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Photo byyukiko160830

プライドは重要だ

    岡埜 由木古(偏光)

    時給内職2種類の兼業主婦、
    内職1はアパート群掃除、
    内職2は点字印刷物の校正だ。

    総じて誰もが少しずつ気に掛けておくべき事柄を、
    私が一般よりも気が付く方なので、
    時に時給を頂けていると思っている。

    なぜ私が一般よりも気が付きやすいかと言えば、
    他人など信用していないからだ。

    ただし過去の自分も他人である。
    つまり私は、
    自分すらも全く信用していない。


    ゴミはこのルールで捨てて下さいね、
    が完璧に守られた朝など皆無に近いし、
    植え込みに隠されている事もあれば、
    「お前らそれで金もらえてんのやろ」
    と逆ギレされる時もある。
    波風立てんように微笑みつつ応対するが。

    「ここは大丈夫ですから見なくて結構です」
    と言われた項目にも一応は目を通すし、
    英単語にはスペルミスが無いか一応チェックする。
    「大丈夫」などは当てにならん。
    「まだ検討中で変更の可能性があるので今見なくて結構です」
    ならば了解する。

    個人の人柄は信用できても、
    その人に何が起きるか今起きているかまでは信用できない。
    常に100%の集中力で臨めているとは限らないだろう。
    私は校正自体様々な角度から3回は繰り返すし、
    その都度目に見えて残せる記録を取る。


    手放しの安心はすなわち、
    住民を仕事相手を取引先を印刷物利用者を、
    軽んじている事と同義だ、
    と私は思っている。

    植え込みにポイ捨てされたタバコの、
    たった一本でも火が消えていなければどうなるか。

    憩いの広場の池と思われる箇所に柵等が存在しない事を、
    指摘せずにいて本当に大丈夫か。

    時給内職者だろうと人としての、
    プライドを持って仕事をしている。
    プライドが頼りだと言っても良い。

    あえて問う。
    高給を頂けてかつ周囲にも誇っている方々は、
    さぞかし多方面に対し繊細な気を遣う日々を、
    貫いておられるのだろうな?

    #私の仕事

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