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ぎさんずぷさん ずある倫婊の、䞍思議な日垞



    『ぎさんずぷさん ——倫婊を぀なぐ、たった二文字の音』

     倫婊には、それぞれの“秘密の音”がある。

     ただ倫婊になる前――付き合っお間もないころ。

     カピさんは突然、私を「すいちむぷ」ず呌び出した。

     今たで呌ばれたこずがなかった名前に動揺する。
    「すいちむぷっおなに」
    「なんずなく」

     そこから毎日のように、新しい名前が爆誕した。

    「ぷうちゃん、ぷじゅう、ぷぎゅう——」


     もちろん、本名ず同じ音は䞀文字ずしお入っおいない。
     だがなぜか「ぷ」は垞に入っおいた。

    「私が“ぷ”なら、カピさんは“ぎ”でいい」

     そう尋ねたずき、カピさんは驚きで目を芋開いおいた。

     あだ名を぀けたくるカピさんだが、぀けられ慣れおいなかったのだ。

     そこからお互いに
     「ぎいちゃん」
     「ぷうちゃん」
     ず呌び合うようになった。

     そしお数幎埌――倫婊になった。

     気付けばお互いに
    「ぎさん」
    「ぷさん」
     ず呌び合っおいた。

     ぎいからIが、ぷうからUが倖れた。
     倚分、めんどうだから。
     でもなぜか“さん”ずいう敬称だけは残っおいる。

     はたから芋れば「」が浮かぶ呌び名も、気付けば自然なものずしお呚りに受け入れられおいる。

    「ぎ」ず「ぷ」
     日垞䌚話で聞き慣れないふた぀の音は、お互いを特別にする䞍思議な音だ。

     今日も我が家のリビングでは、「ぎさん、お茶淹れお」「ぷさん、今行く」なんお声が、ごく自然に響いおいる。


    『䌑日ドラむブは“モンハン号” そうだ、ディアブロス亜皮を狩りに行こう』

     倫婊で出かける䌑日ドラむブ。
     行き先はショッピングモヌルでも芳光地でもなく——“モンスタヌ狩り”。
     今日は、私たちの愛車“モンハン号”で出発です。

    「モンスタヌハンタヌ」。
     カプコンが開発したハンティングアクションゲヌムシリヌズである。通称「モンハン」。
     私たちの䞖代は、モンハンど真ん䞭  らしい。
     なぜ「  らしい」ず曞いたかずいうず、私自身プレむしたこずがないため、実感がないのだ。

     だけど、そんな私もモンハンデビュヌする日がやっお来た。

    「ひず狩り行こうぜ」

     ある日、カピさんが蚀った。

    「ひず狩り」
    「モンハンをダりンロヌドしお欲しい」

     2023幎にモンハンが぀いにスマホゲヌムになったのだ。
     その名も「モンハン」。
     招埅すれば、回埩薬やペむントボヌルが貰えるだずかで、ダりンロヌドしおほしいらしい。

    「たた今床ね」

     チュヌトリアルが面倒なので、この蚀葉で逃げるこずにした。
     だが぀いに、逃げられないタむミングが来た。

     店の埅ち時間。䜕もするこずない。手持ち無沙汰。
     ――カピさんの熱意に負け、ダりンロヌドした。

     だが――
     思いのほか面癜い。
     気付けばアプリを開き、ひず狩り行っおしたうようになっおいた。

     気付けば、䌚瀟の同僚たちもハンタヌだらけになっおいた。
     䌚瀟関係のハンタヌ仲間がどんどんフレンド䞀芧に増えおいく。

     だが――途䞭から始めた私は、なかなか匷くなれず☆モンスタヌどころか☆モンスタヌに手こずっおいた。

     そんな折、カピさんが告げる。
    「来週からディアブロス亜皮来るで。匷くなるには“これ”しかない」

     圓時のモンハンで最匷歊噚ずいえば、ディアブロスの匓こず“ディア匓”。
     ディアブロス亜皮はそれを超えるかもしれない――。

     これは――狩るしかない

     カピさんの招埅特兞のために始めたモンハンだが、気付けば私たちの䌑日予定は、モンスタヌを狩りに行くこずが圓たり前になっおいた。

     ちなみに、カピさんに勧められた最匷の「ディア匓」ではなく、私が手にしたのは至近距離で刃を振り回す「双剣」である。
     今や䌚瀟の同僚ハンタヌたちの間では、私は「双剣のpupupi私のナヌザヌ名」ずいう、可愛いのか物隒なのか分からない二぀名で呌ばれおいる。

     助手垭の私はスマホを握りしめ、運転垭のカピさんは前を睚み぀ける。我が家の愛車は、今や完党に“モンハン号”だ。
     ショッピングモヌルより、ディアブロス亜皮。

     私たちの䌑日は、だいたいそんな感じだ。


    『カレヌパンず明倪子フランスパン』

     ふず、ねこねこ食パンに立ち寄った。
     閉店間近。パンはほが売り切れおいる。

     棚の䞭に、䞀際おいしそうなカレヌパンが目に留たった。

     けれど。
     カレヌパンはひず぀だけ。

     倫の分どうしよう。

     あたりを芋枡す。

     パンがほずんど完売しおいる棚で、カレヌパンず同じく、ひず぀だけ残っおいるものを芋぀けた。

     明倪子フランスパン。

     私は、明倪子はそれほどでもないけど、倫は明倪子奜きだ。

     これにしよう、ず、カレヌパンず明倪子フランスパンを買っお垰った。

     ◇

     垰るなり、キッチンのカりンタヌにパンを眮いた。

     TVを芋ながらも、゜ファからその様子を芋おいたのであろう、カピさんが蚀う。

    「それ、どっちが俺のパンや」

    「カピさんから芋お巊のがカピさんの分」

     しばし沈黙。

    「俺、右のカレヌパンがいい」

     䞀拍。
     私、焊る。

    「カピさん明倪子奜きやん だから、明倪子買っおきた。私はさ、ほら。明倪子あんたりやん」

     䞀拍間が空く。

    「カレヌパンの方が矎味そう」

    「    」 

    「カレヌパンよこせ」

    「いやや カレヌパン食べたくお買っおきたのに」

     本音、出る。

    「  わかった。じゃんけんで決めよう」

     私はこういうずき、じゃんけんでの勝率は悪くない方だ。
       いける。

    「じゃあ、買った方がカレヌパンな」

     立ち䞊がっおお互いに向かい合う。

    『ゞョゞョの奇劙な冒険 ダむダモンドは砕けない』に登堎する『岞蟺露䌎 VS じゃんけん小僧』ばりのポヌズを取った。


    「じゃヌんけヌん」


     ポンッ

     カピさんの勝利。

    「うわヌ」
    「ふっ」

     埅っお。 『岞蟺露䌎 VS じゃんけん小僧』っお䞉回戊くらいしおなかった

    「  勝負は䞉回戊やで」

    「は そんなん蚀っおなかったやん」

    「いや、䞉回戊や」

     お互いに再床向かい合う。

    「お前は今、勝負の䞋り坂にいるんだァ」ず、じゃんけん小僧のセリフを吐き捚おるカピさん。


    「じゃヌんけヌん」


     ポンッ



       な ん だ ず。

     負けた。

    「ははははは」

       そんな  。
     打ちひしがれる私。

     食べたい。カレヌパン食べたい。

    「カピさん、半分ず぀にしやん」

    「なぬ 埀生際が悪いぞ」

     自分でも分かっおいる。
     けど、このカレヌパンが食べたいんだよう。

    「わかった。じゃあ、ぷさんが勝ったら半分ず぀な」


    「じゃヌんけヌん」


     ポンッ


       あ。

     勝った。

    「もしかしおわざず負けおくれた」

    「せやで。手の動き芋お、咄嗟に出すの倉えおたから。俺、それできるねん」

     嘘か真か分からないけれど、カピさんなら本圓にやりかねない。

     ◇

     翌朝。
     䌑日で私は遅くたで寝おいた。

     カピさんは車怜のため、私が起きる前に家を出おいた。

     カレヌパンず明倪子フランスパンにわくわくしながら、キッチンぞ向かう。

     カりンタヌの䞊には。

     カレヌパンが、たるたる䞀個残されおいた。

     そう、カピさんは明倪子フランスパンを食べお、私にカレヌパンを残しおくれおいたのだ。

     䜕も蚀わないたた残しおくれた、
     たるたる䞀個のカレヌパン。

     カりンタヌの䞊のカレヌパンを、
     私はゆっくりず半分に割った。


    『ラトモン』

    「これなに」

     䌚瀟で隣に座る男性瀟員が、メモ甚玙に描いたキャラクタヌ。
     メモ甚玙はバッチリ倧手保険䌚瀟の名前が䞋に入っおいる。
     䌚瀟に出入りしおいる生保レディが瀟員に配ったもので、私を含め瀟員のほが党員が持っおいる銎染みのあるメモ甚玙だ。

     メモ甚玙の話はどうでもいい。
     その真ん䞭には、ハムスタヌのようにたるっずしたフォルムに、猫のような䞉角の耳ず぀ぶらな瞳、现いしっぜの先に星が぀いた謎のキャラクタヌが埮笑んでいる。

    画像
    ラトモン

    「ラトモン」

     圌は事もなげに蚀う。

    「  ラトモン」

     繰り返す。

     圌は含み笑いをしお、尋ねる。
    「気に入った」
    「うん」

     これが、「ラトモン」誕生の瞬間だった。

     ちなみに、この男性瀟員ずいうのが、カピさん。
     すなわち、珟圚の倫である。

     圓時二人は同じ郚眲だった。

     取匕先からの請求曞をチュヌブファむルにファむリングしおいたずきのこず。
     7月分
     8月分
     9月分
     䜕の倉哲もない仕切甚玙。

     そこに――。

    「芋お、これ」

     ラトモンを描いおみた。
     7月だから、花火を添えお。

     カピさんはくすりず笑う。

    「䞊手いな。貞しお」

     そしお圌も描いた。
     私が描いたラトモンの隣に――小さく手を繋いでいる䌌たような生物が居る。

    画像
    花火ずラトモンず、小さなラトモン

     なんず、ラトモンには子䟛か匟効分が居たらしい。

    「え  ゚モい。めっちゃ味ある」

     そしおカピさんはもう䞀枚描いた。

     海氎济をするラトモンだ。
     こちらも憎めない可愛さがある。

    画像
    海氎济をするラトモン

     捕獲された魚の目が✖になっおいるのも味わい深いポむントだ。

     こうしお、請求曞のファむルの䞭でラトモンは封印された。

     その半幎埌、私は隣の郚眲ぞ異動になり、
     カピさんも数幎埌、蚭備管理の郚眲ぞ異動ずなった。

     さらに数幎埌――。

     私は元居た調達郚眲ぞ戻っおくるこずになった。
     カピさんず出䌚った郚眲だ。

     私より䞉歳幎䞋の同僚が、色々ずレクチャヌしおくれおいたずきのこず。

    「あ、これが請求曞を入れるファむルっす」

    「うわっ。懐かしい」

     ぀い零れる。

    「ちょっず芋せお」

     請求曞のファむルを開くず、そこには――。

     居た。
     ラトモン。

    「これ  。私ずカピさんが描いたんだ」
    「え そうだったんすか」
    「ただあったんだ」
    「僕が来たずきからずっずあったっすよ。このキャラっお䜕のキャラなんですか」
    「自䜜」
    「え たさかのオリキャラっすか   いや。いいっすね 結婚する前でしょ」

     この時は既にカピさんず結婚しおいた。同僚も知る事実である。

    「うん」

     ラトモンは生きおいた。
     私たちが郚眲を離れお、五幎以䞊経っおも。
     ふいに誕生し、私たちを結んだラトモン。
     たるで、郚眲の守り神のようだず、私は思った。

    『かぎぃの誕生』

     ラトモンず同じく、カピさんず䜜ったオリキャラがもう䞀䜓いる。
     正確に蚀えば、ラトモンの䜜者はカピさんで、もう䞀䜓のオリキャラの䜜者は私だ。

     その名も「かぎぃ」。
     そう、カピバラに近い生呜䜓であり、そしお――モデルはカピさんである。

     あるずき。実母に蚀われた。
    「動物に䟋えるなら、カピさんっおカピバラに䌌おない」

     蚀われおみれば。
     どこか䞞みのある頬のラむン、黒々ずした䞞い目ず、マむペヌスな雰囲気。
     䌌おいる。
     あの、のほほんず暮らしおいそうなカピバラに。

     カピさんは花粉症で、マスク装着率が高いため、䜙蚈にあの「目」が目立぀。
     䞞っこいのに、キラキラしおなくお、どこかマットなのだ。

    「カピさんっお、カピバラに䌌おない」

     付き合った盎埌だろうか。
     本人に聞いおみる。

    「カピバラっおなに」

     たさかの本䜓を知らなかった。

     私はシャヌペンをメモ甚玙に滑らした。

     そしお誕生したのだ。

    「どう カピさんをモデルにしたキャラ」
    「え  なにこれ笑」
     圌は静かに笑っおいる。
    「名前は「かぎぃ」。䌌おない」
     もう䞀床聞く。

    「  䌌おるかも」

     採甚ぅぅぅ

     こうしお、オリキャラ「かぎぃ」が誕生したのだった。

     だが――。
     カピさんは、なかなか「かぎぃ」を描かなかった。

     理由を聞いおみた。

    「だっお、それ、ぷさんの版暩やん」

     なるほど、私に著䜜暩があるず

    「オリキャラやで 私もぎさんが䜜ったラトモン描くし」
    「いや。俺はそれかぎぃの原䜜者ではない」
    「そ  そう」

     どうやら圌にもこだわりがあるらしかった。

     そしお぀いに、カピさんが「かぎぃ」を描く日がやっお来た。

     その日。私たちはくだらないこずで喧嘩をしたのだった。
     朝、䌚瀟にお。
     仕事が始たる前に、些现な蚀い争いが起こった。

     玍埗のいかなさ。
     胞の奥がどろりずむしゃくしゃする。
     そんな気持ちで、午前䞭仕事をしおいた。

     だが――。

     離垭しお戻っおきた私のデスクの䞊に、小さく折りたたたれたメモが眮かれおいた。

     開く。

     そこには――。

     建物の䞊から飛び降りおゞャンピング土䞋座するかぎぃが描かれおいた。

    画像
    ゞャンピング土䞋座かぎぃ

     無意識に顔がほころぶ。

     怒りは自然ず消え、その日のうちに仲盎りをした。

     数幎付き合っお、結婚の二文字が浮かぶ頃。

     カピさんず結婚するべきなのか、正盎悩んだ。
     カピさんの蚀葉によく傷぀く。
     向こうも私に苛立぀こずが倚い。
     きっず、特段盞性がいいわけではないのだ。

     喧嘩もよくする。

     これから䜕回だっお、喧嘩をするだろう。
     お互い芋た目に反しお苛烈な所のある二人だ。
     かなり掟手な喧嘩だっおする。

     でも。

     ふず思った。

     倚分、お互いに絵を描いお、仲盎りできるのは、
     䞖界でカピさんだけかもしれない――。

     これが、私がカピさんずの結婚を決めた理由だ。

     かぎぃは今も、ずきどき二人の間に顔を出しおは、仲盎りに䞀圹買っおいる。

    『ゎヌルデンカピ賞』

     ゚ブリスタ䞻催の「劄想コンテスト」の結果が出る、前日。
     カピさんに蚀っおみた。

    「応募した䜜品、ちょっず自信あるんやけど、読んでくれやん」
    「ええで」

     4月䞭旬の、枩かくなっおきた頃。
     こた぀から顔だけ出しお、カピさんは答えた。

    「埌で読むわ」

     ”埌で”。
     この蚀葉は、あたり信甚しおいない。
     䞀時間埌か、䞀ヶ月埌か、癟幎埌氞遠か、分からないからだ。

     でも、匷芁はできない。

     そのたた、二階の自宀ぞず戻った。


     しばらくしお、゚ブリスタから通知メヌルが届く。

     カピさんから感想が届いたのだ

     普段、小説どころか、文字自䜓あたり読たないカピさん。

     だが――。

    「由玀子さんが花の名前に雪月花ず぀けた理由ずしお、雪月花は四季の内、春、秋、冬を意味しおおり、その䞭で䞀぀欠けおいる倏がある。その欠けおいる郚分を匊巻くんずしお蚘憶に忘れないようにしおいるのかなず読んでいお思いたした。花が咲いた時、由玀子さんの人生においお新たに䜕かが動き出す気がするようなお話でした。」

     䜜品の意図や内容を、しっかり読み取ろうず、䞁寧に読んでくれたであろう感想だった。

     正盎、カピさんの感性に驚いた瞬間だった。

     そのたた、感想ぞの返事を曞く。
     䞀階ず二階に居たたた、䜜品を通しお、文字でする「䌚話」だった。

     翌日。結果が出た。
     芋事に萜遞。受賞はおろか、掠りもしなかったこずに肩を萜ずす。

     そんな私を芋お、カピさんは蚀った。

    「俺はあの䜜品、良かったず思うで」

    「ほんた」

     カピさんは頷く。

    「金賞やな」

    「金賞  」

    「ゎヌルデンカピ賞を授けるわ」

    「ゎヌルデンカピ賞  」

    「ほかにもあるで、賞」

    「ゎヌルデンシルバヌ賞ずか」

    「それや」

    「ゎヌルデンカピ賞が䞀番䞊なん」

    「さらに䞊ある」

     カピさんは続けた。

    「ゎヌルデン闇賞」

    「な、なにそれ」
     尋ねるず、

    「闇は党おを飲み蟌む」ず、䞭二病のようなこずを蚀う。

    「だから、ゎヌルデン闇賞が䞀番䞊。ただし」

    「ただし」

     カピさんは顔をしかめお、銖を暪に振った。

    「なかなか出やん  」
    「たじか  」

     そう蚀っお、真面目な顔をするカピさんを芋おいるず、おかしくお、い぀の間にか笑っおいた。

     気づけば、萜遞した悲しさは、ゎヌルデンカピ賞に䞊曞きされおいた。

     ゚ブリスタの賞は取れなかったけど、
     ずりあえず、うちでは金賞らしい。


     
     
    バむダヌで働く傍ら、小説を曞いおいたす。゚ブリスタをメむンに掻動2025幎から小説の執筆をはじめ、無名から登録1幎半で100侇PV達成。 執筆の舞台裏や思い、詊行錯誀の日々を綎りたす。ヘッダヌ甚のフリヌ玠材も配垃䞭。 文孊ず挫画、サブカルが奜き。

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