
ネガティブなのに7年続けられた理由
私はネガティブだ。
新しいことを始めても、「向いてなかったらどうしよう」と先に考える。
仕事が順調でも、「いつか終わるんじゃないか」と不安になる。
だから、フリーランスを7年も続けられた理由が、自分でもずっと不思議だった。
「好きだから続けられたんだね」
そう言われることもある。
でも最近、ようやく答えが見つかった。
続けられたんじゃない。
何度も辞めようとしたけれど、結局これしか残らなかっただけだ。
実は、この7年で何度もデザイン以外の道を探したことがある。
最初は、保育園の調理補助のパート。
料理は好きだし、保育園なら園児たちとも関われて楽しそうだ。そんな期待があった。
ここから少しずつ料理の仕事にシフトできたら。
デザイン以外の働き方もあるかもしれない。
そんな期待があった。
でも現実は違った。
調理室にこもりきりで、園児たちと関わることはほとんどない。
毎日やることは、クラスごとに皿とスプーンの数を数え、洗い物をして、掃除をすること。
ひたすらスプーンを数えた。
「パートってこんなものか」と自分に言い聞かせながら働いていたけれど、スプーンを数えるたびに、料理の仕事へ進んでいく未来が少しずつ見えなくなっていった。
楽しみを見つけられないまま辞めた。
料理の夢は、スプーンと一緒に沈んだ。
そのあともデザインを続けた。
でも、別の不安が出てきた。
フリーランスは孤独だ。
毎日在宅で、一人で仕事をする。
誰とも話さない日もある。
このまま何年も一人で働いていて、本当に大丈夫なんだろうか。
もっと外の世界に出た方がいいんじゃないか。
そう思って始めたのが、Amazonの配達だった。
歩いて体を動かし、外の空気を吸う。
お客さんや配達員さんと軽く言葉を交わす。
ほんの少しだけ社会とつながれる気がした。
ところが慣れてきた頃、条件が変わった。
週2日からだった仕事が、最低週4日の稼働になった。
デザインとの両立は難しかった。
結局、それも辞めた。
孤独から逃げようとしても、またデザインだけが残った。
実はもう一つ、大きな分かれ道もあった。
デザインの仕事をいただいていた会社から、正社員にならないかと誘われたことがある。
少し悩んだ。
でも断った。
理由は、片道1時間半の通勤。
子どもたちとの時間も減るし、体力的にも厳しいと思った。
でも、それだけじゃない。
本当は怖かった。
会社という場所で、またうまくやれなかったら。
集団の中で、自分だけ浮いてしまったら。
期待に応えられなかったら。
そんなことばかり考えてしまう自分がいた。
だから断った。
結局、またフリーランスでいることにした。
私はずっと、「好きだから続いている人」が強い人なんだと思っていた。
でも私は違う。
ネガティブだから、何度も別の道を探した。
何度も逃げようとした。
それでも最後まで残ったのは、デザインだった。
最近、それで良かったとやっと思えるようになった。
デザインのスキルはまだまだ自信がないけれど、消去法で残ったこれが私の武器なんだと思う。
もう逃げることは考えない。
ネガティブなまま、今日もデザインを続けている。
そんな話を書きながら、今夜も一人で飲んでい
る。
プシュッ。