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Photo byshizutaro

【連詩】requiem

    作 永沢俳里 笠原メイ

    街で噂の芸術家を照らしたあの街灯は
    今となっては孤独の代名詞
    姫の歌声は烏の威嚇
    鮮やかな色を運ぶ筆は変色した命を染みつけた棒に変換された
    お前が消えたらここは永遠の眠りにつくだろう
    と
    予言するのは白内障の梟

    あの娘の足首にある惑星で
    朦朧をしている宇宙飛行士のJohn
    枯れた海に耳をくっつけて歌声を聞いてる
    足を広げてゆくお星様にキスして
    不吉な遊びに夢中だ
    下僕になった神様たちの恋も
    死ぬまで薬を飲み続けるのだろうか?

    不穏な風が吹き荒れる午前1時
    足を引き摺る貴婦人は
    穴の空いたレクイエムを口ずさみ
    瞬きをする光を目指す
    意識も気力も薄れているけど
    恋人がくれたアンクレットが
    導いてくれると信じて

    やがてJohnの瞳は廃墟になる
    毒林檎の甘さも忘れて
    白んでいく夜に宇宙が混じる
    重いものを重いままにして
    礼拝堂で交わした約束に雪が積もる
    透明の犬が咆哮するけど
    あの娘は二度と振り向かなかった

    *今回は永沢俳里さんとの連詩です。どちらがどこのパートを書いたかは、あえて伏せています。下記のリンクから、永沢さんの作品がたくさん読めます。是非、見てください。



     
     
     
    ロックで愛してキスで殺して★詩誌『ココア共和国』にて詩が掲載され(48回)エッセイの執筆依頼を受ける。『詩と思想』に10回入選|詩のコンテスト|第33回可児市文芸祭入選|第23回 「家族の絆 愛の詩」佳作|第64回大垣市文芸祭佳作|第10回郡上市文芸祭賞を受賞

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