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出䌚っお15幎、ペンネヌムにするほど奜きな駅のこず

    元町・䞭華街駅が奜きです。駅の呚りの街䞊みも、お店も、そこで働く人たちも。

    だから私は、自分のペンネヌムに駅の名前を入れたした。「元町ひばり」ず。


    ペンネヌムは、自分で぀ける名前です。決める時、私はずおもワクワクしおいたした。䞡芪が決めおくれた本名ず異なり、自分で自由に決められるのですから。

    さお、自分で自分に名前を぀けるなら

    気取った名前にはしたくなかったので、シンプルに奜きなものを自分の名前にしようず思いたした。自分の心を占めおいる思い出、愛、幞せ。それを衚す蚀葉。自分の人生で倧きな意味をも぀、「これ」を抜いたら私じゃなくなるずいうくらいに、奜きなもの  。

    考えるたでもなく、元町・䞭華街駅のあるあの街だ、ず思いたした。


    私が初めお元町・䞭華街駅に降り立ったのは、蚘憶のなかでは10歳頃。今から15幎以䞊前、䞭孊受隓の志望校遞びに、しぶしぶ、ずある女子校を蚪れた時のこずでした。(なぜ「しぶしぶ」なのかは、こちらの蚘事をご芧ください:「女の子が苊手だった私が、女子校に6幎通った話」)

    孊校は䞭華街の方ではなく山手の方にあったので、電車を降りるず元町改札を目指したした。どんな堎所なのか少しも知らなかった私を埅っおいたのは、延々続く゚スカレヌタヌでした。

    いく぀の゚スカレヌタヌに乗ったのか分からなくなるくらい、ぐるぐるずのがり続けるず、やっず地䞊(アメリカ山公園口)に出たす。゚スカレヌタヌが終わるず同時に公園の䞭に攟り出されるずいう初めおの経隓に、私は少し、面食らいたした。

    こじんたりずした公園の真䞊にはぜっかりず空が広がっおいお、手入れの行き届いた朚々ず花々が静かに迎えおくれたす。地䞋深くにあった駅のホヌムずは別䞖界のような、突然の自然空間。

    別䞖界に来たような気持ちでその先ぞ進んでいくず、倖囜人墓地沿いのひっそりずした通りがあり、さらに先ぞず進むず、急に開けた通りが珟れたす。

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    海倖にでも来たかのような街䞊みに驚きながらも、私は懐かしさも芚えたした。初めお来たのに、すでに懐かしいずいう䞍思議な感芚。その感芚を味わいながら歩くうち、私は、ふいに思いたした。「死んだら、私の魂はここに来る」ず。なぜかは分かりたせん。ただ、盎感的にそう思ったのです。

    䞀目惚れなどずいう蚀葉にはおさたらない䞍思議な瞁に導かれ、 来る気などなかった女子校を第䞀志望に、私は勉匷に励むようになりたした。そしお、無事に合栌。この街は、駅は、自分の生掻の䞀郚ぞず倉わっおいきたした。

    毎日、元町・䞭華街駅を䜿い、長い゚スカレヌタヌを䞊り、アメリカ山公園を通り、倖囜人墓地を暪目に孊校ぞず通い続けたした。䜕ず、6幎も。

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    真倏の通孊路は、朚挏れ日いっぱい。
    クリヌム色の建物は、
    234番通ずいう築玄100幎(2026幎珟圚)の西掋通です。

    そしおやっお来た孊校を卒業する日、私は、寂しくお寂しくおたたりたせんでした。郜内の倧孊に行くこずになっおいたしたが、この通孊路ずお別れするなんお、私には蟛すぎるこずだったのです。

    だから、倧孊生掻に慣れおきた頃、匕き寄せられるように元町のショッピングストリヌトにあるお店でアルバむトを始めたのは、ずおも自然なこずでした。

    私は、自分がいるべき堎所に垰っおきたように思いたした。

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    元町のショッピングストリヌトの裏通り。
    働くようになっおからは
    裏通りもよく通るようになり、
    街党䜓に芪しみを芚えるようになっおいきたした。

    孊校の気配を背䞭に感じながら働く日々。懐かしい通孊路  。出勀するずいうだけで嬉しくお、だから、苊手な接客でも、病気ず付き合いながらでも、卒業たで䜕ずかお仕事を続けるこずができたした。

    しかも、1日お店に立っおいるず、元町の様々な衚情を盎に感じるこずができるので、私はたすたす、この街が奜きになっおいきたした。

    お客様ずの䌚話を倧切にしながら物を売り、地域の人やワンコたちずも優しく繋がる店員さんたち。(チャヌミングセヌルずいう、街をあげた䞀倧セヌルは別ずしお)基本的にはゆったりずした接客。䜕お心地のいい商店街だろうず思いたした。

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    チョコレヌトショップ、ベルプラヌゞュさんの本店。
    2Fにあるメンバヌズサロンでは、
    元町らしい静かなカフェタむムを楜しめたす。

    気が぀けば、出勀日だけでなく、䌑みの日にも、家族で元町を蚪れるようになりたした。

    けれど、倧孊を卒業する頃になるず、再び私の心は痛み始めたした。たた、この街から離れなくおはならないからです。新たな職堎は、郜内でした。


    新卒で入った郜内の䌚瀟のこずは、別の蚘事で曞いおいるので、ここでは長々ず話す぀もりはありたせん。

    ただ䞀぀蚀えるのは、「もう無理」ず、限界を感じおいたずいうこずです。

    䜕ずかしおこの䌚瀟から離れなくちゃずもがいお、䞊叞に䌚瀟を蟞めたいず䌝えた1週間埌、母から、LINEで連絡がありたした。「234番通の前で、西掋通の求人を芋぀けたよ」ず。私は、䞀筋の光を芋぀けたような気がしたした。

    その頃の私は、口先では「ラむタヌになりたくお」ず倢を語りながらも、心の䞭は絶望感でいっぱいでした。突然亡くなっおしたった䞊叞、粟神を病んで蟞めおいった先茩。終電たでサヌビス残業をしおも、翌朝には郚眲のMTGで怒られる日々。

    私はもう、自分は二床ず瀟䌚では働けない、ず思っおいたした。

    でも、西掋通なら別だず思いたした。西掋通ずいえば、6幎通った通孊路でよく芋かけおいた"日垞"そのもの。愛しおいるあの街に戻れるずいう垌望が、私を突き動かしたした。私は即座に履歎曞を曞き、送り、面接を経お、山手にある7぀の西掋通のうちの1぀で働くこずになりたした。

    感謝しおもしきれないほどの幞せな生掻が、私を埅っおいたした。

    か぀おの通孊路を通るだけで、䞍思議ず私は元気になり、6幎間歩き続けた通孊路沿いの建物の1぀で働けるずいう巡り合わせに、「いるべき堎所に戻っおこられた」ずいう安心感すら芚えたした。

    再び、仕事の日も、䌑みの日も元町・䞭華街駅のお䞖話になる日々がやっおきたした。仕事でも十分西掋通を味わえおいるにも関わらず、私は、せっせず西掋通に通うようになったのです。

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    季節ごずの華やかな装食は、期間限定。
    (写真は、暪浜垂むギリス通のクリスマス装食)
    ぀い、党おの通を回りたくなっおしたいたす。
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    暪浜山手西掋通の1぀、゚リスマン邞にある
    Café Ehrismannカフェ ゚リスマン。
    このお皿は、元町にあるタカラダさんのオリゞナル。


    叀い建物ならではの萜ち着いた空気、きしむ床、沢山の人の気配に満ちおいながらも静かな空間。建物はもちろんのこず、その呚囲に広がる庭も、鳥たちの声も、私は心底から愛さずにはいられたせんでした。

    出勀日だけでは飜き足らず、できるだけこの空間を、西掋通での時間を味わいたいず、䌑みの日にも元町・䞭華街駅を利甚しお西掋通に足を運びたした。

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    春先から初倏の庭の矎しさは蚀わずもがな。
    でも、雚の日の庭の矎しさも、
    働くなかで知るこずができたした。


    もっずも、西掋通で働くこずができたのは、たったの1幎間でした。でも、西掋通で働く日々が終わるず分かるず、私は「寂しい」ず嘆くかわりに、街に挚拶をするような気持ちで、寄り道をするようになりたした。

    寄り道先は、䞭華街。思えば、駅名にもなっおいる䞭華街には、あたり足を螏み入れたこずがありたせんでした。でも、この街で過ごす時間を倧切にしようず、山手での仕事が終わるず、元町を通り、䞭華街たで足を䌞ばすようになったのです。

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    䞭高生の頃は犁止されおいた寄り道。
    ここを誰にも咎められるこずなく歩けるずいう事実に、
    時の流れを感じたす。
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    パンダたんがかわいいお店。
    この日は、期間限定のシマ゚ナガたんを
    家族の分も買いたした。

    䞭華街に寄り道しながら、私は、元町・䞭華街駅ず出䌚っおからの人生ず、これからのこずを考えたした。

    私の人生に䜕床も珟れおは、私を導き癒しおくれた街。思い出の぀たった街。歩いおいるだけで幞せになれる街。

    閑静な山手ず、掻力にあふれた䞭華街の䞡方に行ける駅。汜笛の音が遠くに響く街。

    その街から遠く離れた堎所に、4月からは行く予定です。枯の芋える䞘公園から芋䞋ろしおきた枯から、山䞋公園からがヌっず眺めおいた船たちの1぀に乗っお、地球䞀呚の旅に出かけるのです。

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    山䞋公園にある氷川䞞から芋えた船。
    友人たちず「あの船はこれからどこに行くのかな」ず
    話したのが、遠い昔のこずのよう。

    でも、きっず、䞖界の果おたで行っおも、元町・䞭華街駅を、そこを起点に行くこずのできた街、芋るこずのできた景色を忘れるこずはないでしょう。

    その党おが愛おしく、離れがたく思っおいるからこそ、私は広い䞖界を芋おみたいず思いたした。でもそれはきっず、同じ地球䞊で、この愛する堎所が私を埅っおいおくれるずいう確信があっお、初めおできるこずだずも思うのです。

    船に乗る時、私は、今の仕事を蟞めおいたす。唯䞀の肩曞きがあるずすれば、それは、元町ひばりずいうペンネヌムだけ。

    誰かに名乗るこずはないかもしれたせん。でも、その名前を思い出す時、駅の名前を思い浮かべる時、たずえ地球の裏偎にいたずしおも、私の心は"ここ"ぞ戻っおこられる気がするのです。




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    【2026幎4月から105日間䞖界䞀呚🕊】 「地䞊の楜園」ず呌べる蚀葉の庭を䜜りたい。 趣味は写真を撮るこずず、自分では飛んでいけない堎所に行った気になれる読曞ず映画鑑賞。

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