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Google検索が25年ぶりに作り直された | AI Modeが変える「調べ方」

    2026年5月20日のGoogle I/O 2026で、検索まわりの大きな発表が重なりました。AI Mode(エーアイ・モード)が公開から1年で月間10億ユーザーを突破したこと、検索ボックスを20年以上ぶりに作り直したこと、そして「Information Agents(インフォメーション・エージェント)」という自動で情報を追いかける仕組みを投入すること。3つは別々の発表に見えますが、つなげると「検索のかたちそのものが変わりつつある」という1本の話になります。順番に見ていきます。

    AI Modeが1年で月10億ユーザーに

    AI Modeは、検索結果をAIがまとめて対話形式で返すモードです。2025年に公開され、わずか1年で月間アクティブユーザーが10億を超えました。Googleによれば、AI Modeへのクエリ(検索の問い合わせ)は公開以来、四半期ごとに倍以上のペースで増えています。検索全体のクエリ数も前四半期に過去最高を記録したとしています。

    このAI Modeのデフォルトモデルが、全世界でGemini 3.5 Flashに切り替わりました。Flash系はGoogleの軽量・高速なモデルで、エージェントやコーディング向けに性能を引き上げた最新版だと説明されています。応答の速さと処理量を両立させる狙いです。

    25年以上ぶりに作り直された検索ボックス

    長く変わらなかった検索ボックスも刷新されました。Googleはこれを「25年以上で最大の更新」と表現しています。

    新しいボックスは、入力内容に応じて自動で広がり、長い相談文を書けるスペースを確保します。候補表示も、従来のオートコンプリート(入力補完)を超えて、AIによる提案を返すようになりました。さらにテキストだけでなく、画像・ファイル・動画・Chromeのタブを入力として受け付けます。「キーワードを単語で打ち込む」前提から、「持っている材料を渡して相談する」前提への移行です。この検索ボックスは、発表当日からAI Modeが使える全世界・全言語で提供が始まっています。

    Information Agents、検索が「待つ」ものになる

    今回いちばん性格が違うのが、Information Agentsです。これはユーザーに代わってバックグラウンドで情報を追い続けるエージェントで、ブログ・ニュース・SNSの投稿に加え、リアルタイムのデータを横断して監視します。変化があれば、内容を整理した更新としてまとめて通知し、場合によっては次の操作まで引き受けます。

    Googleが挙げる例は、住まい探しや、スニーカーの発売アラートなど。条件を一度伝えておけば、新しい物件や入荷を見つけて知らせてくれる、という使い方です。しかも複数のエージェントを同時に走らせて、別々のテーマを並行で見張らせることもできるとされています。Google AI ProとUltraの加入者向けに、2026年夏からの提供が予定されています。

    検索側ではこのほか、家の修理や美容・ペットケアといった分野で、店への電話までAIが代行する「エージェント的な操作」が米国で同じ夏に、関心のあるテーマを定点観測するカスタムダッシュボードがその後の数か月で、いずれもPro/Ultra加入者から順に提供される予定です。「調べる」だけでなく「動く」ところまで検索が踏み込もうとしています。

    ここまでの検索は、ユーザーが「調べたいとき」に自分から問いを投げる、能動的な行為でした。Information Agentsは、その向きを逆にします。条件を預けておけば、変化のほうから通知が届く。検索が「探しに行く」ものから「待っていると届く」ものへ寄っていく、という変化です。

    クリエイター・SEOから見るとどうか

    この流れは、Webに文章を出している側にとっては前提の置き換えになります。

    AI Modeが結果を要約して返し、Information Agentsが代わりに巡回するようになると、読者がページを直接開く回数は今より減る可能性があります。クリックされることより、「AIに正しく読み取られ、要約や通知に引用されること」の重みが増していく、という見方ができます。仕事でCMSやコンテンツを扱った経験からすると、検索からの流入を前提にした設計は、少しずつ見直しが必要になりそうです。

    ただ、これらの機能はまだ提供が始まったばかりで、Information Agentsに至っては夏からの提供予定です。実際に流入や読まれ方がどう動くかは、これから数字で確かめていく段階です。「検索が受け身に寄る」という方向だけ頭に置いて、自分の記事やサイトでどう数字が変わるかを見ておくと、次の打ち手を考えやすくなりそうです。

    もっと詳しく知りたい方へ

     
     
    ITエンジニア。25年度当初から生成AIアプリケーションの開発に従事(AI駆動開発)。 生成AIツール活用や、AI・ITに関する発信をしています。 誰かの仕事や日常に、少しでも役立てれば幸いです。 NYRW | Nantoka Yatteru Remote Worker