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ボールと栗とカマキリと【#青ブラ文学部|お題『写真de妄想』】参加記事

    春永睦月

    山根あきらさん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。

    最後の1球を投げ終わって、俺のBaseballは終わった。記念に持ち帰るといい、と渡された野球のボールを何とはなしに弄んでいると、手からこぼれて、タンタン、と数度舗装道路の上を跳ねてから、道の片隅に転がっていった。


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    雨水升の穴がもう少し大きかったら、このボールは中に落ちただろう。辛うじてその場に留まっている球が、自分の置かれた環境と似ていて、何だか滑稽だ。苦笑いをこぼすのみ。


    気付けば、季節は秋に差し掛かっている。バス停の待合所に、気の早い栗の実が二つ、並んでこちらを見ていた。


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    「明日にでも栗ご飯、炊いてもらうか……。いや、料理本を片手に自分で作ってもいい。どうせ時間はあるんだ」


    ぽっかりと空いた時間を持て余している俺を、地面で鎌をもたげて何かを威嚇しているかのような顔をした、カマキリが無言で見つめていた。

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    拙稿題名:ボールと栗とカマキリと
    総字数:354字


    よろしくお願い申し上げます。




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    アマチュア物書き、「子どもの権利条約 翻訳・創作コンテスト」ニュースステーション編採用。Follow前にプロフ記事をご一読を。#なんのはなしですか/書く部/AWC/シロクマ文芸部/AIイラスト研究室/ぴよ手帳の中の人を見守る会等。2026/02/05、1000日連続投稿達成。

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