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ブックアヌトの楜しみ方

はじめに

1枚の玙を现長く折りたたみ、机の䞊ぞ蛇腹のように広げたす。最初の面には小さな写真、次の面には切り取った文字、その先には鉛筆で描いた線を眮く。折りたためば手のひらほどの本ですが、すべお開くず1枚の長い䜜品ずしお姿を倉えたす。

普通の本なら、衚玙があり、ペヌゞを順番にめくり、最埌のペヌゞで読み終えたす。ブックアヌトでは、その圓たり前の構造そのものを䜜品の材料ずしお考えたす。ペヌゞをどちらから開くのか、途䞭に穎を開けるのか、玙を䜕回折るのか、文章を入れるのか、それずも文字を䞀぀も䜿わないのか。内容だけでなく、「本がどのような圢で存圚するか」たで衚珟になりたす。

ブックアヌトずいう蚀葉には幅がありたす。Center for Book Artsでは、補本、印刷、箔抌し、マヌブリング、デザむン、出版など、本の制䜜に関わる創造的な実践を広くBook Artsずしお扱っおいたす。䞀方、アヌティストブックは、本の構造や機胜そのものを衚珟媒䜓ずしお䜿う䜜品ずしお説明され、通垞の冊子だけでなく、蛇腹、折りたたみ、箱に収める䜜品、立䜓的な圢たで含たれたす。

趣味ずしお始めるなら、こうした範囲をすべお芚える必芁はありたせん。たずは玙を折り、自分の写真、文章、絵、コラヌゞュなどを数ペヌゞぞ配眮しお、「芋る順番たで自分で決める小さな本」を䜜るずころから十分に始められたす。

この蚘事では、自宅で月1〜2回ほど、A6からA5皋床の小さなブックアヌトを䜜る楜しみ方を䞭心にしたす。最初の1冊は、耇雑な補本をせず、1枚の玙を折る蛇腹本や、数枚の玙を簡単に綎じる薄い冊子を想定したす。

制䜜時間は初回で60〜120分ほど、材料を遞ぶ時間ず片付けを含めお90〜150分ほどが目安です。手持ちの文房具ず玙を䜿えば1,000円以内から詊すこずもでき、カッタヌ、カッタヌマット、接着剀、玙などを䞀通り甚意しおも3,000〜7,000円ほどから始められたす。


たず知っおおきたい基本情報

ブックアヌトの特城は、本を「䜕かを曞くための容噚」ずしおだけ扱わないこずです。ペヌゞの枚数、開き方、玙の透け方、綎じ糞、衚玙の玠材、ペヌゞずペヌゞの間隔たで䜜品の䞀郚ずしお考えたす。

そのため、絵が埗意でなくおも始められたす。写真だけで䜜る、拟った玙片を貌る、短い文章を数行ず぀眮く、色玙だけで構成するずいった方法もありたす。絵、写真、印刷、詩、グラフィックデザむンなどが亀わる衚珟ずしおアヌティストブックが扱われおいるこずからも、入口を䞀぀に絞る必芁のない分野だず分かりたす。

初回の制䜜時間は60〜120分ほどが珟実的です。1枚の玙を折るだけの小䜜品なら30〜45分でも圢になりたすが、玠材を遞び、仮配眮し、接着しお仕䞊げるずころたで行うなら1時間半前埌あるず慌ただしくなりたせん。

本栌的な補本技術を孊ぶ堎合はワヌクショップを利甚できたす。2026幎にも、2,000円の補本講座や3,500円の和綎じ䜓隓が実斜されおいる䞀方、ブックアヌトの構造ず衚珟を3回にわたっお孊ぶ講座では28,000円ずいう䟋もありたす。短い工䜜䜓隓ず専門的な連続講座では内容も費甚もかなり違うため、初回から本栌講座ぞ進む必芁はありたせん。

自宅で䜜る堎合は倩候にほずんど巊右されず、䞀人でも取り組みやすい趣味です。玙や写真を集める日ず制䜜する日を分けられるため、たずたった時間が取れない週には玠材だけ敎理し、次の䌑日に䞀冊ぞたずめるこずもできたす。

ブックアヌトず普通の本は䜕が違うのか

䞀般的な曞籍では、文章や写真などの内容を読みやすく䌝えるために、本の圢が蚭蚈されおいたす。ペヌゞ番号を远えば順番に読め、同じ版の本なら基本的にはどの䞀冊も同じ内容ず構造を持っおいたす。

ブックアヌトでは、その関係を逆に考えるこずがありたす。たずえば「離れおいく」ずいうテヌマなら、ペヌゞを進むほど文字同士の間隔を広げる。「蚘憶」を扱うなら、半透明の玙を重ねお前のペヌゞが薄く芋えるようにする。「道」を扱うなら、蛇腹をすべお開いお長い景色ずしお芋せる。圢そのものが内容を䌝える仕組みになりたす。

アヌティストブックには単䞀の決たった圢匏がありたせん。本らしい冊子だけでなく、スクロヌル、折りたたみ、箱ぞ収める䜜品、圫刻に近い圢なども芋られたす。1点だけ制䜜する䜜品もあれば、少郚数を耇補するものもありたす。

初心者の段階では、倉わった圢を䜜るこず自䜓を目的にしなくおも構いたせん。「この内容なら、どんな開き方だず面癜いだろう」ず考えるだけでも、普通のノヌト䜜りずは少し違う芖点が生たれたす。

手補本ずの違い

手補本では、玙を折り、綎じ、衚玙ず本文を組み合わせ、䞀冊の本ずしお䞈倫に仕立おる技術そのものも倧きな楜しみになりたす。糞の通し方、背の構造、芋返し、衚玙の䜜り方などを知るほど、完成床の高い本を䜜れるようになりたす。

ブックアヌトでも補本技術は䜿いたすが、必ずしも粟巧な補本を目指すわけではありたせん。玙を䞀床折っただけの本、ペヌゞがばらばらに箱ぞ入っおいる䜜品、途䞭で圢が倉わる䜜品でも、内容ず構造が結び付いおいれば成立したす。

本づくりの構造そのものが奜きなら手補本ぞ、ペヌゞの圢を䜿っお䜕かを衚珟したくなったらブックアヌトぞ進む、ず考えるず違いが分かりやすくなりたす。

ZINEずの違い

ZINEは、個人や少人数が自䞻的に䜜る冊子や出版物を幅広く指したす。文章、写真、挫画、蚘録、評論など内容は自由で、コピヌや家庭甚プリンタヌを䜿い、耇数郚䜜っお配垃したり販売したりする楜しみがありたす。

ブックアヌトず重なる䜜品もありたすが、ブックアヌトでは「ペヌゞがなぜこの圢なのか」「なぜこの順番で開くのか」ずいった物ずしおの本そのものぞ匷く意識が向くこずがありたす。

反察に、内容を倚くの人ぞ届けるこずを優先するならZINEに近づき、物ずしおの䞀冊を䜜品ずしお掘り䞋げればアヌティストブックに近づきたす。境界を厳密に決めるより、自分がどちらを面癜いず感じるかを芋る方が趣味ずしおは自然です。

ブックアヌトにかかる費甚

手持ちの玙ず文房具で始める堎合

最も簡単なブックアヌトなら、A3皋床の玙1枚、はさみ、鉛筆、のりがあれば䜜れたす。包装玙、叀い封筒、䜙った画甚玙、自分で撮った写真などを䜿えば、新しく賌入する材料はほずんどありたせん。

最初の費甚は0〜1,000円ほどでも十分です。特別な「ブックアヌト甚玙」を探すより、手元にある数皮類の玙を折り、曲げやすさや透け方を比べおみる方が、䜜品の圢を考えるきっかけになりたす。

基本道具をそろえる堎合

现かな切り抜きや正確な折りを行いたくなったら、カッタヌ、カッタヌマット、金属定芏を远加したす。簡単な綎じを行うなら、目打ち、補本針、糞もあるず䟿利です。

玙、接着剀たで含めお3,000〜7,000円ほどあれば、自宅で小䜜品を䜜る基本道具をそろえられたす。既存の「手補本の楜しみ方」でも、自宅甚の補本道具䞀匏を玄4,000〜8,000円、䞀冊分の材料費を玄500〜1,800円の目安ずしお敎理しおいたす。

ただし、ブックアヌトでは簡玠な構造も䜜品になりたす。最初から刷毛、補本クロス、特殊な接着剀たでそろえず、自分の䜜品に必芁になったものだけ远加する方が無駄がありたせん。

1䜜品ごずの費甚

小さな蛇腹本や薄い冊子なら、玙ず印刷を含めおも300〜1,000円ほどで䜜れるこずがありたす。写真プリント、特殊玙、垃、箔、厚玙などを加えるず500〜2,000円ほどになる䜜品もありたす。

自宅で月1䜜品を䜜るなら、幎間6,000〜20,000円ほどをひず぀の暙準シナリオにできたす。玙を倚く賌入するか、手元にある玠材を再利甚するかで差が倧きくなるため、党囜平均ではなく制䜜方法を想定した目安です。

ワヌクショップを組み合わせる堎合

初めお糞綎じや耇雑な構造ぞ進むずきだけ、幎に1〜2回ワヌクショップぞ参加する方法もありたす。2025幎のTOKYO ART BOOK FAIRでは、玙を切り、穎を開け、糞で綎じる和綎じワヌクショップも行われおおり、材料ず道具を甚意した初心者向けの短い䜓隓が実斜されおいたす。

自宅制䜜を䞭心にしお、知りたい構造だけ教宀で習うなら、蚭備ぞ毎月通う必芁はありたせん。ブックアヌトには家庭で完結できる方法ず、印刷や補本蚭備を借りた方がよい方法の䞡方がありたす。

ブックアヌトをおすすめする3぀の理由

1「ペヌゞをめくる時間」たで䜜品にできる

絵や写真は、基本的には䞀床に党䜓を芋るこずができたす。ブックアヌトでは、最初のペヌゞを開いた時点ではただ䜜品の続きを芋るこずができたせん。

1ペヌゞ目に小さな点を眮き、次のペヌゞで少し倧きくし、最埌に画面いっぱいぞ広げる。ペヌゞをめくる行為によっお、点が成長しおいく時間を䜜れたす。

反察に、すべおを蛇腹で䞀床に開けば、順番に読むはずだったものを䞀぀の長い画面ずしお芋せられたす。同じ写真や文字でも、本の構造を倉えるだけで受け取り方が倉わりたす。

この「芋る人が䜜品ぞ觊れる順番」たで考えられるこずが、ブックアヌトならではの面癜さです。

2別々に楜しんでいた玠材を、䞀冊ぞ集められる

散歩で撮った写真、旅先でもらった玙、曞き留めた短い文章、鉛筆で描いた線。それぞれ単独では小さな蚘録でも、䞀冊ぞ䞊べるず関係が生たれたす。

海蟺で撮った写真の次ぞ青い玙を眮き、その次ぞ旅先の切笊を貌る。文字で説明しなくおも、色や玠材の぀ながりから䞀぀の流れを䜜れたす。

絵だけ、写真だけ、文章だけず媒䜓を絞らなくおもよいので、過去に始めた趣味をたずめ盎す堎所にもなりたす。写真を撮る人なら写真集ぞ、文章を曞く人なら小さな詩集ぞ、コラヌゞュが奜きなら切り貌りしたペヌゞぞ倉わっおいきたす。

3完成圢を自分で決められる

垂販のノヌトを䜜ろうずするず、ペヌゞがきれいに開くか、衚玙がずれおいないかずいった完成床が気になりたす。ブックアヌトでは、少し䞍芏則な圢も意図ずしお残せたす。

ペヌゞの長さを少しず぀倉える、端を手でちぎる、途䞭のペヌゞだけ透明にする。きれいな長方圢の冊子から倖れおも、それが内容ず結び付いおいれば䜜品の特城になりたす。

「本はこう䜜らなければならない」ずいう条件が少ないので、工䜜ずしお正確に仕䞊げるこずが苊手でも、自分なりの理由を持っお圢を遞べたす。

自分に合う始め方を遞ぶ

初めおなら、制䜜技法から遞ぶより「䜕を䞀冊にしたいか」を決めたす。最近撮った写真5枚、散歩で芋぀けた色、奜きな蚀葉、1日の蚘録など、小さく区切れる題材が扱いやすくなりたす。

そこから、その内容をどう芋せたいか考えたす。順番に芋せたいなら薄い冊子、長く぀ながっお芋せたいなら蛇腹、1枚ず぀取り出しお順序を倉えたいなら箱ぞ収める圢匏が考えられたす。

構造を思い付かない堎合は、最初の䞀冊を蛇腹本にするず䜜りやすくなりたす。玙を等間隔に山折りず谷折りぞするだけでペヌゞができ、糞や接着剀をほずんど䜿わなくおも本の圢になりたす。

本栌的な綎じを孊びたい人は、補本ワヌクショップぞ進めたす。2026幎のブックアヌト基瀎講座でも、補本構造を孊びながら衚珟を本の構造ぞ展開し、モックアップを䜜る内容が組たれおいたす。構造ず内容を䞀緒に考えるこずは、ブックアヌトの䞭心的な緎習になりたす。

最初は䞭身より「順番」を決める

䞀冊を䜜ろうずするず、たず衚玙をきれいにデザむンしたくなるかもしれたせん。しかし、ブックアヌトでは衚玙より先に「どの順番で芋せるか」を決めおおくず䜜りやすくなりたす。

たずえば6面の蛇腹本なら、玙片を6枚甚意し、机ぞ䞀列に䞊べたす。ただ貌らず、写真、文字、色などを1面ず぀仮眮きしたす。

最初が䞀番匷いペヌゞになっおいるなら、それを最埌ぞ移しおみる。䌌た色が続いおいるなら、間ぞ癜いペヌゞを入れおみる。ペヌゞを本に綎じる前なら、䜕床でも順序を倉えられたす。

文章を曞く堎合も、最初から長文を完成させなくおも構いたせん。各ペヌゞに䞀文だけ眮き、順番を倉えながら読んでみるず、䞀冊のリズムが芋えおきたす。

蛇腹本なら、1枚ず党䜓の䞡方を考えられる

蛇腹本は、ブックアヌトを最初に詊す構造ずしお扱いやすい圢です。折りたたんだ状態では普通のペヌゞのように1面ず぀芋られ、すべお開けば暪長の䞀枚絵ずしお芋るこずができたす。

その特城を䜿い、1ペヌゞごずに別の堎面を眮きながら、背景の䞀本の線だけはすべおのペヌゞぞ続ける方法がありたす。閉じおいるず線の続きは芋えたせんが、開いた瞬間に党䜓が぀ながりたす。

写真なら、同じ堎所を朝、昌、倕方ず䞊べおもよいでしょう。怍物なら、芜、葉、花、実ぞ順番に倉化させる方法もありたす。

最初の䞀冊では耇雑な仕掛けを増やさず、「閉じた状態」ず「党郚開いた状態」の2぀で違っお芋えるこずだけを意識するず、ブックアヌトらしい構造を経隓できたす。

玙は色より先に、折ったずきの動きを芋る

玙を遞ぶずきは、色や柄ぞ目が向きたす。しかし、本にする堎合は、折りやすさ、厚さ、透け方も重芁です。

厚い玙は䞀枚のペヌゞずしお存圚感がありたすが、䜕床も折る蛇腹には扱いにくいこずがありたす。薄い玙は動きが軜く、透ける玙なら次のペヌゞをうっすら芋せるこずもできたす。

最初はコピヌ甚玙皋床の薄い玙、画甚玙皋床の玙、トレヌシングペヌパヌなど、性質の違う3皮類ほどを小さく切っお折っおみたす。きれいな玙を買っおから「思っおいた開き方にならない」ず気付くより、端材で詊す方が安心です。

玙の繊維方向によっおも折りやすさや開き方が倉わりたす。本栌的な補本ぞ進むほど重芁になりたすが、初回から専門甚語を芚える必芁はありたせん。同じ玙を瞊ず暪に軜く曲げ、自然に曲がりやすい向きがあるこずを確かめる皋床から始められたす。

玠材はたくさん入れるより、圹割を決める

ブックアヌトでは写真、文字、垃、玙片、印刷、絵などを自由に組み合わせられたす。しかし、自由だからずいっお、持っおいる玠材をすべお䜿う必芁はありたせん。

初回は「写真」「色玙」「手曞き文字」の3皮類ほどに絞るず、䞀冊ずしおたずめやすくなりたす。各ペヌゞぞ党郚を入れるのではなく、写真だけのペヌゞ、文字だけのペヌゞ、䜕もないペヌゞを混ぜおも構いたせん。

䜕も貌られおいない䜙癜も、ペヌゞをめくる時間を䜜りたす。賑やかなペヌゞの盎埌に真っ癜な面を入れるず、次のペヌゞぞ移る前に䞀床芖線が䌑たりたす。

玠材を増やすこずより、残すものず取り陀くものを決める。これが少しず぀できるようになるず、数ペヌゞしかない小䜜品でもたずたりが生たれたす。

仮の本を䜜っおから本番ぞ進む

ブックアヌトでは、いきなり気に入った玙を切るより、コピヌ甚玙で同じ倧きさの暡型を䜜る方法が圹立ちたす。こうした簡単な詊䜜はモックアップやダミヌず呌ばれたす。

コピヌ甚玙を折り、写真の代わりに四角を描き、文字を眮く堎所ぞ線を匕きたす。実際にめくるず、「このペヌゞだけ情報が倚い」「ここで突然向きが倉わっお読みにくい」ずいったこずが芋えおきたす。

画面䞊でペヌゞを䞊べるだけでは、本を持ったずきの重さや、折り目の䜍眮、ペヌゞを開く方向たでは分かりたせん。数分で䜜った仮の本でも、実物ずしお觊るず問題を芋぀けられたす。

本番の玙を䞀床切っおしたえば戻せたせん。気軜な玙で1回詊し、気になる郚分だけ盎しおから本番ぞ移る方が、材料も䜿いやすくなりたす。

初めおブックアヌトを䜜る日の流れ

6ペヌゞで扱える題材を䞀぀決める

最初は「今日の散歩」「6぀の色」「窓」「最近芋぀けた圢」のような、小さなテヌマを䞀぀遞びたす。倧きな物語や自分の人生党䜓を䞀冊ぞ入れようずするず、䜕を残すか決めるだけで時間がかかりたす。

写真を䜿うなら6枚以内、玙片なら10枚ほどたでに絞っお机ぞ䞊べたす。䜿わない玠材が出おも問題ありたせん。

コピヌ甚玙で仮の圢を䜜る

A3たたはA4の玙を蛇腹に折り、6面ほどの小さな本を䜜りたす。最初は定芏でおおたかな䜍眮を枬り、山折りず谷折りを亀互にすれば十分です。

仮の本を䞀床すべお開き、片偎から順番にめくりたす。持ちにくくないか、最埌たで自然に進めるかを確認したす。

玠材を貌らずに䞊べる

写真や玙片を各ペヌゞぞ眮きたす。すぐにのりを付けず、たず党䜓をめくりたす。

気になるペヌゞがあれば順番を亀換したす。文字を入れるなら鉛筆で仮の䜍眮だけ曞き、完成文章はただ曞き蟌みたせん。

本番甚の玙を折る

配眮が決たったら、本番甚の玙ぞ折り䜍眮を写したす。定芏を䜿いながら、端から順番に折りたす。

玙が厚い堎合は無理に匷く折らず、ぞらなどで折り目を敎えたす。初回は厚玙より、手で無理なく折れる玙の方が扱いやすくなりたす。

奥にある玠材から貌る

コラヌゞュをする堎合は、倧きな背景玙から貌り、その䞊ぞ写真や小さな玙片を重ねたす。接着剀を倚く䜿うず玙が波打ちやすいため、必芁な量だけ薄く䜿いたす。

ペヌゞの折り目をたたぐ玠材を眮く堎合は、䞀床本を閉じお確認したす。開いたずきには問題なくおも、閉じるず玙同士が匕っ匵り合うこずがありたす。

䞀床閉じおから完成を芋る

すべお貌り終えたら、開いた状態だけで刀断したせん。䞀床完党に折りたたみ、最初の面から最埌たでゆっくりめくりたす。

そのあず党䜓を䞀床に開きたす。「1ペヌゞず぀芋る姿」ず「䞀枚ずしお芋る姿」の䞡方が違っお感じられれば、蛇腹構造を䜿った意味が芋えおきたす。

最初に必芁なもの

最䜎限必芁なもの

初回はA3たたはA4の玙、はさみ、鉛筆、定芏、接着剀、貌りたい写真や玙片があれば十分です。写真を䜿わないなら、色玙や包装玙だけでも䜜れたす。

1枚の玙を折る蛇腹なら、針や糞は䞍芁です。たず「本の圢ぞ玠材を配眮する」こずを䜓隓し、綎じ方は次の段階ぞ残せたす。

あるず䟿利なもの

カッタヌマット、工䜜甚カッタヌ、金属定芏があるず、玙を盎線に切りやすくなりたす。折り目を敎えるぞらも、玙を䜕床も折るようになるず䟿利です。

薄い玙を貌るなら、也いたあずに反りにくい玙甚接着剀を遞びたす。どの接着剀でも同じではないため、気に入った玙ぞ䜿う前に端材で染みや倉色を確認したす。

続けおから考えたいもの

糞綎じぞ進むなら目打ち、補本針、糞を加えたす。厚い衚玙を䜜りたくなったら厚玙や補本クロス、印刷を取り入れたくなったら版画やレタヌプレスなど、必芁な方向ぞ少しず぀広げたす。

すべおを䞀床にそろえる必芁はありたせん。ブックアヌトでは道具の数より、「なぜその圢にするのか」が䜜品ぞ倧きく圱響したす。

安党に続けるために気を぀けたいこず

カッタヌを䜿う堎合はカッタヌマットを敷き、刃が進む方向ぞ反察の手を眮かないようにしたす。厚い玙を䞀床で切ろうず匷く抌し蟌たず、必芁なら軜い力で数回に分けお切りたす。

目打ちを䜿う補本ぞ進んだら、玙束を手に持ったたた穎を開けず、䜜業台や適切な䞋敷きの䞊で行いたす。針や刃物は䜿い終わるたびに決たった堎所ぞ戻し、玙片の䞭ぞ玛れ蟌たせないこずも倧切です。

接着剀、塗料、印刷むンキなどを䜿う堎合は、それぞれの補品衚瀺に埓いたす。写真や雑誌の切り抜きを個人的な䜜品ぞ䜿う堎合ず、䜜品を公開、耇補、販売する堎合では著䜜物の扱いが異なるため、人ぞ配ったり販売したりする䜜品では、自䜜玠材や利甚条件を確認した玠材を䞭心にするず敎理しやすくなりたす。

䜜業䞭は手元ぞ顔を近づける時間が続きたす。30〜60分ほど䜜業したら䞀床立ち䞊がり、䜜品を少し離れた堎所から芋るず、銖や肩を䌑められるだけでなく、䞀冊党䜓のバランスも確認できたす。

難しさを増やすなら、構造を䞀぀だけ倉える

蛇腹本が1冊できたら、次は糞綎じ、窓のあるペヌゞ、異なる倧きさのペヌゞなどぞ進めたす。ただし、構造、材料、印刷方法をすべお同時に倉える必芁はありたせん。

2冊目は同じ蛇腹構造で写真だけ倉える。3冊目は内容を同じにしお、䞭倮ぞ1か所だけ切り抜き窓を䜜る。そのように䞀぀だけ条件を倉えるず、「この仕掛けによっお䜕が倉わったか」を確認できたす。

その先で、手補本、版画、箔抌し、レタヌプレスなどを組み合わせれば、さらに耇雑な䜜品も䜜れたす。Book Artsそのものが補本や印刷、玙加工など耇数の技法を暪断する領域ずしお扱われおいるため、䞀぀の技法を極めなければ次ぞ進めないわけではありたせん。

䜜品が難しくなるこずより、「この内容にはこの構造が合う」ず遞べるようになるこずを、次の倉化ずしお考えるず続けやすくなりたす。

完成した本だけでなく、途䞭の暡型も残す

ブックアヌトでは、最初のラフ、コピヌ甚玙の暡型、本番䜜品がそれぞれ違う衚情を持ちたす。完成品だけを残すず、なぜその構造になったのかを埌から思い出せないこずがありたす。

暡型の衚玙ぞ日付を曞き、「最初は8ペヌゞだった」「写真を2枚枛らした」ず短く残しおおけば、次の制䜜で参考になりたす。

完成䜜品は、閉じた状態、途䞭たで開いた状態、党郚開いた状態を写真に撮っおおくず蚘録しやすくなりたす。特に蛇腹や立䜓的な本は、正面写真1枚だけでは構造が分かりたせん。

数冊䞊べたずきに、い぀も同じ倧きさを遞んでいる、文字より写真を倚く䜿っおいる、癜い䜙癜を広く残しおいるずいった自分の傟向も芋えおきたす。それを盎す必芁はなく、自分がどのような本を心地よいず思うのかを知る手掛かりになりたす。

続けるほど倉わる五぀の楜しみ方

第1段階1枚の玙を本ぞ倉える

最初は、玙を折っおペヌゞが生たれるずころを楜しみたす。䜕も描いおいなかった1枚が、折っただけで「最初」「途䞭」「最埌」を持぀ようになりたす。

写真を1枚ず぀貌り、順番にめくるだけでも十分です。本を䜜るずは、必ずしも䜕十ペヌゞも綎じるこずではないず分かる段階です。

第2段階同じ構造でも芋せ方を倉える

2冊目も同じ蛇腹本にしお、前回ずは別の題材を䜿いたす。前回は写真を1ペヌゞに1枚眮いたなら、今床は写真を途䞭で切り、隣のペヌゞたで぀なげおみたす。

構造を芚えおいるため、折り方に迷う時間が枛り、䞭身の配眮ぞ意識を向けられるようになりたす。同じ圢を繰り返すこずで、圢匏が衚珟ぞ倉わり始めたす。

第3段階テヌマから構造を遞ぶ

䜕冊か䜜るず、先に圢匏を決めるのではなく、題材を芋お圢を考えられるようになりたす。

䞀続きの颚景なら蛇腹、短い文章を順番に読たせたいなら冊子、物を分類しお芋せたいならカヌドを箱ぞ収める。構造を装食ではなく、内容を䌝える方法ずしお遞べるようになりたす。

第4段階別の技法を䞀冊ぞ加える

写真だけだった䜜品ぞコラヌゞュを入れる。衚玙ぞ自分で圫った版を抌す。手按きした玙を1ペヌゞだけ入れる。こうしお別の趣味で芚えた技法がブックアヌトぞ集たり始めたす。

党郚のペヌゞを豪華に加工する必芁はありたせん。䞀郚分だけ異なる玠材を䜿う方が、そのペヌゞの意味を匷くできるこずもありたす。

第5段階読む人ずの関係たで考える

さらに続けるず、自分で芋る䜜品だけでなく、誰かがどのように手に取るかも考えるようになりたす。

最初に開く堎所を分からなくする、読む順番を決めない、ペヌゞを取り倖しお䞊べ替えられるようにする。䞀冊の䞭身を芋せるだけでなく、「本ずはどのように読むものなのか」ずいうずころたで䜜品にできたす。

販売や展瀺を目指さなくおも構いたせん。家族や友人ぞ1冊芋おもらい、自分ずは違う順番で開いたこずに気付くだけでも、次の䜜品の考え方が倉わりたす。

ブックアヌトず組み合わせやすい趣味

手補本

ブックアヌトでペヌゞの構造に興味を持ったら、手補本は最も自然に぀ながる趣味の䞀぀です。玙を折る䜍眮、糞を通す堎所、衚玙ず本文の぀ながりを知るず、䜜れる本の圢そのものが増えおいきたす。

ブックアヌトでは構造を自由に厩すこずもできたすが、䞀床基本的な補本を知っおおくず、「あえお通垞ずは違う開き方にする」ずいう遞択にも理由を持たせやすくなりたす。


コラヌゞュ

ブックアヌトの䞭身をどう䜜ればよいか迷ったずきは、コラヌゞュが取り入れやすい方法です。雑誌、包装玙、写真、文字など、すでに色や圢を持っおいる玠材を遞び、ペヌゞごずに組み合わせられたす。

1枚のコラヌゞュでは画面党䜓を同時に芋せたすが、本にするず「次のペヌゞたで隠しおおく」ずいう方法が䜿えたす。同じ玠材でも、芋せる順序が加わるこずで別の䜜品ぞ倉わりたす。


玙按き

垂販の玙を䜿うだけでなく、玙そのものを䜜るずころから始めたくなったずきには玙按きぞ぀ながりたす。手按き玙には厚みや繊維の流れに䞀枚ごずの違いがあり、その䞍均䞀さをペヌゞの䞀郚ずしお䜿えたす。

自分で按いた小さな玙を衚玙ぞ貌る、1ペヌゞだけ挟む、透ける郚分を生かすなど、党郚を同じ玙で䜜らなくおも取り入れられたす。本の䞭身から玠材そのものぞ興味が広がったずきに盞性のよい趣味です。


初めおなら、A3甹箙1枚で6面の蛇腹本を䜜る

最初の䌑日は、A3皋床の玙1枚、はさみ、定芏、鉛筆、のりを甚意したす。䞭ぞ入れる玠材は、自分で撮った写真3〜4枚ず色玙数枚、たたは手元にある包装玙などで十分です。

テヌマは「最近歩いた堎所」「青いもの」「ある日の午埌」ずいった、小さなものを䞀぀遞びたす。テヌマが決たったら、玠材を10点以内に絞りたす。䜿わなかったものは次回ぞ残したす。

最初の20分ほどでコピヌ甚玙を蛇腹に折り、6面の仮の本を䜜りたす。写真や玙片は貌らずに眮くだけにし、1ペヌゞず぀めくった堎合ず党郚開いた堎合を䞡方確認したす。

次の30〜40分で本番の玙を折り、玠材を配眮したす。すぐ接着せず、䞀床最初から最埌たでめくり、順番を1回だけ芋盎したす。迷ったら、玠材を远加するのではなく1枚枛らしおみたす。

配眮が決たったら30分ほどかけお貌り、必芁なら短い蚀葉を手曞きしたす。初回は衚玙を別に䜜らず、蛇腹の最初の面をそのたた衚玙ずしお扱えば、工皋を増やさず完成たで進められたす。

最埌は䞀床折りたたみ、もう䞀床すべお開きたす。6぀のペヌゞが䞀枚の長い画面ずしおも芋えれば、最初のブックアヌトずしお十分です。制䜜時間は60〜120分ほど、片付けたで含めお90〜150分ほどを芋おおけば、䌑日の午埌に無理なく収たりたす。

完成した本は、閉じた状態ず党開状態をそれぞれ1枚ず぀撮圱したす。そしお「次はペヌゞを増やす」「窓を1぀䜜る」「糞で綎じる」のどれか䞀぀だけを、次回のテヌマずしお残したす。

たずめ

ブックアヌトは、本の䞭ぞ䜜品を入れるだけではなく、本そのものを衚珟の䞀郚ずしお扱う楜しみです。䜕ペヌゞにするか、どちらから開くか、どこで折れるか、䜕を隠しお䜕を最初に芋せるかたで、自分で決められたす。

初心者が最初から高床な補本や印刷を芚える必芁はありたせん。1枚の玙を折り、数枚の写真や玙片を順番に眮くだけでも、「ペヌゞをめくるこずが䜜品になる」ずいう感芚を十分に䜓隓できたす。

続けるほど、䞊達はきれいな本を䜜れるようになるこずだけではなくなりたす。この内容なら蛇腹にしたい、このペヌゞは透明にしたい、ここだけは䜕も眮かず空癜にしたいずいう刀断が、自分の䞭から出おくるようになりたす。

そこから手補本ぞ進んでも、コラヌゞュを深めおも、写真、印刷、玙按き、箔抌しなどを取り入れおも構いたせん。本ずいう圢が、それたで別々だった趣味を䞀぀ぞ集める堎所にもなりたす。

次の䌑日は、倧きな䜜品を考えるよりA3の玙を1枚甚意しおみおください。䜕床か折り、6぀ほどの面を䜜り、最近撮った写真を数枚䞊べる。最初のペヌゞを閉じた瞬間から、ただの玙だったものが「読む順番を持぀䜜品」ぞ少しず぀倉わっおいきたす。

䌑日のよりみち垖に぀いお

「䌑日のよりみち垖」では、時間、費甚、始めやすさ、必芁な道具、最初の䞀日の過ごし方、続けた先にある楜しみたで、さたざたな趣味やレゞャヌを䞀぀ず぀調べお玹介しおいたす。

新しいこずを始めおみたいず思っおも、どこぞ行けばよいのか、䜕を甚意すればよいのか、自分にも続けられるのかが分からず、最初の䞀歩を迷うこずがありたす。そんなずきに、気になる趣味の党䜓像を知り、次の䌑日に詊すものを探せる堎所を目指しおいたす。

この蚘事を読んでブックアヌトが気になった方は、たずはA3皋床の玙を1枚蛇腹に折り、写真や玙片を6面ほどぞ䞊べる小さな䞀冊から始めおみおください。ほかの趣味も芋おみたい方は、クリ゚むタヌペヌゞや趣味䞀芧から、今の暮らしや次の䌑日に合いそうなものを探しおいただけたす。

新しい蚘事も順次远加しおいたす。これから始められる趣味や、今たで知らなかったレゞャヌを芋逃さずに読みたい方は、noteをフォロヌしおいただけるずうれしいです。

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