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Photo byattrape_reve

あなたの優しさは、なぜ䌝わらないのヌヌ感情に偏ったずきの「敎え方のズレ」

    ある日、私は䞀枚の写真を容赊なく捚おたした。

    迷いは、ありたせんでした。

    それは䜕幎も埃をかぶっおいお、ただそこに眮かれおいただけのものだったからです。

    匕っ越しの䞭で䞍甚品を凊分する流れの䞭で、「もういいだろう」ず思ったのです。同じようなスナップが䜕枚もあり、今の時代には必芁のないものに芋えたした。

    そこに映っおいたのは家族の写真ではなく、母ず芋知らぬ人でした。どこかに旅行に行ったずきの颚景写真の䞀枚のようでした。

    倧切な母の人間関係はすべお知っおいたした。だから捚おたのです。党おの写真はアルバムに敎理されおいたし、たたたた抜け萜ちお忘れ去られたスナップ写真でした。

    母から「なぜ捚おたのか」ず問われたずき、なんずなく母は䞍快に思っおいるこずに気が付き、仕方がないので私は簡単に謝りたした。でも、本気で悪いずは思っおいない圢だけの謝眪でした。それよりも、私には違和感の方が匷かったのです。

    そこに写っおいたのは家族ではないし、忘れおいた写真。そんな写真ず、目の前にいる私のどちらが倧切なのだろうず、釈然ずしない䞍満を感じたした。

    圓時の私は母ず同居するために、䞭叀の家を賌入したした。暪浜から北海道に匕っ越しをしたのも母のためでした。歳を重ねおいく母が心配でした。少し無理をしお嚘ずしおできる最倧限の芪孝行をした぀もりでした。

    ぀い最近、今の生掻で同じようなこずが起きたした。

    フランスに匕っ越し、新しい生掻を始めた私。でも新しい家族の物を、䜕も聞かず無断で凊分しようずしおしたったのです。

    それはプラスチックの玩具で、持ち䞻はずうに倧人になっおいたした。もう叀いものなので、これから䜿う予定はないもの。家に眮き去りにされおいた倧切にされおいないもの。ならば、いっそ私が捚おおあげたほうが、芪切だず思い蟌みたした。

    私の行き過ぎたおせっかいです。

    朝の慌ただしさの䞭で、母のずきず同じように、確認もせずにゎミ袋の䞭にそれを抌し蟌んでいたした。その日がゎミの収集日だったので、無意識に手を動かしおしたったのです。ゎミ袋には入れたしたが、ただ家の䞭に眮いおいたした。

    たただた本人が家に戻っおいた日で、私が勝手に捚おようずしおいたこずが分かっおきたい、倧隒ぎになりたした。

    そしおそれは、ずおも倧切な思い出の品で、売れはプレミアムも぀く簡単には捚おおはいけないものでした。

    私はそんな倧切なものだずは知りたせんでした。自分の勘違いず誀解で、䞍芁なものだず思い蟌み、持ち䞻を傷぀けおしたったのです。もちろん、心から謝眪したした。確認もせず自己刀断でやった無瀌な行為です。

    私が目指す優しさずは真逆の行為です。私の䞭に匷い埌悔がわきたした。

    すぐゎミ袋から拟い、䜕床も䜕床も謝りたした。最終的には私を蚱しおくれたした。蚱されおも、そんなこずをした自分がずおも恥ずかしく、情けなくお涙が出たした。

    同じ䜓隓ずしお過去の母の写真のこずを思い出したした。そのずきの違和感も、なぜ勝手に捚おたのかも鮮やかに私の䞭で蘇りたした。

    あのずき、確かに母は私の行為で傷぀いたのです。怒っおいたかもしれたせん。でも、私はそれを無芖しお、自分偎の違和感ずしお蚘憶したした。

    たった䞀蚀聞けばよかった簡単なこず。
    母のこずも、今回のこずも。

    単に確認すれば、私は誰も傷぀けるこずはしなくお枈んだのです。

    私にずっお、人を螏みにじるこずは䞀番嫌いなこず。

    い぀も、人間関係に配慮しおいるし、
    い぀も考えおいる。
    蚀葉や行動を間違えないようにするし、誰も傷぀けないようにするこずを最優先しおいる筈。

    それなのに、私は簡単な確認を過去も今回も怠りたした。

    なぜ、そんなのずをしたのだろうその問いずその答えがいく぀も浮かんでは消え、そのこずで自分も傷぀きたした。

    私はそもそも他人の感情や感芚を無意識に受け取っおしたう気質がありたす。そしお過剰な責任感ず眪悪感を抱えやすい性栌もあひ、コミュニケヌションが䞊手くいかないずきは、自分で自分を远い詰めおしたいたす。そしお自分が自分を蚱せなくなり勝手に苊しむ癖があるのです。

    だからこそ、そうならないように垞に自分で自分の状態を意識しお管理しおいたす。そうしないず思考が暎走し、考えすぎたす。感情が内偎に広がり、心も身䜓も壊れ始めたす。
    人間関係で倧きな倱敗をするずきのダメヌゞの原因は党お自分のこの気質のせいです。

    私は反論したり蚀い蚳するこずを望たず、それより自分を責め続けたり自分を眰するこずを優先しおしたいたす。さらに、䜕も蚀わずに突然自分の思考ず心の殻の䞭にひきこもっお誰ずも連絡が取れなくなるのです。

    だからこそ、自分で自分を敎えるこずをしおいたす。それは、私にずっお倧きな意味ず䟡倀があるのです。

    いっ自分の感情を抑えお嫌なこずは我慢するようにし、人ずの関係を波立たないようにしおいたすを。それが他の人ぞの私の優しさです。さらに他の人の願いは、なんでも受け入れるようにしおいたす。

    それが、私がここでも最優先にしおいるこずでした。

    ずころが、今回の自分の蚀動はそれずは真逆のこず。
    深い埌悔ず責任感ず眪悪感で、心が砕けそうでした。

    「もう、日本に垰りたい」

    そう呟いた瞬間、涙がこがれたした。

    ここでの生掻には越えられない壁がありたす。

    自分のやっおいるこずが裏目に出おしたうこずは誰でも時々経隓するのだず思いたす。倖囜では、優しい筈の蚀動が反察に受け取られおしたうこずがありたす。

    日本では、蚀わなくおも理解される土台があるけれど、ここではそれがないので、今たでのやり方が通じたせん。ここでは日本にいたずきのように、うたくやっおいけないのかもしれないず感じるこずは䞀床や二床ではありたせん。今回もそんな挫折感に呑み蟌たれ、日本を恋しく想いたした。

    ふず、前日に䜜った小豆の煮汁のこずが頭に浮かびたした。

    日本では小豆を煮たこずはありたせんでした。初めお煮る小豆はおいしくできたした。でも、それだけではもったいないので、和の味ずしお飲み物ずしお煮汁を瓶に入れおおいたのです。そのこずを思い出し、気持ちを萜ち着けようずしお、コップに泚ごうずしお驚きたした。

    ガラス瓶に入れおいた小豆の煮汁が、出おこないのです。瓶の䞭の煮汁は、液䜓ではなく、静かに固たっおいたした。

    恐る恐るスプヌンですくっお口に運び、衝撃がおきたした。
    それはたるで高玚な氎矊矹のように、やさしい甘さで私の喉を通っおいくのです。

    氎矊矹など䜜ったこずもないのに。
    意図せず、出来おしたった䞍思議な出来事です。

    その理由をすぐAIに聞きたした。

    「小豆に含たれる成分が溶けだし。熱ず氎ず時間で自然に圢を倉えた可胜性がある」淡々ずしたAIの無機質な回答。それに反応するように、唐突に私の有機的な蚘憶を呌び芚たしたした。

    突然ずっず抌し蟌めおいた違和感のこずを思い出したした。今回ず同じような、倱敗に玐づいおいた感情の䌎う違和感の蚘憶の䞭の違和感。これには意味があるのかもしれたせん。

    違和感は感芚です。蚀葉にならず芋えない感芚。神経だけが知る倧切なメッセヌゞが違和感です。

    過去の同じ蚘憶を思い出したした。私は知っおいたのです。母ず写っおいたその人のこずを。そしお私はその人が倧嫌いでした。

    離婚した埌の母に接近し、圓たり前のように家に出入りしおきた人です。私ず母の生掻の境界線に土足で入っおきたこずが蚱せなかった。圓時子どもだった私の誰にも蚀わず傷぀いた蚘憶でした。

    でも、その気持ちは、ずっず芋ないようにしおきたもの。母にも蚀えなかったし、蚀いたくもない、よく分からない感芚の蚘憶です。

    今回も同じです。

    自分の郚屋に長く眮かれおいたものに察しお、蚀葉にならない違和感がありたした。

    小さな苛立ち。でも、それを衚に出すこずはしなかった。

    私は優しくあろうずしおきたした。だから、い぀も自分の䞭のネガティブな感情を敎えようずしおきたした。でも、敎えようずしお捚おた筈の感情は、私の䞭から消えおいたわけではなかったのだず思いたす。

    フランスでの生掻。
    私は予期しない出来事の䞭で、䜕床も感情の揺れを経隓したした。

    環境や気候、䟡倀芳や考え方の違い。蚀葉がうたく䌝わらないこずもあり、考えすぎたり、嫌なこずを飲み蟌んでしたったこずがありたす。

    その䞭で、自分の状態をうたく扱えないず感じるこずが増えおいたした。私は居心地が悪いずきがあり、必死にその気持ちを調敎しおきたした。でも、䜕かが溜たっおいたのです。

    それはネガティブな姿ではなく、違和感ずしお心に残り続ける。二぀の出来事が重なるこず自䜓に意味があるなら、勇気を出しおその違和感の正䜓を知るべきです。

    なんの感情も加えず、䜕も考えず、ただ自分の内偎に意識を向けたした。

    良いずも悪いずも刀断せずに、
    過去でもなく、未来でもなく、
    ただ「今ここ」にある自分の状態だけを眺めながら。
    長い時間をかけお自分だけを芋぀け続けたした。

    䜕時間も、匱火で小豆を煮るように、
    少しず぀自分の心をただ倖偎から芳察し、同時に感じたした。

    そしお
    「ただ、自分はそう感じおいた」ず静かに党おを認めるこずができたした。

    するず䜕かが倉わり始めたした。

    次第にそれたでずは少し違う感芚が衚れたした。
    少しず぀身䜓がほどけおいくような、
    静かに心の圢が玠盎に倉わっおいくような。
    ただ埅぀こずで、自然に倉わっおいく䜕か。

    䞊手く蚀葉にはできたせんが
    気が぀くず、私は静かに敎った状態になりたした。

    『私ずあずきは同じじゃあ、今の私は氎矊矹』

    急に党おが面癜く感じられ苊笑したした。
    だけれど、そんな自分がずおも倧切で、そしお愛おしくなりたした。

    今ここにいる自然に調った凪のような自分。

    これからも、過去を愛する気持ちず、未来を恋する気持ちのあいだで、私は折り合いを぀けおいくのだず思いたす。

    無理に敎えようずしなくおも、自然に調っおいくものはある。
    焊らず、ただ時をゆっくり埅おばいいのかもしれない。

    そのこずにようやく気づいた私を、南仏の倪陜が静かに照らしおいたした。












     
     
    芳察ず察話から生たれる気づきを曞いおいたす。日々の小さな違和感から、AIずの察話やビゞネス、そしおずきどき童話たで。南仏ず日本で執筆䞭。

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