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HSP診断テストやMBTIに感じる違和感ーーその結果は「本当の自分」か

    HSPやMBTIなどの性格診断が流行している。

    ー自分が何者なのか知りたい。

    そんな根源的な欲求を持つ人が多いことの証左なのかもしれない。僕も含めて。

    一方で、僕はこんな疑問を感じた。

    ーこの診断結果は、本当に自分を表しているの?

    「HSP寄りの答え」を選んでしまう

    最近、HSP診断テストを受けた。

    ネットでできる簡易的なものだったが、各設問の選択肢を読んだ瞬間に「この答えを選べば“HSP度高め”と出るな」とわかってしまう。

    するとどうなるか。
    「自分はHSPだ」という自己認識に合う選択肢を、無意識に選んでしまうのだ。そう考えると、仮に「HSP」という結果が出ても、それが本当の自分を映しているのかはあやしい。

    これはHSP診断だけでなく、MBTIなど他の診断でも同じように起こりうることだと思う。

    心理学的に言えば

    気になってChatGPTに聞いてみたところ、こんな心理学的な概念があるという。

    • 確証バイアス(confirmation bias)

      • 自分が信じていることを裏づける情報ばかり集め、逆の情報を無視する傾向。

    • 自己成就的予言(self-fulfilling prophecy)

      • 「自分はHSPだ」と思っていると、その通りに答えてしまい、結果も「やっぱりそうだ」と出る。

    • 自己呈示(self-presentation)

      • 「こうありたい自分」を他人や自分に示すために、意識的・無意識的に答えを操作すること。

    僕がHSP診断テストを受けたときも、この3つが全部働いていたように思う。

    「HSP」というラベルは嘘なのか?

    では、僕は本当はHSPではないのだろうか?
    そう問われれば、やはりHSP的な傾向はあると思う。

    ただ一方で、HSPだと思いながら診断を受け、HSP寄りの選択肢を選び、結果的に「HSP」というアイデンティティを獲得する――。

    それは資格を与えられたような感覚を生み、その後の生き方や考え方に影響を与えていく。血液型性格診断の「A型は几帳面」「B型は自己中心的」といった刷り込みで、実際にその傾向が強まるのと似ている。

    性格診断との付き合い方

    だからこそ、ネットに転がる性格診断を「本当の自分」として信じ込むのは危ういように感じる。

    それでも「自分が何者かを知りたい」「生きづらさを説明できる何かが欲しい」という欲求は消えない。簡易的な診断でも、自己理解のきっかけや安心感を与えてくれることはある。

    そう考えると、この手の性格診断テストとは、市販薬のように「用法用量を守って」付き合うことが大切だと感じる。

    ーーテストの結果1つに左右されるのではなく、絶えず内省を繰り返して自己理解を深めてアイデンティティを確立していく。

    と、偉そうに言ってみたものの。
    ついさっき、久々にMBTIテストをやってしまったのはここだけの話。

    何事も言うは易し、行うは難し…。

     
     
     
    ホリノウチ ヘラルド|エッセイ|掌編小説 フリーランスで、適応障害で、たぶんHSP。 herald.horinouchi@gmail.com

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