
【エッセイ】毎日がリハビリ
「ここまでなるには
ものすごく苦労したでしょう」
「相当な努力をしたんだろうね」
そう言ってくれる人たちがいる。
そんな風に見てくれるんだと思うと
素直に嬉しい。
だけど
みんなが思っているほどの苦労や大変さを
わたしはほとんど感じていない。
わたしは、結構サボっているから……
週2回通っているリハビリ施設で
担当の理学療法士さんからは
いつも宿題を出される。
「こういうの家でもやってね」と
その時は「わかりました!」なんて
すごいやる気のある口調で言うけど
家に帰ると、在宅ワークを終えて、家事をして、
家事をするのに時間がかかって
なんとなく身体も疲れてしまって
後でいいか……ってなる。
そんなわたしなのに
感心してくれる人には、申し訳なくなる。
わたしのリハビリは
苦しかったり、辛かったり、大変だったり……
そんな気持ちは少しもない。
動かなくて、う〜んと唸ってしまうことはあるけど
基本的にリハビリは楽しくやってる。
わたしは、日々の暮らしの中の動作が、
すべてがリハビリだと思っている。
家事や炊事、
外出してショッピングしたり、映画鑑賞したり、水族館へ行ったり。
それに、大好きなディズニーランドへ行って、パーク内を歩いて回ったりすることも……
何をするにも、すべてリハビリだと思って生活している。
だから、苦しくはないし、辛くもない。
少しだけ大変なこともあるけれど
毎日楽しいって思えることをしている。
何かやるには、少しだけ工夫が必要だったり
誰かの助けが必要だったりするけれど
そんなに苦労していると思っていない。
わたしは結構、サボり気味で
努力しているなんて自慢できないから
感心されると、少し恥ずかしい気持ちになってしまう。
だけど、リハビリ施設で一緒にリハビリしている人が
前より歩けるようになってたり
前より手が使えるようになっていたりすると
すごいがんばってるなって嬉しくなって
わたしも見習ってがんばろうって思う。
もっと動けるようになりたいし、 いつか元の身体に近づけたらいいなと思う。
だけど、焦らなくてもいい。
わたしはわたしのペースで、 楽しいことをしながらリハビリを続けていく。
そして、数年後に振り返ったとき、
「こんなに動けるようになったんだな」
と笑えたら、それで十分だと思う。
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〈note:マガジン〉