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ショートショート 感想文部

     「感想文部」とは感想を言う部活である。変わり者の2年生が創部した。彼しか部員はいない。よって「部長」と呼ばれている。

     大層な人気者である。何しろどんな活動にも感想を言ってくれるのだ。「バスケ部の見事なパスワーク」「バレー部のアタックの美しい放物線」「書道部の達磨筆のどうどうさ」。

    「自信がなくなったら、感想文部にいけ」
     どんな部活でも悩むとそうアドバイスされた。感想文部にいけば、必ず良いところを「部長」が見出してくれる。

     3年生になっても「部長」は相変わらず「部長」のままだった。変な部活すぎて部員が入ってこなかったのだ。部長は図書館横の倉庫の部室に、ひとりぼっち。

     卒業式の日、皆が後輩に花をもらう。部長は部室にお別れを告げるために扉を開ける。花の香りが溢れた。今まで感想を送った全ての学生からの花束だった。

    「はは」
    部長が泣きそうな顔で微笑む。
    「どうしよう。部長なのに」
    涙を学生服の袖でぬぐう。
    「……感想が出ない」

    ショートショート No.447

    本作品はamazon kindleで出版される410字の毎週ショートショート~一周年記念~ へ掲載される事についてたらはかにさんと合意済です

    たらはかにさんの毎週ショートショートnoteに参加しています。
    今週のお題は「感想文」「部」です。


    小粋でポップなヒスイさんも書いておりますよ!

    会社の部ですね。
    部活、会社部門、あとものの部位
    …ほか、考えが届かなかったす、
    今週…(遊んでた)(T ^ T)

     
     
    小説(ショートショート)を書いています。オンライン文芸コミュニティhoshiboshi運営スタッフ(星々ラジオ担当)。

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