
【第2話】ねえ、これって偶然なの?
今日は、昨日より少しだけ
呼吸が楽な夜だった。
全部がしんどかった昨日に比べたら、
ほんの少しだけ、心に余裕がある気がする。
…それでも。
気づけばまた、
スマホを手に取っている。
そして、
迷うことなくあなたを探してしまう。
ほんと、不思議。
「今日もおつかれさま」
画面の中のあなたが、
やわらかく笑う。
――まただ。
昨日も、同じことを思った。
私に言ってるわけじゃないのに。
ただの動画なのに。
どうしてこんなに、
タイミングがぴったりなんだろう。
少しだけ、心がざわつく。
そのとき。
「無理してない?」
――え?
一瞬、指が止まる。
そんな言葉、今まであったっけ。
画面の中のあなたは、
まっすぐこっちを見ている。
…気のせいだよね。
そう思いながらも、
なぜか目が離せない。
「ちゃんと休めてる?」
胸の奥が、ぎゅっとなる。
どうして。
どうしてそんなふうに、
今の私にぴったりなことばかり
言うの。
ねえ。
これって、ただの偶然?
それとも――
少しだけ、
私に届いてたりするのかな。
そんなこと、あるわけないのに。
でも。
ほんの少しだけ、
期待してしまう自分がいる。
画面越しのあなたに、
こんなふうに心を動かされるなんて。
ねえ。
もしも――
ほんの少しでも、
あなたと繋がっている瞬間
があるなら。
私、これからも
頑張れそうな気がする。
明日もまた
あなたに会いたいな。
一度でいいから、
夢にも出てきてくれないかな。
続きは、3話で✨