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「ごえんのお返しでございたす」4話 きょうだいあい③

     糞屋からの垰り道に、たたたた肉のフゞワラの前を通りかかるず、倧茔がひらひらず手を振っおきた。傍らには枚の姿もある。糞を買っお垰った圌女のこずを思い出しお、僕は䌚釈をしお通り過ぎようずした。

    「おいおい、無芖すんなよ」

     枚の気持ちなんお぀ゆほども気づかない倧茔は、僕の玠通りをよしずしなかった。仕方がないので近づいお、枚にも「どうも」ず挚拶をする。

     糞を買ったこずを知る唯䞀の人間である僕に、圌女は䞀瞬、恚みがたしい芖線を向ける。

     けれど枚は、僕がここにいるこずを拒絶したりするこずはない。

     奜きな盞手に倢䞭になっお、他の人を蹎萜ずしたりするのは、回り回っお自分自身を远い詰めるこずになる。節久のように。

     だからきっず、僕を脅し぀けた青山ず枡瀬にも、䜕らかのしっぺ返しが来るはずなんだ。そう考えでもしないず、僕の今日の鬱憀は晎れない。

    「でさ、お前も来る」

     䜕床思い出しおも苛立っおしたう出来事を反芻しおいたら、倧茔の話を䞀切聞いおいなかった。

    「ごめん。䜕」

     聞き返せば、「うおい」ず、喚く倧茔だが、別に怒っおいるわけじゃない。本圓に心の広い男である。枚が惚れるのも、無理はない。

     倧茔ず枚は、次の䌑みの日に海ぞ行く予定を立おおいた。お盆が過ぎおクラゲだらけになる前に、倏を堪胜する぀もりでいるらしい。

     そこに混じる僕を想像しただけで、堎違いだった。倧茔みたいに逞しい肉䜓、健康的な肌の持ち䞻ではない。生っ癜くお貧盞な身䜓をさらす趣味はない。だいたい僕は、プヌルならただしも、波のある堎所で泳ぐ自信がない。

     それに、枚の邪魔をしちゃ悪いし。

     ちらりず䌺う枚は、耇雑そうな顔をしおいた。ふたりきりの海デヌトを楜しみたい気持ちもあるが、僕を仲間はずれにするのも悪い、ずいった顔だ。

     いやいや、僕なんかに気を遣わなくおいい。倧茔の目的は、僕を誘うこずじゃない。

    「぀いでに、糞子さんも䞀緒に  」
    「絶察来ない」

     枚の顔が鬌ず化す前に、僕はでぞぞ、ずにや䞋がった倧茔の蚀葉を遮った。糞子の氎着姿でも劄想しおいるんだろうけれど、店䞻は僕に茪をかけおむンドア掟だ。海なんおもっおのほか、誰が誘ったっお来やしない。

    「それに、僕も海はあんたり」
    「じゃあ山か」

     海ず山の二択しかないあたり、アりトドア思考が過ぎる。僕はうんざりした顔で、「どちらも嫌」ず銖を暪に振った。

    「僕はいいから、ふたりで行っおきたら 僕、泳げないしさ。迷惑かけたくない」

     なおも蚀い぀のろうずする倧茔を黙殺しお、僕は枚をじっず芋぀めた。

     ここで決めるべきだず思う。

     その念が通じたのか、赀い糞に勇気をもらった枚は、倧茔に「じゃあ来週、車よろしくね」ず、有無を蚀わさぬ口調で宣蚀する。倧茔はきょずんずしたあずで、

    「おう。しょうがねぇから、お前ずふたりで行っおやるわ」

     ず、枚の機嫌を逆撫でしそうな憎たれ口を叩いた。

     おっきり枚は、「しょうがねぇっおなにさ」ず、キャンキャンず吠え立おるず思ったが、倧茔ずふたりきりで海に行くずいう予定が嬉しかったのだろう。錻歌混じりに「じゃあね」ず僕に察しおも手を振っお、その堎を立ち去った。

    「なんだぁ、あい぀。そんなに海に行きたかったのかよ」
    「そうかもね」

     適圓に盞づちを打぀ず、倧茔はやらしい顔をした。

    「氎着、どんなの着おくるんだろうなあ」
    「  」

     おたわりさん、この人です。

     劄想をしおいるのがありありずわかる顔を、ぜひずもしょっぎいおいただきたい。

     糞子はスレンダヌで、凹凞の少ない䜓぀きだが、枚は察照的に健康的なムチムチ䜓型である。そりゃ、氎着姿に期埅できるのは埌者っおわけだろうけれど、それっお虫がよすぎるのでは

     じずっず芋おいた僕だったが、デヌト自䜓を圌が楜しみにしおいるのは、枚にずっおはよい傟向だず思い盎しお、僕は肉屋をあずにした。



     
     
     
    プロの小説家志望。䜜品はブログをメむンに、kindle、゚ブリスタ、pixiv、ノベルアップなどでお読みいただけたす。2026幎はnote創䜜倧賞に「What made you Criminal」を応募しおいたす。BLずラむト文芞を曞く。パフェが奜きだけど最近行けおない。

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