メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo byarchive_note

「同じ箱」現象

    岡埜 由木古(偏光)

     はじめましての人も、
     前から知ってる方も、
     ごきげんよう。

     偏光です。

     Pixivで公開してきた小説以外の文章を、
     noteに移して行きます。

    (文字数:約1000文字)


     例えば私が、
     「ショーケン」と耳にした時まず頭に思い浮かぶのは、
     萩原流行氏になる。

     多分萩原という名字を初めて覚えたのが、
     テレビの中の流行氏だったから。


     例えば私が、
     「スターウォーズ」のテーマ曲を耳にして思い浮かぶのは、
     「ポリスアカデミー」になる。

     おそらく「洋画のテーマ曲」と聞かされて、
     当時私が一場面でも見た事のある洋画作品は、
     「ポリスアカデミー」だけだったから。


     このように、
     現実には何の関連性も無いのだけれど、
     私の頭の中においてだけは、
     脳の「同じ箱」の中に入っていて、
     同時に取り出されてしまう、
     あるいは正解を確信するのがほんの数秒ほど遅れてしまう。

     「スターウォーズ」で「ポリスアカデミー」なんか
     誰の共感も得られないだろうから、
     どこにも披露する機会が無い。

     あの曲はもうあちこちで使われまくっているから、
     周りがワクワクドキドキの懐かしさに浸っている中で、
     リアルに直感的に「ポリスアカデミー」が出てくる自分が、
     ちょっと哀しかったりする。



     そうした状況を私は「同じ箱」現象と名付け、
     時々困ったなぁと思いながらも、
     密かにこれを楽しんでいる。


     もはやすぐにでも正解が検索出来てしまう昨今、
     そして正解以外は単に誤りと切り捨てられてしまいがちな昨今、
     「同じ箱」現象だけは、
     私個人の経験やその時の偶発に基づく、
     純粋な連想力であるように思うからだ。

     そして現時点ではおそらくAIによって再現できない
     (と言うよりわざわざ再現させるほどの合理性を見出だせない)、
     純粋に人間的な思考パターンであるようにも思う。

     私一人ですら脳内に、
     ここに公開する事をためらうほどの、
     珍妙な「同じ箱」が存在している。

     きっと各人オリジナルの「同じ箱」を抱えているであろうし、
     その全てを集積出来たなら、
     なかなかに面白い発想が浮かび上がっては来ないだろうか、
     と私は密かに目論んでもいる。

     今のところ集め方も繋ぎ方も、
     それで一体何に出来るかも分からないけれど。


    以上
    ここまでを読んで下さり有難うございます。


    あなたへのおすすめ