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バチカンの光と影

    春休みのイタリア旅行で一番印象に残ったのはバチカンのサン・ピエトロ大聖堂でした。

    カトリックの聖地で目にした光と影が交錯する光景。そこで親子が何を感じ、考えさせられたか。

    今回はおふざけなしで語ります。


    バチカンってなに

    そもそもバチカンとはどんなところでしょうか?

    バチカン市国
    ローマ・カトリック教会の中心地であり、最高指導者であるローマ教皇が国家元首を務める宗教国家です。面積わずか0.44㎢(東京ドーム約10個分)の世界最小独立国家。約14億人とも言われる信者を擁するカトリック教会の最高機関である。

    外務省

    その中心にそびえ立つ荘厳な建物がサン・ピエトロ大聖堂。さまざまな重要な宗教儀式が執り行われるカトリック教会の総本山です。

    教皇レオ14世による、サンピエトロ大聖堂でのイースターの徹夜礼拝での言葉「武器を持つ者たちは、それを置きなさい。戦争をする力を持つ者たちは、平和を選びなさい。力で押しつける平和ではなく、対話での平和を。他者を支配する欲望ではなく、他者と出会うための平和を」pic.twitter.com/sTmOQSTmSP

    — 藤井セイラ (@cobta) April 11, 2026



    豪華絢爛サン・ピエトロ大聖堂

    普段から一般公開されてる大聖堂だが、我々が行った時はちょうど年に一度のイースター(復活祭)の準備で封鎖されてました。

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    準備中

    サン・ピエトロ大聖堂
    バチカン市国にある世界最大級の教会建築です。面積は約1.5万㎡(サッカー場2つ分)。約6万人収容可能な広大な内部は、大理石や金箔、精巧なモザイク画で装飾されている。国全体が世界遺産に登録されており、隣接するバチカン宮殿とともにカトリックの聖地。

    Wikipedia

    一瞬、外観見れたし、もういっかー!ってなりそうだったが、一生に一度かもしれない!と、翌日朝イチから並んで行くことにしました。

    そこに一歩足を踏み入れると、その圧倒的な規模と存在感で、まるで別世界に入り込んだようでした。

    あまりにもすごすぎて語彙力を失うレベルww

    余計な説明不要!画像でどうぞ💁‍♀️

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    柱どーん
    左下の人間の大きさを見よ!
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    ミケランジェロ作「ピエタ」
    一番の見どころで早朝から行列ができる
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    「バルダッキーノ」
    主祭壇を覆う巨大なブロンズの天蓋
    このネジネジの柱がすごいらしい(語彙力ww)
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    「聖ペテロのブロンズ像」
    エルサレムから渡ったイエスの筆頭弟子で初代ローマ教皇
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    「聖ロンギヌスの像」
    イエスを刺した伝説の聖槍を持っている。
    エヴァンゲリオンの元ネタ!



    宗教改革と主権国家の誕生

    どうやってこんな壮大な聖堂が建てられたのか、あまりにも気になって調べてみた。

    実はサン・ピエトロ大聖堂は単なる豪華な建築物ではありません。キリスト教と欧州の歴史を大きく塗り替えた重要な歴史的遺産なのです。

    旧サン・ピエトロ大聖堂からの改築と免罪符
    低迷していた教会の威厳を取り戻すべく、ルネサンス時代に教皇ユリウス2世が荒廃していた旧サン・ピエトロ大聖堂の改築を命じた。1506年の着工から完成まで約120年。ラファエロやミケランジェロといった時代の寵児たちが動員され、世代を超えて築かれたこの大聖堂には現代の価値で数兆円という莫大な費用が投じられた。

    教会を破産させかねないほどの巨額の資金を賄うため、続く教皇レオ10世が発行したのが「免罪符(贖宥状)」。現世での罪が許され、天国に行けると謳われたこのお札はヨーロッパ全土、特にドイツで大量に販売。これが現代でも「責任を逃れること」の意味で使われる「免罪符」の歴史的背景。

    世界史の窓

    ルターの宗教改革から主権国家の誕生
    免罪符の販売が神の教えに反すると、ドイツのマルティン・ルターは教皇レオ10世とカトリック教会を糾弾。これがのちにプロテスタントが誕生する「宗教改革」の契機に。

    この対立は約100年後に死者800万人とも言われる泥沼の「三十年戦争」へと発展。

    その終結をみたヴェストファーレン条約により、教会の権威が国家を上回る中世の秩序は崩壊し、現代に続く「主権国家体制」へと移行することとなる。

    世界の窓
    世界の窓

    つまりサン・ピエトロ大聖堂は美の結晶であると同時に、権力の誇示と信仰の対立の象徴でもある。


    バチカンの影

    すばらしい建築を前に開いた口がふさがらない変なおばさんだったが、すごかったね😊!では終わらなかった笑

    気づいちゃうんですよ…

    聖堂の周りにたくさんのホームレスがいらっしゃることを…

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    バチカンのホームレス

    だってものすごい豪華な聖堂のお膝元で、なかなかの数の方がテントで暮らしてるんです。

    聖堂を見た直後だったので、対比がエグくて脳がバグった🫨

    バチカンがこの問題とどう向き合ってきたのか、調べてみてショックを受けました。


    バチカンのホームレス問題

    ローマには約8000人のホームレスがおり、その多くが聖堂の柱廊や広場周辺で生活している。

    バチカンは長年、ホームレスたちを拒まないという慈悲の姿勢を見せつつも、実際には抜本的な解決を避けてきた。

    バチカンが組織的にホームレス支援を始めたのは意外にも最近のことだ。1988年ヨハネ・パウロ2世がマザー・テレサと共同で開設した「ドノ・ディ・マリア」が最初。ただ数十人規模にとどまり、聖堂前にテントが並ぶ現実には追いついていなかった。

    その裏で、貧者のためと称して集めた寄付金をロンドンの高級不動産投資などに流用していた事実が発覚し、厳しい批判を浴びた。莫大な資産のほんの端金しか弱者に向けてこなかった組織の欺瞞に、鋭い目が向けられた。

    流れを大きく変えようとしたのが前教皇フランシスコだった。フランシスコは「スラム街の司教」と呼ばれ、アルゼンチン時代から貧者に寄り添ってきた。

    『この経済は人を殺す』と資本主義の構造そのものを糾弾し、行動でも示した。聖堂のそばにシャワーと洗濯場、無料診療所を設置。豪華ホテル化が計画されていた建物をシェルターにした。在任12年間で多い時には1200人を食事に招き、誕生日には寝袋を配った。

    さらに教皇フランシスコは不正に関わった幹部を追放し、史上初めて枢機卿を刑事裁判にかける「世紀の裁判」を実現させた。

    Pope Francis presided over Mass on World Day of the Poor, emphasizing that "every act of compassion is a sign of hope." This year's theme is "The Prayer of the Poor Ascends to God". @EWTNVatican Journalist Benedicte Cedergren has more. pic.twitter.com/GhqbteILjX

    — EWTN News Nightly (@EWTNNewsNightly) November 19, 2024

    2025年就任の現教皇レオ14世は中流家庭の出身でキャリアの半分以上をペルーでの貧困支援に費やしてきた人物。自らの教皇名に「レオ」を選んだのも、かつて労働者の権利のために立ち上がったレオ13世への敬意からだという。

    最初の使徒的勧告「ディレクシー・テ」にて貧者をカトリック教会の中心に据えることを宣言し、就任ミサでは『地球の資源を搾取し、最貧困層を疎外する』と貧困を生み出している資本主義と富裕層を真正面から批判した。

    バチカンが真の「貧者の教会」へと生まれ変われるのか。あの豪華絢爛な聖堂の前でテントを張る人たちのことを思いながら、かすかな希望を託したい。


    優しさは強さ

    息子は日本でも海外でもホームレスの方を見ると心を痛める繊細くん。なけなしの現金をホームレスの方に渡せるよう持ち歩いている。(なかなか会えず、お菓子に消えますが笑笑)

    ホームレスに対して「仕方ない」「私たちには何もできない」って言う人もいるかもしれない。

    でも彼の感じる痛みは弱さじゃなくて、強さだと信じている。

    それはADHD(注意欠如多動症)を持つ私が一番理解しているつもりだ。

    「優しすぎる」「気にしすぎ」と言われがちなこの感受性こそが、いま世界が一番必要としているものだと思う。

    痛みを感じられる人がいるから、社会は変わる。痛みを感じない人ばかりになったら、社会は弱者を切り捨て続ける。

    だから繊細と言われる子どもたちの心は宝物。

    それを大人が守らなくてどうする。その火を絶やさないようにすることもまた私の役目だと思っている。

    教皇レオはこう仰ったそう『社会の「構造的な罪」が貧しい人を貧しいままの状況に閉じ込めて、十分な資産を持つ人が貧しい人を無視するか、自分たちの方が優れていると考えるようになっている。』と。

    ホームレスは生き方を誤った人たちではなく、資本主義という「構造的な罪」によって苦しめられている人々だ。

    経済的な貧困、家庭環境、虐待、生まれ持った障害や精神疾患など、働きたくても働けない状況に追い込まれた人たちであって、自業自得でも、やる気がないわけでも、自由を謳歌してるわけでもない。

    それを理解してもらいたくてアツく語っているうちに、息子がウトウトしだした笑笑

    カトリックにとって一年で一番特別なイースターの時期にバチカンを訪れ、光と影の光景を目の当たりにした息子。いったい何をどう受け止めたのかだろう。

    鼻くそをほじくる姿を見ながら、何か感じていてくれればいいなと願ってます🙏

    息子が鼻くそをほじくり倒すエピソードはこちら👇

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    イタリア旅行記
    「おい、中国人(と言われた話)」①

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    おかしいのは私じゃなかった 生きづらくてずっと自分を責める人生だったが、視点を変えたら呪いの正体が見えてきた👀生きづらさの仕組みを斬新に愉快に紐解く変なおばさん👩🏼‍🦳 欧州在住/小5男児母/変態ねこおばさん🐈🐈‍⬛ #生きづらさ #ADHD #HSP #毒親 #海外子育て

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