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ギュられればいいと思うよ

    ギュられる、人生終了!は本当か?

    とんでもない。

    人類の歴史で最高の幸運世代になれるかもしれないのに!
    だからむしろ、ワクワクして待つべきなのに!

    という話。

    「ギュられる」とは

    まず「ギュられる」の「ギュ」とは、シンギュラリティの「ギュ」で、要するにギュられるとは、シンギュラリティによって人間のお仕事がなくなっちゃう、ということ。

    シンギュラリティというのは「技術的特異点」と訳されることが多いけど、その定義については様々。でも「AIが人間を超える時」と思っておけばだいたいよさそう。

    いやもう多くの分野で超えてるんだけどね。

    今のところAIができるお仕事は、PCでできるものに限られているけど、そのうち機械の体を得て、人間の肉体労働もするようになるでしょう。

    それが近い将来か、もっとかかるのかは別として、時間の問題でそうなる。

    そうなると、人間のお仕事もほぼすべて奪われる・・・

    なぜネガティブに解釈されるのか

    奪われる?

    なぜそんな表現になるのか。

    それは、

    AI/ロボットが仕事をする→仕事で人間が不要となる→私の収入がなくなる!

    と考えるから。

    でもこれには、2つの前提が隠れています。

    ①仕事をするには雇われなければならない
    ②収入を得るには仕事をせねばならない

    この2つ。

    ①は、別に雇ってもらえなくたって、自分が事業主になればいいじゃん、という話。

    でもそう聞くと、「いやいや、それができるなら今だってそうしてるよ、問題はそれで収入が得られるかどうかだよ」と思う人も多いはず。

    だから大事なのは②の方かな?

    ②の方も、時間の問題で大丈夫になると思われます。ただ、政府の対応が遅いと修羅場になるかも。

    大丈夫というのは、もし今後失業者が増え続けると予想されるなら、政府は国民配当(またはベーシックインカム、UBI)を実施せざるを得ないから。

    餓死者が増えそうなのに、それを見殺しにすることは政府にはできないです。(そのはず)

    つまり、少なくとも、最低限生活に必要なお金は、無条件で毎月給付されるようになる。

    そうなると、どうなるか?

    仕事の意味が大きく変わる

    これまでは自分の仕事を選ぶ際、「お金」が圧倒的に強力な尺度でした。

    これまでは何をするにしても

    「で、それで生活できんの?」
    「儲かるの?」

    と言われましたが、そう言われることも減っていく。

    「好きか、嫌いか」「得手か、不得手か」「向いているか、向いていないか」「充実感があるか、虚しいか」そういうことが仕事を選ぶ際の重用な尺度となるでしょう。

    好きなことをやればいいし、やらなくてもいい。そういう世の中になる。

    やっと「職業選択の自由」が実現されるというわけです。

    こうなると、「ギュられる」というのは、「AI/ロボットに仕事を奪われる」という意味ではなく「AI/ロボットが人間の代わりに働いてくれる」という意味になる。

    産業爆発→お金も不要になる

    さて、イーロン・マスクさんによると・・・

    国民配当(またはベーシックインカム、UBI)も一時的なものに過ぎません。いずれ、お金自体が不要になる。

    なぜなら、AI/ロボットによって産業爆発が起こされると、人間が必要とするものはなんであれ、AI/ロボットが余るほど作ってくれるようになるから。

    スタートレックの世界ですね。

    AI/ロボットがなんでも作ってくれて、生活必需品は常に自宅に補給されている。その他欲しいものは注文すればすぐ自宅まで運ばれる。在庫がないようなカスタム品でもすぐに作ってくれる。そんな世界。

    いかにもSFっぽいけど、今や真面目に論じられていることです。

    そんな世界になるともう、お金は必要なくなります。

    こんな世界が、そう遠くない未来に実現するとなると、ギュられたあとは「お金どうしよう」と心配するのではなく、

    「必要なものが何でも手に入る世界で、自分はどのように生きていくのか」

    考えておくべき、ということになりそう。

    資源足りるの?

    ちなみに「産業爆発」というのは、AIがより優れたAIを自ら作る、ロボットがより優れたロボットを自ら作る、自律型工場がより優れた自律型工場を自ら作る、自律型供給システムがより優れた自律型供給システムを自ら作る・・・

    そうして、供給力が爆発的に上がることです。

    そう聞くと、

    「資源足りるの?」

    と思ってしまうけど、これについては「資源は十分にある」「ただ、コストの問題で今の人間には活用できていない」と考えられています。

    まあ、太陽エネルギーだけ考えてみても、これには納得せざるを得ません。地球が受け止めている太陽エネルギーは、太陽が放出している全エネルギーの22億分の1。(ですよね?) さらにそのほんの一部しか人類は使っていないわけなので。

    鉱物資源にしても、地球だけでなく、自律型工場を数ユニット、各惑星や衛星に送り込み、あとは勝手に増殖、進化してもらって、勝手に太陽系全体、さらに太陽系の外まで広がってもらえば・・・

    地球人類を養うくらいは片手間でできそう。

    半内生的成長モデルとは

    「いやいやいや、そんなの、SF的な空想でしょ」

    と思いたくなるような話ですが。

    いまやSFではなく、多くの専門家の考察によって、近い将来、理論的に高確率で起こり得ることと目されています。

    たとえば経済成長理論として研究者に広く認められている「半内生的成長モデル」。

    これは、一定の経済成長率を維持するためには、研究開発だけではダメで、人口増加も必要、という理論です。

    なぜ研究開発だけではダメかと言うと、研究開発には「収穫逓減の法則」があるから。簡単に言うと、「新しいアイデアって、見つけるのどんどん難しくなるよね」ということ。

    そりゃそうよね。打製石器を開発するよりも、量子コンピュータを開発するほうが難しい。

    アメリカの例では、研究の生産性は約13年ごとに半減しているそうな。

    なので逓減していく分の埋め合わせをして、技術の進歩を続けるには、単純に研究者の数を増やし続けなければならない。そのためには人口が増えてくれないとダメだよね、という考え方。

    ところがここに、汎用AI(AGI)が研究者として登場。

    ギュは来ませり

    人間の研究者は、1年で4%しか増えないそうだけど、AIの研究者は、というかAIによる研究量は、少なく見積もっても1年で5倍になるという。もっと楽観的な見積もりだと25倍。

    育つために何十年もかかる人間と違って、AIは一つ優秀なものができれば、それをコピーして増やせばいいのだから簡単だよね。

    そのうえ、AI自体の進歩スピードも人間とは比較にならない。

    3年くらい前は、「AIって小学校レベルの算数も間違えるよね」と言っていたのが、今や、人間が解けなかった数学の未解決問題をどんどん解いてる。

    ということで・・・少なく見積もっても1年に5倍。

    んで、収穫逓減は・・・13年で半分?

    一方、AIの研究量は13年で・・・5の13乗=1220703125・・・えっと、約12億! 収穫逓減で半分になっても6億倍! なんじゃこりゃ!

    ただ、AIによって研究量が激増すれば、そのぶん収穫逓減もキツクなるから、13年で半分というわけには行かないでしょう。

    半内生的成長モデルに基づいて計算すると、10年間で100年分(AIナシの場合の10倍)の技術進歩を達成するためには、最も控えめな見積もりを採用すると、10年間で研究能力を600倍にすれば良いとのこと。

    控えめな見積もりだと、1年で5倍。
    10年だと、5の10乗=9765625倍。約1000万倍。

    あ、楽勝ですね。控えめに言っても。

    もうちょっとだけ楽観的な数字を採用すれば、10年で500年分とか行っちゃいそう。

    ということで、

    ・AIの研究量増加を少なく見積もったとしても
    ・「半内生的成長モデル」に基づいて、収穫逓減を計算に入れたとしても
    ・これから人口が減っていったとしても

    それらを誤差レベルにしてしまうくらい、AIの進歩は爆発的ということ。

    この辺について詳しく知りたい方は、bioshokさんの記事をご覧ください。

    AGIがもたらす産業・技術爆発
    https://note.com/bioshok/n/n57f81d4fb9d7

    ※以上の流れの大部分は、AGIに到達してから起こるということになっているけど、じゃあAGIはいつ実現するのよ?という話になる。
    Metaculusという集合知による予想サイトによると、AGI到来時期の予想中央値は2028年。このサイト、集合知だけあってしばしば専門家より正確な予想値が出るので軽視できません。
    その他専門家による予想中央値は2033年だそうです。
    ただ以上の予測にしても過去になされたものなので、最近の動きを見ていると「1年以内に来るんじゃない?」なんて思いたくもなります。

    さてここまでは、物質的な富の話。

    いざ、不老不死へ

    もうひとつ、「ギュられる」ことで起こる重要な変化は・・・

    体に関係すること。

    以下のことが自由になる。

    ・健康
    ・肉体年齢
    ・寿命
    ・見た目
    ・性別
    ・身体能力
    ・各種スポーツや武術に対する才能
    ・知能
    ・性格
    等々。

    上述のごとく、AIが爆発的に進歩したとすれば、その力は、AI自体を進歩させること以外では、命に関係することに優先的に注がれるでしょう。

    AGIにたどり着いて、10年以内に・・・

    ・病気がなくなる
    ・老化がなくなる
    ・ほとんどの怪我を治癒できる

    完全に不死は無理かもしれませんが、それに近いところまでは行けそう。

    ※だってほら、一瞬で全身蒸発しちゃうようなダメージはさすがに治せそうもないので。魔神ブゥじゃあるまいし。でもディオ様くらいは行けるかも。

    ※でもそうやって長生きしていれば、いつかは完全不死も可能になるでしょう。

    見た目も簡単に変えられるようになるでしょう。そして性別も。

    最初は美男美女美少年美少女だらけになるかもしれない。でもそのうち美男美女美少年美少女も飽きられて、個性的な見た目が増えていくかも。

    どんどん人間から離れていくかも。(笑)

    脳をいじって知能や性格を改善することもできそう。でもこれは自分の人格に関わることだから、慎重になる人も多そうですね。

    身体能力も強化できるでしょう。でもそうなると、オリンピックとかどうなるんだろうか。身体強化済みの人は出場不可、とかにすると、オリンピックにはナチュラルな、弱いままの人が集まることになるけど・・・

    活動できる範囲の激増

    身体強化によって、活動できる場所も増えそうですね。

    長時間水中で・・・というか時間関係なく水中で活動できるようになったら、水中に都市を造って住む人も出てくるのかな? でも、嫌いな人が隣で吐いた水を呼吸のためとは言え自分が吸い込むのはいやかな。(笑)

    いずれは宇宙空間も平気になるかも知れませんね。

    そうなると、けっこうテキトーな宇宙船でも宇宙旅行できたり。

    そこまで行かなくとも、寿命が半永久的に延びるのだから、時間気にせず宇宙探査に出かける人も増えそうです。

    光の国から

    そうこうしているうちに2万年が過ぎ・・・

    あなたは、21世紀初頭を懐かしく思い出すかもしれません。

    そういえばあのころ・・・やたらといろいろ心配してたな・・・まあ、全部杞憂に終わったけど。

    でも、あれ? 心配って、どんな感じだったっけ・・・? 長いことしてないからな・・・

    私も今年で2万歳、くらい? 計算するとそう。あのころの私に2万歳とか言っても、「馬鹿じゃないの」って笑うだけだろうな。

    そういや2万歳って、ウルトラマンと同い年か・・・

    ちょっとどこか、怪獣か何かで困ってる惑星でも見つけて、助けに行ってみるかな・・・。

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