
【令和に繋ぐ昭和の味】おばあちゃんから受け継いだ、忘れられない3つのレシピ
あなたには、食べると記憶が戻ってくる料理がありますか?
私にはあります。
台所に立つおばあちゃんの背中。
エプロンの端っこを握りながら、覗き込んでいたあの頃。
鍋からふわっと上がる湯気と、あの独特のにおい。
令和の今、自分で作ってみると気づくんです。
「あ、これだ」って。
昭和の家庭料理には、レシピには書ききれない何かが宿っています。
今回は、おばあちゃんが教えてくれた料理のなかから令和の食卓にも堂々と並ぶ3品をご紹介します。

1品目:親戚一同が集まる日のごちそう〈ひじきの炒り煮〉

お盆になると、おばあちゃんの家には親戚が集まりました。
大人たちがわいわい話しているあいだ、
台所ではひじきの炒り煮が静かに煮えていた。
あの大鍋がなければ、夏じゃない。
そう思うほど、私にとって特別な一品です。
☝️ 令和の食卓にも合う理由
ひじきは鉄分・食物繊維が豊富で、
現代の「腸活」「貧血対策」ブームにぴったり。
昭和から変わらず体にいい、最強の常備菜です。
お弁当のすき間にも、白米のお供にも。
材料(4〜6人分)
• 乾燥ひじき 30g
• 油揚げ 2枚
• にんじん 1/2本
• 大豆(水煮) 100g
• ごま油 大さじ1
• 醤油 大さじ3
• みりん 大さじ2
• 砂糖 大さじ1と1/2
• 和風だし(顆粒) 小さじ1
• 水 150ml

作り方
1.ひじきは水で戻し(約20分)、水気を切る。
長い場合はざっくり切っておくと食べやすい
2.油揚げは熱湯をかけて油抜きし、
細切りにする。
3.にんじんは細切りに。
4.フライパンにごま油を熱し、にんじんを炒める。しんなりしてきたらひじき・油揚げ・大豆を加えて炒め合わせる。
5.水・だし・醤油・みりん・砂糖を加え、
中火で汁気がほぼなくなるまで約15分煮る。
6.火を止めて少し蒸らしたら完成。

💬 おばあちゃんのコツ
「砂糖を先に入れると味がしみるんだよ」
って教えてくれたのを今でも守っています。
最後まで蓋をしないで、水分を飛ばしながら煮るのも大事。
2品目:孫の便秘を心配して生まれた
〈みかん牛乳寒天〉

子どもの頃、私は少し便秘気味でした。
そんな私のために、おばあちゃんが夏になると作ってくれたのがこのみかん牛乳寒天。
「これ食べたらお腹が動くよ」と言いながら
冷蔵庫から出してくれたあの白くてつるんとしたゼリー。
甘くて、冷たくて、みかんの酸味がさわやかで。
今思えば、あれは愛情の結晶でした。
☝️ 令和の食卓にも合う理由
寒天は食物繊維が豊富で、
腸活食材として今また注目されています。
砂糖控えめに作れば、
ヘルシーデザートとしても◎。
子どもから大人まで、
夏のおやつにぴったりです。
材料(4人分)
• 牛乳 400ml
• みかん缶(シロップごと) 1缶(約400g)
• 粉寒天 4g
• 砂糖 大さじ3
• 水 100ml

作り方
1.鍋に水と粉寒天を入れ、よく混ぜてから中火にかける。
沸騰したら弱火で2分ほどかき混ぜながら煮溶かす。
2.みかん缶のシロップと砂糖を加えてよく溶かす。
3.火を止めて牛乳を少しずつ加えながら混ぜる。(熱いまま一気に入れると分離するので注意!
4.容器に流し入れ、みかんを入れる。
5. 粗熱が取れたら冷蔵庫へ。2時間以上冷やし て固める。

6.器に盛り付けて完成。

💬 おばあちゃんのコツ
牛乳を入れるときは「火を止めてから」が鉄則。
急がず、ゆっくり混ぜると
白くきれいに仕上がります。
みかんの代わりにキウイフルーツにしても
美味しいよ、と言っていました。
3品目:粉だらけの手で一緒に作った〈豆腐ドーナツ〉

これだけは、作り方を教わったというより一緒に作ったという記憶が強い。
「こうやって丸めるんよ」と言いながらおばあちゃんが見せてくれた手の動き。私も真似して、でも上手くいかなくてふたりで笑いながら、粉だらけになって。揚がったドーナツをほおばった瞬間の
「おいしい!」という気持ちは今でもちゃんと覚えています。
☝️ 令和の食卓にも合う理由
豆腐を使うことでふんわり・もちもち食感に。
バターや生クリームを使わないから、
令和の「ヘルシーおやつ」
としてそのまま通用します。
子どもと一緒に作るのにも最適な一品
材料(約15個分)
• 絹ごし豆腐 150g
• 薄力粉 150g
• ベーキングパウダー 小さじ1
• 砂糖 大さじ3
• 塩 ひとつまみ
• 揚げ油 適量
• 粉砂糖やシナモン お好みで
作り方
1.豆腐はキッチンペーパーで軽く水気を拭き取る。 (絹ごしでOK。水切り不要です)
2.ボウルに豆腐を入れ、スプーンなどでなめらかに潰す。
3.薄力粉・ベーキングパウダー・砂糖・塩を加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。

4.生地を一口大(約30g)に分けて、手で丸める。
※ベタつく場合は手に薄力粉を軽くつけて
5.170℃の油で5~6分、表面がきつね色になるまで揚げる。途中でそっとひっくり返しながら全体に火を通す。

6.油を切って器に盛り付け、お好みで粉砂糖をふって完成。

💬 おばあちゃんのコツ
「こねすぎたらかたくなる」が口癖でした。
粉気がなくなったらすぐやめること。
あとは揚げる油の温度が命。箸を入れてじわっと泡が出るくらいがちょうどいい。
おわりに
3品とも、材料はシンプル。作り方もそんなに難しくない。でも、食べると一瞬で連れていかれる場所がある。
おばあちゃんの台所。
あのエプロン。あの声。あの笑顔。
昭和の家庭料理には、
栄養素だけでは説明できない何かが入っていると思います。
それは、作る人の愛情と記憶、なのかもしれない。
令和の今、自分で作ることで気づく。
おばあちゃんが残してくれたものの大きさに。
あなたにも、誰かから受け継いだ味がありますか?
ぜひ、今度の週末に作ってみてください。
おいしくなあれ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
感想やあなたのおばあちゃんのレシピ、ぜひコメントで教えてください♡
「写真:筆者」