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Photo byorikaes

大声で好きに歌い踊る

    岡埜 由木古(偏光)

     大好きなミュージカルは色々あるんだが、
     私が最も血湧き肉踊り、
     家に一人きりだろうと全てのセリフを、
     全力で歌い踊ってしまうのはこのナンバー。

     『エリザベート』の『ミルク』


    ♪(女達)
     ミルク!
     今日もまたぁ 品切れぇ どうしてぇ

    ♪(男達)
     からっぽの ままじゃ帰れない
     うちにゃ赤ん坊が 待ってる

    ♪(空のミルク缶を打ち鳴らす民衆)
     俺達が 腹すかせ 飢えてる時に
     贅沢を もてあます 奴等がいる

     (エリザベートの暗殺犯
      ルイジ・ルキーニが民衆を煽る)
     「ミルクはどこに行った?」
     「あるとこにはあぁるさ。
      ミルク風呂に入ってる」
     「えっ!」「誰が!」
     「皇后!」

     ♪それが 本当なら
     「本当だぁ」
     ♪なんという 恥知らず
     「新聞に書ーいてーあるぅ」


     ここまで。
     ナンバー自体はまだ続くけど、
     ここまでがとにかく異様なほど大好き。
     おそらくは日々の様々なストレス発散。

     余談だが私はルキーニに賛同するわけではない。

     ってか実際の暗殺犯を語り手にしたミュージカルって、
     それ自体が『キッチュ』だよね。

     ♪聞きたい事と 違うだろ
      真実なんて 汚いもの
      ヘェイ キッチュ!

     ってまたタイトル口にしただけで浮かんで来ちゃうけどね。

     国によって異なる「死神トート」のビジュアルに、
     キャラクターとしてのルキーニは大好きなんだけど、
     現実の犯罪者から楽しくさせられちゃうのは、
     当時の世相や皮肉も含んでものすごいと思うけれども、

     本音を言えば私その要素は不愉快。
     

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