
「WithYou/分かたれた私たちへ」歌詞解説
2025.7.11 作詞
2025.7.12 YouTube初出
2025.11.11 タイトルと曲変更
このころ急激な排外主義の高まりを感じ、誰にでも受け入れやすい歌として、また自分の立場表明として作ったものです。職場の留学生の子たちに「私はあなたの味方です」と伝えたかった、というのもあります。
口語を多用し身近なモチーフを織り込んだストレートな歌詞で、ほぼ読んだままです。
解説するほどのややこしい内容ではないとは思うのですが、ところどころ意図の説明だけ。
故郷/国(ふるさと)の歌を口ずさむあのひと
「故郷/国」は、ふるさとが必ずしも「国」ではないこともあるため、このような表記にしています。
手をつなぎ 輪になって
この街に色とりどりの花を咲かせましょう
この部分は、クルドの春のお祭りネウロズのイメージです。
大きなちから
個人の心すら左右するような、排外主義や市民どうしの争い・人心荒廃を利用しようとする強大な力があることの示唆です。
ぼくとあなた わたしとあのひと
わたしとあなた ぼくとあのひと
人称の揺れ動き・入れ替えは、間口を広げるために意図的に行なっています。差別や排外主義は「既にあらわれた結果」であり今この瞬間にも傷つけられている人がいる、そしてその奥にひそむものは、現在自分自身が「ターゲットになっていない」人・「傷つける」立場にある人にもいつか牙を剥く、という意味で「誰にとっても他人ごとではない」と思います。
いちばん最初に浮かんだフレーズは「人間は 人間だ」。基本的に、最初に出てきたフレーズや場面が核になりやすいです。
"WithYou"はもともと世に出すつもりはなかったため、身内や知人だけに向けて限定公開していました(タイトルはそのとき便宜上つけたものなので、本音としては変えたいです)。
その数ヶ月後にたまたま知った「ヘイトを押し返す作品展」に出したら思ったよりいい反応をいただけたので、こういうやり方もありなのかと思い、現在まで続けています。
このころは作曲AIの扱いがよくわかっていなかったのと、まだ4分までしか生成してもらえなかったため、指示の仕方、曲の延長の仕方、つなぎ方など手探りでした。
見返すと、指示が"Piano,Calm"になっているんですが、用意された選択肢ボタンにあるものをぽちぽちしただけですねこれ。
曲変更後の「分かたれた私たちへ」というタイトルは、ChatGPTがつけてくれました。
昨今の状況に「ゆったり歌ってもらっている場合ではない」という危機感から、"WithYou"を基盤にした強めの曲を改めて作ってもらいましたが、それでも「理想や希望は現実の嵐には対抗しきれない」という限界を露呈している形になっています。
とはいえ、理想や希望をなくしたら元も子もないのですけども。
追記:
ついでに「とっくの前から」という部分について。
これ、まったく一般的な使い方ではない、私の『造語』に近いような言葉です。
「とっく」に「ずっと以前」の意味が入るので、他の言葉と組み合わせて使うなら、「とっくの昔から」というような形が正しいです。
歌詞を書くとき「昔」だと間延びするからという理由であえて「前」に変えたのですが、ほんとは「頭痛が痛い」みたいなニュアンスなんですよね。