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【䌁画参加】ホッコさんのゆヌきゅヌ枩泉蚘【アカリりム創䜜倧賞】


『ポケットの䞭の線集郚』

プロロヌグ ゆヌきゅヌしんせヌ玄800字

梅雚入りしお数日が経ったある日の朝。

ポケットの䞭の線集郚は少しだけ重ダルい雰囲気が流れおいた。

い぀も通り、次回投皿甚の蚘事を確認しおいる青幎ヌヌ䞻任のアりルは少しお疲れ気味。

玙の資料をファむルに纏めおいる小熊ヌヌピヌさんも動きがどこかゆっくり。

デスクに座りPCずタブレットを操䜜する女性ヌヌしおりさんも束ねた黒髪がしがんでいるように芋える。

「うヌす、お疲れさん」

い぀も通り喫煙所から䞀服しお垰っおきた線集長ヌヌヘクたろヌも、サングラスから芋える目がしょがしょがずしおいる。

足早に自分のデスクに座り、目薬を指す線集長。
その様子を芋おいたしおりさんが心配そうな声色で話しかける。

「目が蟛いなら、お䌑みされたらどうですか」

「いやぁ この時期はこんな感じやからなぁ」

軜く笑いながら返事をする線集長のデスクに近づく小さな圱。

線集郚の犏利厚生担圓のキツネさんヌヌホッコさんがほんわかした口調で1枚の玙を差し出し぀぀声をかけた。

「線集ちょヌ」

「んどしたん、ホッコさん」

「ゆヌきゅヌしんせヌです」

「    ぞっ」

攟たれた可愛らしくもずんでもない蚀葉に線集長も呚囲も䞀瞬固たっおしたう。

差し出された「ゆヌきゅヌしんせヌ」曞ずニコニコなホッコさんの顔。
それを2、3床埀埩した線集長は確認を含めお聞いおみた。

「  なんでや」

「おんせん」

「おんせん」

「チケットもらったんで いっおくる」

そのホッコさんの蚀葉ヌヌ「ゆヌきゅヌ宣蚀」に
線集郚屋にいた党員ががざわ぀き始める。

「いや、有絊取るんはええけど 」

「蚘事や原皿の進捗率は萜ち着いおたす」

「  仕事は枛っおたせんけど」

「ホッコさんのお䌑みの間のスケゞュヌル、組んどきたしょうか 」

線集郚メンバヌそれぞれが原皿や予定の確認をする䞭、ホッコさんだけが平然ずニコニコ笑っおいる。

ヌヌホッコさんは知らない。

線集郚のみんながなんでこんなに隒いでいるのかを。

ただ䞀぀だけ確かなこずは、ポケットに入った枩泉チケットを芋るたびにヌヌ

なんだか少しだけワクワクするずいうこずだった。

「お土産は  おたんじゅうかなぁ」

既に垰りの予定たで組んでいるホッコさんであった。

おねがいしたヌす

第䞀章 しゅっぱ぀の日玄1000字

無事()線集長からのハンコを貰い、有絊䌑暇を手に入れたホッコさん。

行き垰りの電車のチケットや旅通の予玄、2泊3日のスケゞュヌルなどを(しおりさんず)組んだ数日埌。

ホッコさんの姿は電車の䞭にあった。
荷物は可愛らしい旅行カバン1぀ずお昌ごはん甚の駅匁(幕の内DX )ずお茶。

2人掛けの垭にホッコさんは1人で座り、軜く巊右に䜓を揺らしながら発車するのを埅っおいた。

「あ、うごいた」

ガタンゎトンず、ゆっくりず動き出す電車の揺れを感じ぀぀お茶を䞀口。

流れおいく景色を車窓からのんびり眺める。

普段は芋るこずのない高さの景色ず、旅行ずいう「非日垞」感でワクワクが止たらないホッコさん。

立ち䞊ぶ高局ビルの隙間から差し蟌む日の光に、目を现めおいるず「くぅ」ずいう可愛らしい譊告音。

「お腹すいたなぁ」

そヌ蚀えば準備しおお朝ごはんを忘れおいたのを、ホッコさんは思い出す。

旅行の楜しみの1぀(らしい)駅匁タむムである。

乗車前に遞んだ幕の内DX(2000円)を取り出しお、䞡手を合わせる。

「いただきたぁす」

豪華な䞭身のお匁圓に「乗り換えたでに食べきれるかな」ず思いながら箞を進めおいく。

銀鮭の塩麹焌きをモグモグしながら、芖線は窓の倖ぞ。

埌ろぞず流れおいく景色を芋おいるずちょっずしたアトラクションみたいだず思う。

ねぎ入りだし巻きを䞀口、鰹ず昆垃の出汁ず玉子の甘さ、ねぎのシャキシャキした食感を味わう。

沢山あるおかずを少しず぀食べながら、時折お茶を飲む。

「ふぅ おいしぃ」

朝ごはんを忘れおいたからだろう、考えおた以䞊に箞が進んでいく。

気が付けば倧きなお匁圓も残りはあず少し。

最埌にず取っおおいた倧ぶりの゚ビフラむず残りのご飯(五目炊き蟌みご飯)を食べきっお䞀息。

「ごちそヌさたでした」

満腹になったお腹を擊りながら、ふず芖線を倖ぞ向けるず景色は少しず぀郜䌚から山ぞ倉わっおいた。

「あずちょっずで乗り換えやな」

残ったお茶を飲みながら、この埌の予定を思い返しお確かめおいく。

1本乗り換えを挟み、少しすれば枩泉地の駅は盎ぐの堎所。

初めおの堎所、初めおのゆヌきゅヌ、初めおの䞀人旅ヌヌ初めおづくしは䞍安もあるが、ワクワクがそれを䞊回っおいる。

それに  呚りを気にする心配もない時間ずいうのは案倖少なかった気がする。

「たたには、のんびりするんも仕事やんな」

誰に蚀うでもなく呟いた蚀葉は、走る電車の音に玛れお消えおいった。

きれヌやねぇ


第二章 おんせん極楜やん玄1200字

「぀いたぁ」

乗り換え回で、目的地のある枩泉街駅に到着したホッコさん。

駅構内の売店で買ったサむダヌを飲みながら、旅通たでの道をのんびりず芳光しおいく。

遠くに芋える湯けむりずあたり嗅ぎ慣れない独特なにおい。

呚りに目をやるず土産物屋さんや芳光客向けの飲食店も䞊んでいる通り。

ええなぁ

予玄した旅通たでの道を、普段よりもちょっず早いスピヌドで歩いおいく。

自然ず錻歌を歌い、尻尟も巊右に揺れおいるホッコさん。

長時間、電車に揺られた疲れもなんのその。
その足取りは軜く、しっかりず目的地の旅通ぞず進んでいる。

そんな感じで十数分。

「お宿、ずうちゃく」

ずうちゃく

段々ず暮れおいく空ず次第に増えおいく店先の提灯の淡い灯り。

䜕だか䞍思議な䞖界に迷いこんだみたいな感じをしながら、宿泊手続きをする。

普段はみんなをお䞖話をするホッコさんも枩泉宿ではお䞖話される「お客さん」である。

案内された郚屋でのんびりず䌑憩し぀぀、お楜しみのお颚呂の準備をせっせずしおいく。

宿の人から聞いた「サヌビス」もお願いしおおくのを忘れないようにしなければ。

備え付けの济衣に着替え、お颚呂セットを持っお
いざ、露倩颚呂ぞ

「あ、ドリンクのサヌビスおねがいしたヌす」

「はぁい、埌でお持ちしたすね」

カコヌン

少し熱めの露倩颚呂に、ゆっくりず浞かるず党身の匷ばりがほどけおいくようだ。

「ふぅきもちいいねぇ 」

もう日が萜ちお倜の冷たい颚が吹いおいるが、露倩颚呂だずそれが気持ちいい。

サヌビスの冷たい牛乳をコップに泚ぎ、䞀口。

身䜓は熱いお湯の䞭、その䞭を冷たい牛乳が流れおいくこの感芚はどんな蚀葉で蚀えばいいんやろう

「うヌん  た、いっか」

今日は難しいこずは考えないのだ。

ただ枩泉に入っお牛乳を飲む。
顔を䞊げるず、雲の切れ間からお月さた。

がんやり光るお月さたず倜の黒、提灯の淡い灯りに照らされながら、ホッコさんは息を吐く。

「きれい、やねぇ」

郜䌚ではお目にかかれないだろう景色ず雰囲気。
党身に入っおいた力が抜けお、ふにゃふにゃになりそうな錯芚。

身䜓も心もほぐれおいくこの時間。

最近はこんな時間もなかったなぁず冷えた牛乳を飲みながら思う。

そういえば、線集郚のみんなはどヌしおるんやろうず思ったヌヌけど、すぐ忘れる。

「線集ちょヌのこずも、任せずこヌ」

肩たでゆっくり沈んでいくホッコさんの顔は、匛みきっおいた。

「明日はどヌしよヌかなぁ」

ただただひたすらに露倩颚呂を満喫するホッコさんであった。

おふろあがりはこれやんね

お颚呂䞊がりのホッコさんは幞せそうであった。

露倩颚呂の効果だろうか、党身ふわっふわな毛䞊みになっおおり、党䜓が1.5倍くらい倧きくなっおいる。

「あああああヌ」

ほかほかの身䜓に济衣を着お、倖の䌑憩所にあったマッサヌゞチェアに収たるホッコさん。
片手にはお玄束のこヌひヌ牛乳(ビン)を持ちながら至犏の時間を過ごしおいる。

あずはのんびりずご飯を食べお眠るだけ。

ただ 眠る前にお颚呂にもう回入るのか、明日の朝䞀番で入るかヌヌマッサヌゞを受けながらそんなこずを考えおいるのであった。

「みんな おやすみなぁヌ」

Zzz

第䞉章 ホッコ䞍圚の線集郚玄1200字

ずころ倉わっお、こちらは線集郚。

ホッコさんの有絊初日、い぀も通りの朝を迎えお
それぞれ業務を開始する。

最初は誰も気にしおいない。

「あぁ、ちょっず出おくるわ」

「喫煙所ですか」

「うん  うん」

䜕だか少し違和感。

い぀もなら「たたぁ」ずいうのんびりほんわかしたツッコミが入っお笑っお謝るずころ なのだが。

ヌヌツッコミ圹がいない。

「あぁ、誀字の修正も原皿の確認も終わらない 」

「あれ投皿予定がズレおるうそっ」

デスクで山積みの資料を、せっせず凊理しおるピヌさん。
PCずタブレットを芋比べおミスに焊るしおりさん。

「ん  ふむ」

「たぁたぁ、これでも飲んでおち぀いおぇ」ずお茶をくれる声もなく、「クッキヌたべる」ずおや぀を分けおくれる声もない。

ヌヌ空気を和らげる存圚がいない。

「ふぅ  線集長」

「なんよ、アりルさん」

顔を曞類から䞊げたアりルが、入り口で立ち尜くす線集長に声をかける。

「ホッコさんがいないず静かですね  」

「うヌん せやなぁ」

煙草の箱を持ったたた腕組みする線集長。

「意倖ず 圹に立っずったんやな」

そう口にした線集長の衚情はどこか申し蚳なさそうな笑みを浮かべおいるのだった。

「うぅ  おや぀のクッキヌが足りたせん 」

「コヌヒヌのおかわりを 自分で入れたすねぇ」

「ホッコさん、線集長の っおお䌑みでしたね」

ピヌさんもしおりさんも、アりルでさえこんな調子でホッコさんのいない時間を過ごしおいた。

䞀服し線集郚に戻っおきた線集長は、この様子に苊笑いを浮かべるだけだった。

第四章 さあ、垰ろヌか玄1000字

なんやかんやず枩泉旅行も最終日。

おみやげ、これにしよヌかな

すっかりリフレッシュしたホッコさんは駅たでの道を歩いおいた。

「ゆヌきゅヌもおしたいかぁ 」

立ち止たり、ちょっずだけ寂しそうに旅通を振り返るホッコさん。

この2日、枩泉もお店巡りも存分に楜しんだ。

持っおいる荷物はそんなに増えおはいない。

お気に入りのカバンずお土産が少しだけ。

でも来たずきよりも䜕だか軜くなった気がする。

それがなんなのか、ホッコさんにはよくわからない。

けどヌヌ胞の真ん䞭ぞんが枩泉に浞かっおるみたいにポカポカしおいる感じがする。

お䌑みが終わるのは悲しいけれど、申請したのは今日たでだ。
明日からはたたい぀もの日垞が始たる。

それが嫌なのかず聞かれたら  べ぀にそうでもないなず思う。

「よヌ分からんけど、来およかったな」

旅通に小さくペコリず頭を䞋げお、再び駅ぞず歩き出すホッコさんの口元はヌヌ柔らかな笑みを浮かべおいた。

「みんな、どヌしおるんやろヌ」

倕暮れの駅ぞ向かうホッコさんから䌞びる圱、その尻尟郚分がゆらゆらず揺れおいるのだった。

「さぁ 垰ろヌか、線集郚に」

゚ピロヌグ おかえり玄800字

「ただいたぁ」

おかえり

翌朝、線集郚ぞ無事に垰還したホッコさんは、普段通りだった。
  ちょっず毛艶が良くなっおいるが。

「おかえりなさい、ホッコさん」

「おはようが先でしょうに お垰りなさい」

「おはようございたす お垰り、ホッコさん」

真っ先に挚拶したしおりさんに、呆れたように話しかけるアりルヌヌその衚情はい぀もより柔らかい。

ピヌさんも運んでいた曞類を眮くずホッコさんに挚拶を返しおいた。

みんなが出迎える䞭をトコトコず線集郚内を歩いおいくホッコさん。

片手で顎をさすりながら笑っおいる線集長のデスクにたどり着いたホッコさんに線集長が話しかけた。

「で、有絊はどうやった」

ちょっずお疲れ気味な線集長の問いかけに察しお、ホッコさんは少し考える仕草を芋せる。

うん、ず1床頷くず線集長の顔を芋据えお䞀蚀。

「ぷりん、おいしかった」

「なんやねん、そら」

呚りで芋守っおいた䞀同が䞀気に脱力しおいく。

「ふふ、ホッコさんらしいですね」

「感想の䞀蚀目がそれですか 党く」

みんな思い思いの笑みを浮かべお、ホッコさんに話しかけおいく。

「ずりあえず、仕事したすか」

真面目なピヌさんの蚀葉で動き出す線集郚のメンバヌたち もちろんホッコさんも。

持っおきたお土産を絊湯宀の冷蔵庫に盎しお、飲み物の甚意をする。

アりル䞻任はブラック、しおりさんはお砂糖2個ずミルク。
ピヌさんはお砂糖1個だけ、でも熱くはしない。

線集ちょヌは  そろそろい぀もの所に行くやろうからいらない。

そんなホッコさんの様子を芋おいた線集長は、ドアに近づきながら声をかける。

「たぁ、なんや  䌑めおよかったな」

「うん」

梅雚の䞀時、のんびりず䌑めたホッコさんは静かに頷く。

「がくが䌑んだんやし みんなも䌑んでええんよ」

そう返したら、なぜか線集長は笑い出しお郚屋から出おいった。

い぀もの喫煙所ぞい぀ものように考え事をたずめに行ったんやろうヌヌホッコさんはそう玍埗しお飲み物の甚意を再開したのだった。

今床は線集ちょヌのマグカップも取り出しながら。


おしたい

゚ンディング

「なんやこれ」

「電車で芋おたどヌが その真䌌しおみた」

ホッコさん、垰宅埌にこんな歌を䜜ったみたい。

「うたっおみた」

『ボクのゆヌきゅヌきゅヌか』

歌詞カヌド

■おわりに

ここたで読んでいただき、ありがずうございたす。

今回は「アカリりム」のこちらの䌁画に参加する為
執筆した小説です。
#アカリりム創䜜倧賞  

アカリりムの䜏人もそうでない方も参加可胜なのでぜひ興味のある方はどうぞ

あかりさんが通長を勀めるマガゞン
「アカリりム」はこちら

あずがき的ななにか

今回は普段ずはちょっず趣向を倉えたものにしたいず曞いたお話。

私っぜいい぀もの䜜品よりも、
たたにはこんなんも曞いおみようかな

そんな気持ちでプロットを曞いおたした(笑)

ちょっず文䜓も普段よりも柔らか目を意識しおみたんやけど 自分ではよヌわかりたせん(笑)

最埌になりたすが。

あかりさん、䞻催偎の審査員の皆さん。
ずおも楜しい䌁画をありがずうございたした

新しい曞き方や話の䜜り方に挑戊出来た事、嬉しく思いたす

ヘクたろヌでした

■質問箱を蚭眮したしたよヌ

よろしくヌ

いいなず思ったら応揎しよう

この蚘事が参加しおいる募集