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【5行エッセイ】風を通せ

 企画に気付いた時にはもう〆切が明日ということで、急遽やってみます。

 ちなみにえむのマイトンさんのこちらの記事で気付きました。



 潮風は全てを腐らせる。
 コンクリートも鉄筋も、トタンの屋根も全てだ。
 しかし腐ってしまうという事は、そこに滋養があるという事だ。
 食べられなくなる前に。
 運べよ風。

(82文字)


 五感のうちでは視覚と触覚、だろうか。味覚と聴覚もかすかに入るか。
 風が一陣吹き通ってくれれば幸い。


 今年めでたく故郷とは呼べなくなってくれたが、
 私の両親の出身地は長崎県の南島原市だ。

 熊本県の八代やつしろ市は、年に一回おめかしして、フェリーで家族旅行できれば良いかな、くらいの大都会だった。私の感覚では。

 今年の7月28日に起きた熊本地震の震源地近くだ。

 だからこそ言いたい。
 やわじゃないだろ貴様ら。
 (※私は「貴様」をここでは文字通りの意味で使っている)

 文明が届かず気の毒に見えるのはカメラを通しただけの姿だ。
 本州基準の人権なんか、初めからあの土地に無かっただろう。

 人類だけが偉いわけじゃない土地だからな。

 熊本に限らず災害に遭った土地の者たちは憐れではない。
 誇るに足るんだ。


以上です。
ここまでを読んでくださり有難うございます。

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