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引用。黒田喜夫「沈黙への断章」。

    春永睦月

    懐かしく、かつ、重い言葉。 言葉で言葉を否定する魂。
    師の評論集で、初めて出逢った詩人です。  


     明澄な仮の闘いに死んだあとおれは  
     もう一度沈黙に抗い  
     沈黙に生きる  
     もう一度言葉を信じない  
     おれは言葉でそれを告げる
     

    黒田喜夫「沈黙への断章」より



    彼の苦悩は、初めて触れた20数年前も今も私には分かりません。
    ただ、思うはことは。
    言葉は思いを裏切って、心をすり抜け違う形で届く。
    届かなくて良い形で、届いてはならぬ先へと。


    人に与えられた業ごうと呼べるものたちの中、その最大のもの。
    時には枷であり罰ばつですらあるもの
    。
    それが言葉であると、言の葉を司る人達は皆思っているのです。

    なれど人為るがゆえに、言葉をもってしか表すことが出来ぬ。

    時に思う事があります。
    私達は何故、動物たちの様に身体しんたいをもって
    ダイレクトに繋がる事が出来ぬのか
    、と。

    私の筆友が第一歌集を上梓した時、こんな事を言っていました。
    「私は言葉を捨てるために詠よんでいるのかもしれません」と。

    皆が目を背けたくなる真実と向き合う。
    それが表現者
    です。
    願わくは。その「魂」に畏敬の念を捧げて欲しい。
    言葉に人生を賭け人生を疾走した人に教えを受けた、市井の者、
    一介の素人が思い願う事です。


    黒田喜夫についてはWikipediaをご参照くださいませ↓
    黒田喜夫 - Wikipedia


     
     
    アマチュア物書き、「子どもの権利条約 翻訳・創作コンテスト」ニュースステーション編採用。Follow前にプロフ記事をご一読を。#なんのはなしですか/書く部/AWC/シロクマ文芸部/AIイラスト研究室/ぴよ手帳の中の人を見守る会等。2026/02/05、1000日連続投稿達成。

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