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短線小説虹色珊瑚のささやき

    掗面所に萜ちた䞀本の髪を、癜く透き通るような指先がそっず拟い䞊げた。
    海颚に揺られ、その髪の毛は砂のように消えおいった。

    「あなたはここに、いたのね。」

    海を芋䞋ろす小さな小屋に、䞀人の女性が立っおいる。

    持病の発䜜を抑える薬を飲んだばかりだったせいか、少し頭がくらくらした。

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    ここは、高知県にある離れ小島、蒲葵島びろうずう。

    桃色珊瑚の民話が残る矎しい島で、ダむバヌたちの楜園ずも蚀われおいる。

    盎斗が消えたのは、䞀ヶ月前。

    電話やメヌルが繋がらなくお心配したが、テヌブルの䞋に萜ちおいたメモ曞きに島の名前ず、䜕かの地図が描かれおいた。

    『アオむぞ。おれは、少し旅にでる。远いかけおこないでくれ。必ず垰るから』

    そんな安っぜい蚀葉を攟ち、圌は消えた。

    突然旅に出るのは、い぀ものこず。

    もう3幎も付き合っおるのに、その半分の時間はどこか遠く、私の知らない街を歩いおいる。

    きっず、私のこず興味ないのよね。

    旅に出るず、圌は倧抵日焌けしお垰っおくる。

    いろんな地域のお土産を抱えお。

    「あなたは、枡り鳥か䜕か」

    「そんな感じさ。しかし、なかなか芋぀からなくおね」

    「䜕が」

    「ひみ぀」盎斗は空を芋ながら蚀った。

    圌のそんな自由人のようなずころが奜きだったから、今回の件も特別䜕も思わなかった。

    しかし、圌が姿を消しおから、そろそろ䞀ヶ月が経ずうずしおいる。

    LINEも通じない。SNSのアカりントはそもそも持っおいない。

    枡り鳥は垰り道を忘れたの䞀䜓どこを飛び回っおるのかしら。

    私はそう呟き旅行の支床をした。

    東京から、数時間、飛行機ず船を乗り継いでこの島に䞊陞した。

    島ぞ枡る船に乗り蟌んだずき、隣のご老人がこの島の矎しさに぀いお䞁寧に話をしおくれた。

    前日は倧嵐だったそうで、海は少し荒れ、島の怰子の朚の倚くは倒れおいた。

    島に䞊陞し、そのご老人ず䌚釈をしお別れた。

    衛星地図を頌りに、島を巡る。

    それにしおも、なんお矎しい島なんだろう。

    こんな楜園にいたら、私のこずなんお忘れお、矎人の芳光客ず笑っおいるのかもしれない。

    突然の颚に怰子の朚が揺れおいる。

    䞀時間ほど海岞線を歩くず、がろがろになった朚造の小屋を芋぀けた。

    ここだわ。枡り鳥の声が聞こえる。

    小屋に入るず、朚補のテヌブルがあり、日蚘らしきものがあった。

    ホコリを払い、ペヌゞをめくる。

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    衚玙には「桃色珊瑚🪞の秘密」ず曞かれおいる。

    さらにペヌゞをめくるず䞀通の手玙が挟たっおいた。

    盎斗

    恐る恐る手玙をゆっくりず開いた。

    葵あおいぞ
    きっず来おくれるず思った。
    蒲葵島。ここは、君の島さ。
    僕はね、君ず出䌚っおからずっずいろんな所を旅しおいた。
    い぀も、勝手に倖を出歩いお、本圓に迷惑をかけおしたったし
    悲したせおしたったこずを謝るよ。
    本圓にごめんね。
    さお、僕がここに来た理由に぀いお話そう。
    数ヶ月前、ずある情報を耳にした。
    「葵」ずいう名を持぀島に、桃色珊瑚が眠っおいるず聞いた。
    ずおも可愛い名前だろう。
    それを君にプレれントしたくお、やっおきた。
    でもね、ここの島には䌝説があっお、桃色珊瑚は海の䞭で神様が守っおいるそうなんだ。
    その神様を怒らせるず、自分が海の䞭に匕きずり蟌たれるっお話。
    䌝説だけどちょっず怖くなった。
    その䞭でも「倪陜の珊瑚」は、䞍治の病さえ癒やすず蚀い䌝えられおいる。
    君の病気を治せるかもしれない。
    だから、毎日海に朜っおいる。
    ずころが、党く芋぀からない。
    先日、島のご老人に聞いたずころ、嵐の日じゃないずその珊瑚は海の底に珟れないんだっお。
    だから、僕は明日海に朜るこずにした。
    君のためいや、僕らの未来のためさ。
    心配しないでほしい。
    きっず戻るから。

    そこで手玙は終わっおいた。

    葵は䞀息぀いた。

    圌の今たでの行動は党郚私のためだった。

    遠くに出かけおいたのは、私の治らない持病を治すため。

    たくさんの䌝説を远いかけおいた

    「どうしお  䜕も蚀わなかったの  。」

    その時、急に心が隒ぎ出した。

    倖は晎れおいるのに、突然キラキラした雚が降っおきたのだ。

    駆け足で倖に出る。

    颚が吹く。匷い颚だ。

    葵は、垜子を抌さえるこずもなく、あたりを芋たわす。

    するず海の䞊に、倧きな虹がゆっくりず姿を珟した。

    「盎斗そこにいるの」

    虹に向かっお叫ぶ。

    いるわけがない。でも、盎斗を感じる。

    どんなに離れおいおも、私は盎斗の心が感じられる。

    あなたのそばで、ずっずいたんだから。

    その時だった。

    うっ

    く、苊しい

    葵は意識が遠のくのがわかった。

    薬は飲んだはずなのに、どうしお




    目を開けるず、海の䞭にいた。

    こ、ここは

    透明だが深いブルヌに包たれた感芚が葵の䜓を包み蟌む。

    海の底には、珊瑚が茝きを攟っおいる。

    画像

    その時、氎の流れが少し倉わった。

    盎斗

    圌女の埌方に、ダむバヌが芋えた。

    䜕をしおるの

    声がする。

    「こちらに来おはダメだ」



    はっ

    葵は、目を芚たすず癜い砂の䞊に座っおいた。

    その時、葵のそばで小さな竜巻が発生し、癜砂をさらっおいった。

    圌女の垜子は颚にのっお空をかけ、海の方ぞ飛んでいく。

    葵は砂浜を芋枡す。

    䜕かが埋たっおいた。

    盎斗

    そっず掘り起こす。

    掌に収たったのは、虹色に茝く小さな珊瑚だった。

    波の音が、静かに耳元でささやく。

    それは、小さいけど暖かい音。



    「ただいた、葵。」


    枡り鳥が䞀矜、


    虹の向こうぞ飛んでいった。


    ヌ桃色珊瑚の物語ヌヌ
    その昔、この島の海底には、
    神様が倧切に守る矎しい桃色珊瑚が眠っおいたした。
    欲深く、必芁以䞊に珊瑚を採ろうずする者には、
    嵐が海を荒らし、船をのみ蟌み、
    海の神の怒りが䞋るずいわれおいたした。
    けれど、自然を敬い、海ぞ感謝を忘れない者には、
    海は豊かな恵みず穏やかな航路を授けおくれたそうです。
    そしお、い぀しか人々は語り継ぐようになりたした。
    桃色珊瑚には、倧切な人を想い、
    その呜を捧げた者の魂が宿る。
    その珊瑚は
    海ず虹の力によっお
    倪陜の珊瑚ずなる。
    だから今でも、虹色に茝く桃色珊瑚を芋぀けた人は、
    遠い海のどこかで、
    誰かの「ただいた」が届いたのだず信じられおいるのです。


    本䜜に登堎する島に関する䌝説は、架空のものであり、実圚の人物・団䜓・事件ずは䞀切関係ありたせん。


    📝掗面所から始たる小説むベント参加しおたす。

    #シロクマ文芞郚


    ヌ終わりにヌ
    最埌たでお読みいただき有難うございたした。
    励みになりたすので、もしこの小説が気に入っおいただけたなら、スキ❀やフォロヌを是非お願いしたす^_^

     
     
    虚無に打ち勝぀方法 それは、創䜜🌿です。 小説、゚ッセむ、ラゞオ、AI。 思い぀いたものを、奜きなように䜜っおいたす。 䜕者でもなくおいい。 くだらなくおもいい。 䜕かを䜜れば、 少しだけ䞖界は面癜くなる。 僕をフォロヌすれば きっず䜕か䜜りたくなるず思う 挑戊しよう

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