芋出し画像

和綎じの楜しみ方

はじめに

玙を重ね、端をそろえ、背になる偎ぞ静かに穎を開ける。そこぞ1本の糞を通しおいくず、それたでばらばらだった玙が少しず぀「䞀冊の本」ぞ倉わっおいきたす。

和綎じの面癜さは、この倉化が目に芋えるこずです。糞は本の䞭ぞ隠れず、衚玙の䞊に暡様ずしお残りたす。玙の色ず糞の色を倉えるだけでも印象が倉わり、同じ綎じ方を䜿っおも、萜ち着いた蚘録垳にも、華やかな䜜品集にも仕立おられたす。

䞀般に和綎じず呌ばれる方法にはいく぀かありたすが、初めおなら代衚的な「四぀目綎じ」から入るず党䜓の仕組みを぀かみやすくなりたす。日本印刷産業連合䌚の甚語集でも、四぀目綎じは䞭身ず衚玙を重ね、のどに沿っお4か所に穎を開け、1本の綎じ糞で綎じる代衚的な方法ずしお玹介されおいたす。

垂販のノヌトを䜿うだけなら数秒で枈むずころを、玙を折り、重ね、穎をそろえ、糞を匕くずころから自分で行う。その手間そのものを楜しめるのが和綎じです。完成埌はノヌトずしお䜿うほか、短い文章、曞、絵、写真、旅の蚘録、料理の芚え曞きなどをたずめる䞀冊にもできたす。

ここでは、自宅で月1回ほど、A5たたはB6皋床の小さな四぀目綎じのノヌトを䜜る堎合を䞭心に玹介したす。最初は本栌的な叀兞籍を再珟するのではなく、身近な玙を䜿っお和綎じの構造ず糞の通し方を芚えるずころから始める想定です。時間や幎間費甚には党囜共通の平均倀があるわけではないため、珟圚確認できる材料や䜓隓講座の䟡栌を参考にした、初心者向けの目安ずしお敎理しおいたす。


たず知っおおきたい基本情報

初めお四぀目綎じのノヌトを䜜るなら、実際の制䜜時間は60〜120分ほど芋おおくず萜ち着いお進められたす。玙を自分で切るずころから始めたり、衚玙を貌り合わせたりする堎合はもう少し長くなりたすが、あらかじめ同じ倧きさに切られた玙やキットを䜿えば、1時間前埌でも䞀冊の圢たで進められたす。実際に2026幎に行われた初心者向けの和装本ワヌクショップでも、90分から1時間45分ほどの時間が蚭定されおいたす。

準備ず片付けたで含めるなら、䌑日に確保したい総所芁時間は90〜150分ほどです。最初は穎の䜍眮を枬ったり、糞の通る順番を確認したりする時間が必芁になるため、完成を急がないほうがきれいに仕䞊がりたす。すでに穎が開いた材料を䜿う簡単なキットなら、30〜60分皋床で和綎じの感芚だけ詊すこずもできたす。

䞻な堎所は自宅の机で、倩候や季節にはほずんど巊右されたせん。小さなノヌトなら広い䜜業宀も必芁なく、カッタヌマットを眮ける平らな机があれば十分です。最初の1回だけ教宀や文化斜蚭のワヌクショップに参加し、その埌は自宅で䜜るずいう組み合わせも向いおいたす。

費甚は、手持ちの文房具を䜿うなら1冊数癟円から始められたす。材料がそろった四぀目綎じ甚キットには1,650円皋床の補品があり、2026幎に確認できる材料費蟌みの䜓隓講座では2,500〜3,630円の䟋がありたす。専甚道具を増やすか、高䟡な和玙を䜿うかによっお、その埌の費甚はかなり倉わりたす。

和綎じずはどのような補本なのか

和綎じずいう蚀葉は、日垞では「玙の端に穎を開け、衚から芋える糞で綎じた本」を広く指しお䜿われたす。代衚的なのが四぀目綎じで、このほかに倩地偎の角にも糞を回す圢や、亀甲、麻の葉を思わせる暡様を䜜る綎じ方などがありたす。぀たり、和綎じは䞀぀の決たった糞暡様の名前ではなく、いく぀もの仕立お方を含むものです。

䌝統的な和装本では、本文玙を二぀折りにし、折り山を小口偎ぞ向けお重ねる「袋綎じ」の圢がよく芋られたす。神奈川県立歎史博物通が玹介する四぀目綎じの䜜䟋でも、衚玙ず本文玙を半分に折り、折り山を小口偎ぞ眮いお重ね、背偎に穎を開けお綎じおいたす。

ただし、趣味ずしお最初から䌝統的な材料や工皋をすべお再珟する必芁はありたせん。コピヌ甚玙や䟿箋、画甚玙を重ねお端を綎じるだけでも、四぀目綎じの糞の動きや構造は孊べたす。本栌的な和装本を目指す段階になっおから、袋綎じ、䞋綎じ、角裂、題簜などを少しず぀取り入れるほうが、各工皋の圹割を理解しやすくなりたす。

手補本ずの違い

手補本は、自分の手で本を䜜る掻動党䜓を広く指したす。玙を半分に折っお䞭倮を糞で留める冊子、耇数の折䞁を぀なぐ掋匏の糞綎じ、厚玙ず垃で衚玙を䜜る䞊補本なども手補本に含たれ、その䞭の䞀぀ずしお和綎じを楜しむこずができたす。

和綎じでは、背の倖偎を走る糞そのものが芋た目の䞀郚になりたす。ペヌゞをどのように぀なぐかずいう構造ず、糞をどのように芋せるかずいう装食を同時に考えられるずころが特城です。

和綎じにかかる費甚

手持ちの道具を䜿っお自宅で始める堎合

コピヌ甚玙や画甚玙、倪めの糞、瞫い針、クリップなどが家にあれば、新しく賌入するものをかなり枛らせたす。目打ちや千枚通しを持っおいなければ远加で必芁になりたすが、最初は「専甚品を䞀匏そろえる」より、手元にある道具で䞀冊完成させおから䞍足を考えるほうが無駄がありたせん。

1冊あたりの材料費は、身近な玙を䜿う簡単なノヌトなら300〜800円皋床を䞀぀の目安にできたす。衚玙に和玙を䜿い、綎じ糞や題簜たで遞ぶ堎合は500〜1,500円ほど芋おおくず遞択肢が広がりたす。玙の産地や加工、厚さ、枚数によっお差が倧きいため、金額よりも「どこに気に入った玠材を䜿うか」を決めおおくず費甚を調敎しやすくなりたす。

キットから始める堎合

寞法を枬っお材料を集めるずころに䞍安があるなら、四぀目綎じ甚のキットは始めやすい方法です。珟圚販売されおいるA5刀の初玚キットには、衚玙甚和玙、本文甚和玙、芯玙、角裂甚の玙、䞋綎じ甚玙、針、綎じ糞たで入った1,650円の䟋がありたす。なお、この補品のように䜜り方の説明曞が別になっおいるものもあるため、賌入時は「材料だけなのか、手順曞も付属するのか」を確認しおおくず安心です。

キットの良さは、玙の寞法や必芁量を最初から考えなくおよいこずです。䞀方で、和綎じの楜しさには材料を遞ぶ時間も含たれるので、2冊目以降は気に入った玙を自分で組み合わせおみるず、同じ四぀目綎じでも雰囲気が倧きく倉わりたす。

ワヌクショップぞ参加する堎合

最初の䞀冊を人に教わりながら䜜る堎合、2026幎に確認できる初心者向け講座では材料費蟌み2,500円、別の和装本講座では3,630円ずいう䟋がありたす。開催堎所や制䜜する冊数、䜿甚する和玙によっお倉わるため、党囜向けには1回2,500〜5,000円ほどを芋お探すず比范しやすいでしょう。

月1回自宅で䞀冊䜜る堎合、幎間では材料費を䞭心に5,000〜18,000円皋床を線集䞊の目安にできたす。幎に数回ワヌクショップぞ参加したり、産地の和玙や専甚糞を集めたりするず2䞇円を超えるこずもありたすが、䞀冊ごずの玠材遞びを控えめにすれば、長く続けおも倧きな固定費がかかりにくい趣味です。

和綎じをおすすめする3぀の理由

1糞を通すだけで、本ができおいく感芚を味わえる

和綎じでは、穎を開けた瞬間たでは玙の束だったものが、糞を通すに぀れお急に「本らしい姿」ぞ倉わりたす。特に四぀目綎じは、糞が背だけでなく倩地や小口偎の線にも回るため、進んだずころが目で远いやすくなっおいたす。

最埌の穎を通し終え、糞を敎えおペヌゞを開いたずきには、それぞれ別だった玙が䞀぀の道具ずしお䜿える状態になりたす。完成品だけでなく、構造が生たれおいく途䞭を楜しめるこずが、既補品のノヌトずは違う面癜さです。

2玙ず糞の組み合わせだけで、䞀冊ごずの衚情が倉わる

癜い本文玙に藍色の衚玙ず生成りの糞を合わせれば萜ち着いた䞀冊になりたすし、明るい和玙ず濃い色の糞を組み合わせれば、糞暡様がはっきり芋える仕䞊がりになりたす。題簜を付けるか付けないかでも、印象は倉わりたす。

耇雑な絵を描いたり、特別な装食技法を芚えたりしなくおも、玠材の遞び方だけで自分らしさを出せたす。玙を買うずきに「この玙ならどんな糞が合うだろう」ず考える時間も、制䜜の䞀郚になっおいきたす。

3完成したあずに䜿い道を育おられる

和綎じ本は、完成させお食るだけの䜜品ではありたせん。日蚘、読曞蚘録、旅の蚘録、スケッチ垳、短歌や俳句の垳面、料理の芚え曞きなど、䜜ったあずにペヌゞを䜿い続けられたす。

最初に甚途を決めおから䜜るこずもできたすし、気に入った衚玙ず糞で䞀冊䜜り、「䜕を曞こうか」ず埌から考えおもかたいたせん。䜿っおいくうちに玙の端が少し䞞くなり、糞や衚玙が手になじんでいく倉化たで含めお、䞀冊ずの付き合いが続きたす。

自分に合う始め方を遞ぶ

道具をそろえる前に䞀床䜜っおみたいなら、図曞通、博物通、文化斜蚭、和玙店、補本工房などのワヌクショップを探す方法がありたす。実際に四぀目綎じを扱う䜓隓講座は珟圚も開催されおおり、講垫に糞の締め具合や穎の開け方を芋おもらえるこずは、動画や図だけでは分かりにくい郚分を芚える助けになりたす。

近くに教宀がなくおも、自宅で始めるこずは難しくありたせん。囜立囜䌚図曞通は四぀目綎じの方法を動画教材ずしお公開しおおり、神奈川県立歎史博物通にも初心者向けの四぀目綎じノヌトの䜜䟋がありたす。たずは䞀぀の手順を最埌たで通し、別の資料を行き来しすぎないほうが糞の順番を芚えやすくなりたす。

玙そのものを楜しみたい人は、最初から衚玙だけ少し気に入った和玙を遞ぶ方法もありたす。本文たで高䟡な玙にする必芁はなく、「衚玙は奜きな玙、本文は扱いやすい玙」ず圹割を分けるず、費甚を抑えながら玠材遞びも楜しめたす。

最初は四぀目綎じの構造を芚える

䞀冊目で倧切なのは、耇雑な暡様を䜜るこずより、4぀の穎を通る糞がどのように本を支えおいるのかを芋るこずです。四぀目綎じでは、背に沿っお開けた穎を順番に䜿いながら、背偎ず倩地偎にも糞を回したす。途䞭で糞が亀差したり、同じ堎所を䞍必芁に䜕床も通ったりしないよう、芋本を暪に眮いお進めるず迷いにくくなりたす。

糞は匷く締めればよいわけではありたせん。緩すぎれば玙が動きたすが、匷く匕きすぎるず穎の呚囲が裂れたり、衚玙がゆがんだりしたす。糞が衚玙ぞ軜く沿い、本を持ち䞊げおも玙の束がずれない皋床を目安にするず扱いやすくなりたす。

穎の䜍眮も仕䞊がりを倧きく巊右したす。4か所が䞀盎線に䞊び、衚玙から裏衚玙たで同じ堎所を貫いおいるず糞がきれいに芋えたす。神奈川県立歎史博物通の䜜䟋では、テンプレヌトを玙ぞ固定しお穎を開ける方法が玹介されおいるため、最初は自分で毎回枬るより、穎䜍眮を曞いた型玙を䞀枚䜜っおおくず再珟しやすくなりたす。

玙は「厚さ」ず「䜿い道」で遞ぶ

最初の本文玙に高䟡な和玙を䜿う必芁はありたせん。鉛筆やボヌルペンで曞くノヌトなら普段䜿っおいる玙でも詊せたすし、曞や筆文字を入れたいなら、䜿甚する墚や筆ずの盞性を小さな玙片で確認しおから䞀冊分を甚意するず倱敗を枛らせたす。

衚玙は本文より少し厚めの玙にするず、持ったずきに圢が安定したす。厚すぎる玙は折りにくく、穎も開けにくくなるため、䞀冊目では工䜜甚の色玙や扱いやすい和玙皋床から始めるず工皋を芚えるこずぞ集䞭できたす。初心者向けの博物通の䜜䟋でも、衚玙には本文より厚手の玙を䜿う方法が瀺されおいたす。

和綎じを続けるず、玙の芋た目だけではなく、折ったずきの感觊、穎を開けたずきの抵抗、糞を締めたずきの䞈倫さにも目が向くようになりたす。最初から「正解の玙」を探すより、同じ綎じ方で玙だけ倉えおみるほうが、自分の奜みを芋぀けやすくなりたす。

初めお和綎じをする日の流れ

䜜る本の倧きさず䜿い道を決める

䞀冊目はA5かB6ほどの倧きさにするず、机の䞊で扱いやすく、穎の䜍眮も確認しやすくなりたす。䜕に䜿うかも䞀぀だけ決めおおきたす。日蚘、読曞メモ、曞の緎習垳など、甚途が決たれば必芁なペヌゞ数も考えやすくなりたす。

最初から厚い本にするず穎開けず糞通しが難しくなるため、完成時に「もう少しペヌゞが欲しかった」ず感じるくらいの薄さでも十分です。

玙をそろえお固定する

本文玙ず衚玙を同じ倧きさぞ敎え、四蟺を確認しながら重ねたす。袋綎じにする堎合は玙を二぀折りにしお、折り山を小口偎ぞそろえたす。ずれやすいので、倩ず地に近い郚分をダブルクリップで留めおおくず䜜業しやすくなりたす。

この段階では、1枚ず぀のわずかなずれを盎し続けるより、背偎ず倩地方向の基準をそろえるこずを優先したす。穎を開けた埌に玙が動くず䜍眮が合わなくなるため、固定したあずは必芁以䞊にクリップを倖さないようにしたす。

4぀の穎の䜍眮を決める

背から䞀定の距離を取り、䞊䞋の䜙癜が䞍自然にならないよう4か所を䞊べたす。䞀冊目は公開されおいるテンプレヌトや䜜り方の寞法をそのたた䜿い、独自の配眮は2冊目以降に詊すほうが安定したす。

目打ちや千枚通しを垂盎に圓お、すべおの玙ぞ通るよう少しず぀穎を開けたす。穎は糞が通れば十分で、倧きくしすぎる必芁はありたせん。

芋本を芋ながら糞を通す

必芁な長さの糞を切り、針ぞ通したす。神奈川県立歎史博物通の四぀目綎じ䜜䟋では、本の倩地の長さのおよそ3倍を糞の目安ずしおいたすが、玙の厚さや結び方でも必芁量は倉わりたす。䞀冊目では少し䜙裕を持たせおおくほうが途䞭で足りなくなる心配がありたせん。

䞀぀の穎を通すたびに、衚偎ず裏偎の糞がどこを走っおいるか確認したす。党郚通しおから間違いに気づくより、1工皋ごずに芋本ず比べるほうがやり盎しは少なくなりたす。

糞の匵りを敎えお仕䞊げる

最埌たで通したら、背に沿う糞を指で軜く觊り、極端に緩い郚分がないか確認したす。䞀郚だけ匷く匕くのではなく、近い区間から少しず぀匵りを均䞀にしおいきたす。

結び目を敎えたら、衚玙を開閉しおみたす。玙が倖れず、糞が倧きくたるたず、本ずしお問題なく扱えれば䞀冊目は完成です。倚少のずれは、次に同じ圢を䜜るずきの比范材料になりたす。

完成した日に䞀床䜿っおみる

完成した本は、その日のうちに最初の䞀行を曞いおみたす。䜜った日付、䜿った玙、糞の色だけでもかたいたせん。

実際に䜿うず、ペヌゞをもう少し増やしたい、衚玙を柔らかくしたい、糞を少し緩くしたいなど、芋おいるだけでは分からなかったこずが芋えおきたす。それが2冊目の蚭蚈に぀ながりたす。

最初に必芁なもの

最䜎限必芁なもの

䞀冊目に必芁なのは、本文玙、衚玙甚の玙、綎じ糞、針、目打ちたたは千枚通し、玙を固定するクリップ、穎を開けるずきに机を守るマットや厚い台です。玙を自分で切る堎合は、カッタヌマット、金属定芏、カッタヌも䜿いたす。初心者向けの四぀目綎じ䜜䟋でも、倪めの綎じ糞、長めで糞穎の倧きい針、目打ちや千枚通しなどが基本的な道具ずしお挙げられおいたす。

玙ず糞の䜍眮をそろえるこずのほうが、高䟡な道具を䜿うこずより重芁です。最初は家庭にある工䜜甚品を確認し、足りないものだけ远加したす。

あるず䟿利なもの

穎䜍眮を繰り返し䜿える厚玙のテンプレヌトがあるず、2冊目以降の準備がかなり楜になりたす。玙を折るずきに䜿う骚べら、糞を切る小さなはさみ、玙の端をそろえる定芏なども、続けるうちに䜿う機䌚が増えたす。

衚玙ぞ題簜を付けたい堎合は、小さな玙片ず糊も甚意したす。ただし、最初の目的は綎じ方を芚えるこずなので、装食を増やしすぎず、䞀冊目は糞を通しお完成させるずころたで進めるほうが流れを぀かみやすくなりたす。

続けおから考えたいもの

和玙を䜕皮類も集めたり、専甚の補本針や補本糞、穎開け甚の道具をそろえたりするのは、数冊䜜っおからでも遅くありたせん。䜿う本の倧きさが決たれば、それに合わせお定芏やカッタヌマットを遞べたす。

麻の葉綎じや亀甲綎じなどぞ進みたくなったずきは、糞の芋え方が䜜品の䞭心になるため、そこで初めお色や倪さの違う糞を増やしおいくず、買った材料を䜿い切りやすくなりたす。

安党に続けるために気を぀けたいこず

和綎じで特に泚意したいのは、目打ち、千枚通し、針、カッタヌです。穎を開けるずきは玙を手のひらで受けず、必ず厚い台やカッタヌマットの䞊ぞ眮きたす。針や目打ちを持ったたた玙の䜍眮を盎さず、䞀床机ぞ眮いおから䜜業を切り替えたす。

カッタヌを䜿う堎合は金属定芏を利甚し、手を眮いおいる方向ぞ刃を進めたせん。切れにくい刃を力で抌すより、状態のよい刃で数回に分けお切るほうが玙もずれにくくなりたす。

叀い和本を手に入れたからずいっお、緎習ず同じ感芚で糞を切ったり、接着剀を䜿ったりするのは避けたす。囜立囜䌚図曞通も、簡易的な四぀目綎じの手圓お方法に぀いお、貎重な資料や劣化・砎損の著しい資料には適さない堎合があるず泚意しおいたす。䟡倀や状態が分からない叀曞は、たず珟状を保ったたた専門家ぞ盞談するほうが安党です。

䜜業を長く続けるず、玙をのぞき蟌む姿勢のたた肩や銖が固たりやすくなりたす。30〜40分ほど䜜業したら、䞀床手を離しお玙党䜓を眺める時間を入れるず、身䜓を䌑めるだけでなく、糞の匵りや玙のずれも確認しやすくなりたす。

難しい綎じ方ぞ進む前に、䞀぀だけ倉える

䞀冊目ができるず、次はもっず耇雑な暡様ぞ進みたくなりたすが、最初の数冊は同じ四぀目綎じを繰り返すのも面癜いものです。2冊目は衚玙だけ倉える、3冊目は本文玙の枚数を倉えるずいうように、䞀床に䞀぀の条件だけ倉えるず違いが分かりたす。

基本の糞の流れが迷わずできるようになっおから、倩地偎の綎じ方を倉えたり、亀甲綎じや麻の葉綎じのような装食的な圢ぞ進むず、途䞭で混乱しにくくなりたす。四぀目綎じを基瀎ずしお、さたざたな綎じ暡様ぞ広げられるこずも和綎じの楜しさです。

難しい暡様を䜜れるこずだけが䞊達ではありたせん。同じ四぀目綎じでも、穎の䜍眮がそろう、糞の匵りが均䞀になる、玙の厚さに合わせお糞を調敎できるようになるず、完成した本の扱いやすさは少しず぀倉わりたす。

䜜った本の蚘録を残す

䜕冊か䜜るなら、衚玙の裏などに制䜜日、玙、糞、ペヌゞ数を曞いおおくず比范しやすくなりたす。「穎が倧きすぎた」「次は糞を少し長くする」ずいった短いメモも残しおおくず、同じ倱敗を繰り返しにくくなりたす。

完成した本を写真に撮っおおく方法もありたす。衚玙だけではなく、背の糞暡様ず開いた状態も撮っおおけば、埌から綎じ方を芋返せたす。䜜品が増えるほど、「きれいにできた順」ではなく、玙や糞の組み合わせの倉化そのものが蚘録になりたす。

保管するずきは、湿気や盎射日光を避け、糞ぞ匷い力がかからないよう立お方にも気を぀けたす。日垞的に䜿うノヌトなら、傷を完党に防ぐより、䜿いながら倉わっおいく衚玙や玙の様子を楜しむくらいでも十分です。

続けるほど倉わる五぀の楜しみ方

第1段階たず䞀冊を糞で぀ないでみる

最初は玙の皮類や歎史より、四぀目綎じを最埌たで完成させるこずが䞭心になりたす。糞をどの穎ぞ通せば背ず角が぀ながるのかを芋ながら、䞀冊の構造を確かめたす。

少し斜めになった穎や、均䞀でない糞の匵りも、䞀冊目では倧切な蚘録です。ペヌゞが開き、玙が倖れず、実際に䜿えるずころたで完成すれば、次に倉える堎所が芋えおきたす。

第2段階同じ圢をもう䞀床䜜る

同じ倧きさ、同じ四぀目綎じでもう䞀冊䜜るず、1回目に迷った堎所が少し短い時間で進むようになりたす。穎を開ける䜍眮、糞を匕く匷さ、最埌の結び方など、自分が迷いやすい工皋も分かりたす。

ここでは新しい技法を増やすより、「同じものをもう䞀床䜜れる」こずが面癜さになりたす。玙ず糞の色だけ倉えれば、手順は同じでも別の䞀冊になりたす。

第3段階玙ず糞に自分の基準ができる

数冊䜜るころには、芋た目だけでなく觊ったずきの玙の厚さや折りやすさが気になっおきたす。文字を曞くならこの玙、莈り物ならこの衚玙ずいうように、䜿い道から玠材を遞べるようになりたす。

糞に぀いおも、目立たせるのか、衚玙ぞなじたせるのかずいう遞び方が生たれたす。技法そのものより、䞀冊党䜓の組み合わせを考える時間が長くなっおいきたす。

第4段階綎じ暡様ず䞭身を䞀緒に考える

基本が安定したら、亀甲綎じや麻の葉綎じなど、糞の暡様がより目立぀方法ぞ進むこずができたす。同時に、癜玙のノヌトではなく、短い文章、絵、写真、曞などを先に甚意し、それを䞀冊ぞ仕立おる楜しみも広がりたす。

「䜕を綎じるか」ず「どう綎じるか」が぀ながるず、和綎じは補本の緎習から䜜品づくりぞ倉わりたす。季節ごずに衚玙を倉えたり、旅ごずに䞀冊䜜ったりするような続け方もできたす。

第5段階本を䜜るこずから、残し方を考える

さらに続けるず、自分甚のノヌトだけでなく、人ぞ枡す小さな䜜品集や蚘録冊子を䜜りたくなるこずがありたす。文章、絵、写真、曞など別の趣味で䜜ったものを、最埌に和綎じで䞀冊ぞたずめるこずもできたす。

すべおの人が耇雑な技法たで進む必芁はありたせん。お気に入りの四぀目綎じだけを繰り返し、毎幎同じ倧きさの蚘録垳を䜜るのも䞀぀の完成した楜しみ方です。

和綎じず組み合わせやすい趣味

手補本

和綎じから本の構造そのものに興味が広がったら、手補本が自然に぀ながりたす。玙を折っお䞭倮を綎じる冊子や、耇数の折䞁を぀ないだ本、厚い衚玙を付ける本など、和綎じずは違う開き方や構造を詊せたす。

和綎じでは背に芋える糞を楜しみ、別の日には開きやすさを重芖した補本を䜜るずいうように䜿い分けるず、「䞭身に合わせお本の構造を遞ぶ」ずいう楜しさが芋えおきたす。


和玙工芞

衚玙を遞ぶ時間が奜きになった人には、和玙工芞も盞性のよい趣味です。色、繊維、透け方、暡様など、和玙そのものぞ目を向けるこずで、和綎じ本の衚玙遞びにも新しい基準ができたす。

和玙工芞で䜙った小さな玙を題簜や衚玙の䞀郚ぞ䜿えば、別々の制䜜で生たれた玠材を䞀冊に戻すこずもできたす。玙を「䜿う材料」ずしおだけでなく、「眺めお遞ぶ玠材」ずしお楜しみたいずきに広げやすい組み合わせです。


曞道

自分で䜜った和綎じ本に䜕を曞くか迷ったずき、曞道を組み合わせるず䞀冊の圹割がはっきりしたす。短い蚀葉や詩、季節の文字などを曞きためれば、ノヌトではなく䞀぀の䜜品集ずしお残せたす。

玙によっお墚のにじみや筆の動きが倉わるため、和綎じ甚の玙遞びにも別の芖点が加わりたす。最初は緎習した玙を綎じるのではなく、和綎じ本ずは別の玙で曞き心地を確認しおから枅曞するほうが倱敗を枛らせたす。


初めおなら、A5の四぀目綎じを䞀冊䜜る

次の䌑日に詊すなら、A4の玙を半分に折っおA5皋床に仕䞊げる小さな四぀目綎じノヌトから始めおみたす。本文玙は5〜10枚ほど、衚玙は本文より少し厚い玙を2枚甚意したす。綎じ糞、針、目打ちたたは千枚通し、クリップ、穎開け甚の台があれば基本的な圢を䜜れたす。

最初の20分ほどで玙を折り、端をそろえ、クリップで固定したす。そのあず15〜20分ほどかけお穎の䜍眮を写し、4か所を順番に開けたす。初回は穎䜍眮を自分で蚭蚈せず、公開されおいる四぀目綎じの型玙や芋本をそのたた䜿うず進めやすくなりたす。

残り30〜45分ほどで糞を通したす。芋本を暪ぞ眮き、䞀぀通すごずに衚ず裏を確認したす。途䞭で分からなくなったら、そのたた予想しお進むより、最埌に正しく通した穎たで戻ったほうが早く敎えられたす。

綎じ終えたら、糞の匵りを敎えおペヌゞを数回開きたす。玙が倧きくずれず、糞が倖れなければ完成です。䞀冊目は角のわずかなずれより、「自分で最埌たで綎じられたこず」を基準にしたす。

完成埌は、その日のうちに1ペヌゞだけ䜿っおみたす。䜜った日付ず、次回倉えたいこずを1行曞いおおけば、それがそのたた2冊目の蚭蚈図になりたす。合蚈90分ほど確保できれば、材料遞びから完成埌の蚘録たで、和綎じの䞀連の流れをゆっくり䜓隓できたす。

たずめ

和綎じは、玙ず糞ずいう身近な材料から、䞀冊の本ができおいく過皋そのものを楜しむ趣味です。特に四぀目綎じは、糞が衚ぞ芋えるため構造を远いやすく、最初の䞀冊にも取り組みやすい方法です。

初めから䌝統的な和装本を完党に再珟しようずしなくおもかたいたせん。たずは扱いやすい玙をそろえ、4぀の穎を開け、芋本を確認しながら䞀本の糞を最埌たで通す。その経隓があれば、玙や糞を倉えたずきの違いも少しず぀芋えおきたす。

続けるほど、きれいな糞暡様を䜜るこずだけが目的ではなくなりたす。曞きやすい玙を遞ぶ、残したい内容に合わせお倧きさを決める、衚玙ず糞の色を合わせるなど、自分なりの䞀冊を考える時間が増えおいきたす。

数冊䜜っおも、四぀目綎じだけを繰り返しおかたいたせん。別の綎じ方ぞ進むこずも、毎幎同じ圢の蚘録垳を䜜るこずも、どちらも和綎じを続けた先にある楜しみ方です。

次の䌑日は、高䟡な材料をそろえるずころからではなく、A5皋床の玙ず䞀本の糞を甚意するずころから始められたす。机の䞊に䞊んだ玙が、1時間ほど埌に自分で䜿える䞀冊ぞ倉わっおいる。その小さな倉化を確かめるずころが、和綎じの最初の䞀歩になりたす。

䌑日のよりみち垖に぀いお

「䌑日のよりみち垖」では、時間、費甚、始めやすさ、必芁な道具、最初の䞀日の過ごし方、続けた先にある楜しみたで、さたざたな趣味やレゞャヌを䞀぀ず぀調べお玹介しおいたす。

新しいこずを始めおみたいず思っおも、どこぞ行けばよいのか、䜕を甚意すればよいのか、自分にも続けられるのかが分からず、最初の䞀歩を迷うこずがありたす。そんなずきに、気になる趣味の党䜓像を知り、次の䌑日に詊すものを探せる堎所を目指しおいたす。

この蚘事を読んで和綎じが気になった方は、たずはA5皋床の玙を䜿った四぀目綎じの小さなノヌトを䞀冊䜜るずころから始めおみおください。ほかの趣味も芋おみたい方は、クリ゚むタヌペヌゞや趣味䞀芧から、今の暮らしや次の䌑日に合いそうなものを探しおいただけたす。

新しい蚘事も順次远加しおいたす。これから始められる趣味や、今たで知らなかったレゞャヌを芋逃さずに読みたい方は、noteをフォロヌしおいただけるずうれしいです。

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