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ゴールデンウィーク終盤、「シチサン」の水割りで感情を流し込む

    堀内 経羅流渡

    (実際には外で呑んだ日もあったけれど、)旅行もせず、観光地にも行かず、買い物もせず、そのほとんどを1Kの自室で過ごしたゴールデンウィーク。

    巣篭もり生活のなかで、「それってただの言い訳ですよね?」ということに気づいたり、人生を振り返ったり、言葉が出てこない苦しさを味わったりした。

    その過程でやはり僕はだいぶ卑屈になっていたと思うし、将来に対する漠然とした不安が膨らんでいたからこそ、こんな恨み節を吐き出したくて仕方なくなったんだと思う。「マウントを取られたくない」という陳腐なプライドと、他者からの言葉によって顕在化した不安を解決する術を持たないという無力感のはざまで。


    ゴールデンウィークも、残すところ明日一日。僕の神経は、相変わらずささくれだっている。けれど、9日前よりはだいぶマシになったように感じる。やや強めのサザエさん症候群。そのくらいの感覚。「よっしゃ!明後日からまた仕事を頑張るぞ!」なんて前向きな気持ちではない。「もう少し休みが続けばいいのに」「でもフリーランスだから休めば休むほど稼ぎが少なくなるやん」というどちらも至極ベクトルが後ろに向いた気持ちの間を行ったりきたりしている。だから、とりあえず今宵はその気持ちを水:麦焼酎=7:3で割った水割りで流し込むことにした。

    気づけば、お湯割りから水割りへと季節が変わっていた。暑かったり寒かったり、そうかと思えば昨日のように台風並みの強風が吹き荒れたり。何週間か前、土砂降りの日もあったっけ。

    ……そうだな。

    次は、「自分自身の内面がこんなんだから、せめて空模様くらいはもう少し落ち着いてくれると嬉しいな」「多少荒れ模様の日のほうが、書きたいことが浮かんできたりするんだよな」という気持ちを「シチサン」で割って、2杯目を作ろう。



     
     
     
    ホリノウチ ヘラルド|エッセイ|掌編小説 フリーランスで、適応障害で、たぶんHSP。 herald.horinouchi@gmail.com

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