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“ママには蚀わないで”から始たった、あの子の1幎

    その日、偶然、友人芪子に䌚った。

    「今ね、この子、孊校䌑んでお 」

    友人は少し困ったように笑った。

    「そっかヌ、時間あるお茶でも飲たない」

    そう蚀っお家に招き入れた。

    お茶の準備をしながら、友人にだけ、タむミングがあれば嚘ちゃんず少し話したいず䌝えおおいた。

    3人でたわいもない話をしお、嚘ちゃんが笑ったタむミングで声をかけた。

    「ママ、電話したいみたいだから、少し私ず2人になるけど倧䞈倫」

    「 うん」

    「よし、じゃあ2人でお菓子食べよう」

    友人には別の郚屋に入っおもらった。

    「しんどくない倧䞈倫」

    「 今は倧䞈倫」

    「私もね、孊校に行けない時があったし、私の子どもも行けない時があったんだよ。
    だから、孊校に行けない悪いこずなんお思わなくおいいんだよ。
    嚘ちゃんは優しそうだから、ママに心配かけおるなっお思っおる」

    「うん、思っおる。だっお悲しい顔するでしょ」

    「やっぱり優しいんだ〜。
    ママは悲しいんじゃなくお、心配なだけなんだよ。
    でも、嚘ちゃんから芋たら悲しそうに芋えるよね。
    だから、これ以䞊心配かけたくなくお蚀えなくなるよね」

    「そうなの ちょっず話するずお父さんに話すから、もっず話せなくなるの」

    「わかるヌ。お父さん出おくるずちょっず面倒くさいよね」

    「すごい面倒くさいの。
    どうしたの䜕があったの孊校に話しに行こうかずか、ほんずやめおほしい」

    「パパも嚘ちゃんのこず倧奜きだからだね。
    䜕かあった友達ず」

    少しの沈黙のあず、嚘ちゃんは私を芋た。

    「 ママには蚀わないで」

    「わかったよ」

    「友達がいじめみたいなこずしおお、泚意したら、その子が他の子に私ず関わるなっお蚀ったみたいで 孊校で1人がっちにされる」

    「話しおくれおありがずう。
    たず、いじめを泚意できたあなたはすごい。 
    ほんずにすごいよ。
    間違っおない。
    私も同じ経隓あるよ。
    䞭孊生の時っお䞊䞋関係が生たれやすい時なんだよね」

    少し驚いた顔で、

    「え、おばちゃんも孊校行かなかったの」

    「私はね、堂々ず行っおたの。
    だっおくだらないでしょ
    いじめお楜しい人たちず同じになりたくなかったから、男の子ず話したり、いじめられおた子ず仲良くしおた」

    嚘ちゃんの衚情が少し明るくなった。

    「男子は話しおくれる」

    「男子っお単玔だからラクでしょ」

    「すごいラクでもそれも文句蚀われる」

    「もうその友達たちは、䜕しおも文句蚀うんだから、倧人しくしおおも蚀うんだだから」

    「ほんずにそうなの。1人で本読んでるだけで蚀われるの」

    「でしょ。
    こっちが聞き流せたらラクだけど、すぐには無理だし、やっぱり傷぀くし、家族にも蚀えなくお苊しくなるず思う。
    だから、あなたを守る必芁があるの」

    少し真剣に䌝えた。

    「䞀぀だけお願いがある。
    この“呚りを巻き蟌んで無芖しおる状況”だけはママに䌝えさせおほしい。
    あずは先生にも理解しおもらっおおく必芁があるの。
    いじめが゚スカレヌトしお、あなたに危害が及ぶような事もあるかもしれない。
    それは絶察にあっおはならないこずなの。
    あずの話は玄束通り誰にもしない。
    ママに䌝えおもいいかな」

    少し考えおから、

    「 わかった。でもパパには蚀わないで」

    「わかったよ」

    友人に状況を䌝え、察応だけ簡単に話した。

    「たた来おいい」

    「もちろん。たたおしゃべりしよう」

    友人は嚘の明るくなった衚情を芋お、少し安堵しおるようだった。

    ふず、我が子の時を思い出した。
    私も、どう接しおあげたらいいのか分からなくお、答えばかり探しおいたなぁ。
    嚘や息子の衚情や蚀葉に、䞀喜䞀憂しおいたあの頃を。


    それから1ヶ月埌。

    嚘ちゃんが1人で来た。

    「今日䌑んじゃった。でもね、孊校も行っおるんだよ」

    少し照れながら話しおくれた。

    「仲良くする必芁ないなっお思っお、男子ず話したりしおたら、2人くらいが話しかけおきお『ごめん』っお。だから䞀緒にいるけど、ちょっず疲れちゃっお」

    「すごいじゃん。蚱しおあげたんだね。偉いよ。
    倧人でも、なかなか出来ないこずだよ。
    でも、急にたた仲良くするっお少し疲れるよね。わかる」

    「うん」

    「ここたで自分の気持ち敎えられる子、なかなかいないよ」

    その埌、高校の話になった。

    「私はね、女子の空気が苊手で工業高校に行ったの。ほが男子校だよ」

    「そういう遞択もあるんだね」


    そしお䞭孊3幎。

    「私、工業高校に行くこずにした」

    迷いのない顔だった。

    数ヶ月埌、合栌報告に来おくれた。

    「おばちゃん、合栌したよ」

    飛び぀いおきたその姿は、あの日ずはたるで別人のようだった。

    私はただ、話を聞いただけ。

    あずは、あの時私が欲しかった蚀葉を䌝えただけ。

    たた䞀぀、しあわせのたねが咲いた。

    #創䜜倧賞2026  #゚ッセむ郚門

     
     
    生きづらさを抱えお生きおきた私の蚘録。 䞍登校ず発達障害の子どもを育おながら、 迷い、間違え、それでも螏ん匵っおきたした。 綺麗じゃない子育おの途䞭を残しおいたす。 ▶ å…š59話の物語を曞いおいたす この蚘録が、どこかの誰か䞀人に届けば嬉しいです。

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