物騒だった。

    深夜2時の犬の散歩問題


    義父の家は昔ながらの造りで、
    玄関ドアの両脇がガラスになって
    いる。

    人が立てば確かに影は見える。

    ある夜。

    深夜2時。

    トイレに起きた義父は、犬を連れた人物が玄関の外に立っているのを見たという。

    いや。

    深夜2時に犬の散歩する人はいる?!

    でも人の家の前で立ち止まる?
    というか、義父の家の玄関は
    門から奥にはいっているので
    通りすがりに入るのは
    考えられない

    しかも何度も?

    謎である。

    さらに別の日。

    「雨戸にドライバーを差し込んでいる音が
    する!」

    との通報。

    しかし傷一つない。

    まるで怪談話である。

    義妹、正論をぶつける



    義妹が聞いた。

    「インターホンのカメラ見た?」

    最近のインターホンは優秀だ。

    誰か来ればだいたい映る。

    義父は答えた。

    「何も映っとらん」

    義妹。

    「じゃあ誰もいなかったんじゃない?」

    義父。

    「いたんだ!!俺は見たんだ!!」

    義妹
    「じゃあ、警察よんだほうが
    いいよ。」

    義父
    「いや、、あと一回あったら呼ぶ。
    様子をみる」

    義妹「様子をみているうちに殺されたらどうするの?!」

    警察をよぶ、よばないで
    押し問答

    1番有力な原因は
    義母がなくなり、お酒の量が
    ふえていること

    もうこのへんで、やめなさいと
    止めるひとがいない

    夕方から飲みはじめ
    まだお酒がのこっている
    状況でみえているかもしれない。

    イラっときた義妹は
    「そんなに不安なら、施設にはいった
    ほうがいいよ。そのほうが安心だよ」

    一同、一瞬沈黙。


    たぶん全国の高齢の親を持つ子どもたちが、一度は経験する会話である。

    そして現れたグリーンマン


    事件はその週末に起きた。

    朝8時。

    主人の携帯が鳴った。

    電話の向こうで義父が叫んでいる。

    「緑色の人がおる!!」


    緑色?

    主人と私は顔を見合わせた。

    緑色?

    カッパ?

    アベンジャーズ?

    何?

    しかし義父は本気で慌てている。

    すでにセキュリティ会社も呼んで
    いた。

    結果。

    誰もいなかった。

    警察まで来てくれたらしい。


    後日、義父はしょんぼり言った。

    「頭のおかしい人だと思われたかも
    しれん……」

    それを聞いて、なんだか笑えなく
    なった。

    本人は本当に見えていたのだから。

    グリーンマンを。。。

    防犯フィルムの壁


    もし本当に誰か来ているなら対策が必要だし

    義父の安心感を増やすため

    家族会議の結果、防犯フィルムを
    検討することになった。

    ところが業者からまさかの回答。

    「貼れません」

    理由は、

    ガラスが古い。

    凹凸がある。

    曇りガラス。

    厚みも足りない。
    5ミリないとだめらしい。

    要するに全部ダメだった。

    昭和の家、手強い。

    結局、主人がホームセンターへ走った。

    DIYである。

    約1万円。

    業者泣かせのガラスに、なんとか防犯フィルムを貼り終えた。

    ホームセキュリティ断念


    セキュリティ会社からは月額8千円の
    ホームセキュリティも提案された。

    聞けば完璧だった。

    カメラ。

    センサーライト。

    侵入検知。

    異常時の駆けつけ。

    ところが最後に問題発生。

    外出時にボタンを押す。

    帰宅時に解除する。

    たったそれだけ。

    しかし認知症が始まっている
    義父には難しい。

    押したか忘れる。

    解除を忘れる。
    解除を忘れると、義父が侵入者と
    判断され、通報される。

    未来が見えた。

    それも見たいきもする
    意地悪な嫁。笑

    採用見送り。

    だれも映らなかった防犯カメラ


    最終的に主人はホームセンターで
    防犯カメラを購入した。

    映像は子どもたちのスマホで確認できる。

    これで白黒はっきりする。

    そう思った。

    グリーンマン出現から10日。

    犬を連れた人。

    現れず。

    雨戸を狙う侵入者。

    現れず。

    緑色の人。

    もちろん現れず。

    カメラには見事なまでに何も映らなかった。

    そして不思議なことに、その後、
    父が通報することもなくなった。

    安心したからなのか。

    家族が動いたからなのか。

    それとも別の理由なのか。

    本当のところは分からない。

    ただ、私は少し思う。

    人は年を取ると、見えるものが変わるの
    かもしれない。

    そして家族の仕事は、「そんなの見間違いだよ」と否定することではなく、

    「じゃあカメラ付けてみようか」

    と一緒に付き合うことなのかもしれない。

    今日も防犯カメラは玄関を映している。

    そして相変わらず、誰も映っていない。。。


    今後も義父を通して
    認知症とは?
    発信していきたいと思います。

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    「あなたに何ができるの?」と言われた嫁です。義母の10年介護を終え、今は認知症の義父と向き合っています。介護福祉士の資格はあっても、家族の介護は別物でした。58才、3姉妹の母。義父母との戦い、子育て、宇宙人夫との生活を綴ります。

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