
【詩】夜に残った月
最近、睡眠導入剤が効かなくて
朝4時に目が覚めてしまう
世界はまだ青っぽくて
夏の熱もまだ大人しくしてる
冷蔵庫から麦茶を出して
夫や娘が起きてくるまで
ヘッドホンで音楽を聴きながら
柔らかな頭痛と
静かな空腹を感じていた
その内、窓に光が集まってきて
カーテンの隙間で太陽が燃え始めて
PINK色に輝いている
朝焼けを見るのは久しぶり
窓を開けると空気も綺麗な感じ
たまには散歩に出てみようと
パジャマを着替えて
スニーカーの紐を結んで
玄関の扉を音を出さずに開けると
夏の風が涼しい声でおはよう
朝露で濡れている花
水滴に住んでいる天使
庭にいる犬の頭を撫でて
ゆっくりと公園まで歩き始める
誰ともすれ違わない
まだ何も始まっていない朝
空を見上げると
細い月が浮かんでいた
朝の月は夜に残った月なんだ
そんなことに気付いた