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Photo byyusaku

[平成の思い出]ロンバケ-隅田川沿いの瀬名マンを眺める-

    平成の大ヒットドラマ「ロングバケーション」は、
    30年前のちょうどこの時期にフジテレビの月9で放送されていた。
    主演はキムタクと山口智子、平均視聴率は30%超え。

    当時、私は小学6年生。もれなくロンバケを視聴していた者の1人だった。
    ロンバケは、それまでのドラマとは何か別の雰囲気が漂っていた。録画に映っていた予告を観て、友人と興奮し、何度も巻き戻して観たのを覚えている。

    我が家では、「小学生は夜9時以降はテレビを観てはいけない」というルールがあったので、私は録画をして観ていた。

    放送日の翌日は、学校で友人とロンバケの話をしたいので、朝の5時に起きて、録画を観てから登校していた。ロンバケは夜型人間が早起きしてでも観たいくらいに面白かった。

    6月に入り、物語も佳境に入った中、私は修学旅行に行った。行き先は東京。旅程で、隅田川の水上バスに乗ることになっていた。乗船場までのバスの車内、バスガイドさんが話す。

    「今から隅田川を船で下ります。ロンバケを観てる人はいますか?船から瀬名のマンションが見えるんですよー。」

    えっ?まじ?
    思ってもみなかった聖地巡礼の機会が突然やってきた。

    瀬名のマンション、通称、瀬名マンは、キムタク演じる瀬名が住んでいたマンション。隅田川沿いにあり、屋上には大きな看板が掛かっていた。
    その看板が、ドラマ内では、ロンバケのアイコンのようにもなっていて、要所要所で登場するのだ。看板の「Don't worry,Be happy」の文字も印象的。

    本物の瀬名マンが見れるのか!
    浅草、上野公園、東京タワー、後楽園遊園地。それ以外にも、この旅行の目玉があったとは。

    船に乗ってしばらくすると、本当に、瀬名マンが見えてきた。

    ドラマに出てくる瀬名マンが本当に存在していることに興奮し、必死で写真を撮った。

    船は進んでいくので、一瞬だったけど、この景色を目に焼き付けようと必死で見た。事実、あの時の景色は今でも目に焼き付いている。

    梅雨の時期特有の、生暖かい空気と曇り空の中、瀬名マンは輝いていた。長いこと休まなければならなくなったとき、「Don’t worry,Be happy 」の言葉にどれだけ救われるか。当時は分からなかったけど、歳を重ねた今なら分かる。

    心配しないで、楽しく過ごしていたら、長い休みから次のステップに進めたことも実際にあった。なんだ、今になって、ロンバケのメッセージが響いてくるのか。

    瀬名マンの前を通り過ぎているのに、意外にも、私と友人数人以外は、あまり興味がなかったようで、他の子たちは見向きもしていなかった。何年か経って、「あの時、一生懸命に写真を撮ってたよね。その姿を覚えている」と違うクラスの子に言われたので、私らが異様だったようだ。

    こうして、一瞬の聖地巡礼が終わり、修学旅行も終わり、ロンバケは最終回を迎え、私の小学校6年生の6月は終わった。

    修学旅行に持って行った27枚撮り使い捨てカメラの内、3枚は瀬名マン、3枚はパンダのリンリンに当てられていた。

    ロンバケはリンリンに匹敵していたと言えよう。

     
     
    健康の専門家歴20年・薬剤師+セルフケア講師。健康,子育て,旅行に関する記事を中心に執筆。「自分を整える力を取り戻す」ヒントを発信。キネシオロジーを使ったセルフケア講座開催。移動する旅が好き。どこへでも飛んでいきます。趣味:ジャズピアノ

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