
春衣の歌集『それぞれの青を連れて』 (66) - 巴里の少女

犬連れて
街ゆく少女の
伸びやかさ
石畳までが
四拍子

巴里の歩道を伸びやかに歩く少女を見ていると、未来がコツコツと足音を立てて近づいてくる気がしました。
気づけば、わたしの歩幅も少しだけ大きくなっていました。
春衣

春衣の短歌集
『それぞれの青を連れて』
表紙には、水彩画《青》を用いました。
この作品は、ボクがシチリア島の古都タオルミーナで描いたものです。
地中海の光と風のなかで生まれた一枚であり、この歌集が見つめている「それぞれの青」というテーマとも、どこか深く響き合っているように感じています。
2025年の個展で新たな持ち主のもとへ旅立ったこの絵が、今度は一冊の歌集の表紙として、また新しい旅を始めます。
願わくば、この本もまた、誰かの青と出会えますように。
春衣