
妙明夜の中
透明な月が降りる頃
真夜中の定例会議開始です。
カンカンカン
討論会が始まるや否や論破戦争勃発させとくか?
まずはそれぞれの主張をどうぞ。
顔の見えぬアイドルの本音
「新時代の願望論は現世論争の末に
溢れんばかりの政略結婚が撒き散らかされ
振り翳されて逝く。
それが当たり前かのように粒々と肩を濡らす
好意とはなんだろな?
愛おしい像形はリアルか?
何故なんだ?
二種類の性と区別されるのは、、
彼等は何を吐き出したい?」
音楽室の音楽家の嘆き
「頭の奥のざわつきが鳴り止まない。
鳴り止めない。
金切る警笛が痛くて
耳障りで
苦しくて
塞ぎたくて
劈かれる
頭頂点から足趾まで即死。
高周波数をいつまでも広いつづけるのか?
やめてくれ
煩い
五月蝿い」
地底探索隊長が語る
「心は地底に置き去り
感情のマグマは高粘土
熱すぎて厚すぎても
雑に噴火はできない
勝手な尺度で測量されるは
最大値振り切ってこ警戒レベル
はい、来ました。
本日、火山活動活発にて一般地球人皆々様
公開中止しております。
火口から一言
宇宙人者者、参ります。
非公開宣言。
自粛宣誓。」
仙人の呟き
「燃料補給中、かかわらず触れてしまう。
完全なる依存意思疎通
人生において、既読もされないのわかってんさね。
期待なんて捨てちまって、もう何度目かね?
相変わらず忙しい人類を、軌道上外してけ
飛ばされた隕石を浮遊しながら喰らいます。
宇宙人と同居中のワタクシ仙人は
喧しいのはちょっと嫌いです。」
人狼の叫び
「孤立してる方が苦楽に息がしやすかった。
強固な殻の中身は罪れまみれだけど
心地よい生温い風が吹いてる。
滞ってる笑みの先には
救けなくてもよい宇宙が広がってて
我をも深く包み込んでくれるんだ。」
私。
「不愉快が愉快で
可笑しいも可笑しくて
誤魔化しの愛想を着飾って
媚びてる奴見ーっけ。
気づかれないように睨みつけたんだ。
皆さんが、おっしゃることはさっぱりです。
実際に世の中を歩いてみてはどうですか?
うんざりするくらいに
数字に順番付けされて
無意識にカースト制度が進行する様を
自身のカラダに刻みつけたらどうでしょうか?」
シン。
静まり返った会議室。
視線は私に一点集中。
果てさて、どうしたもんか。
反論できないのだろうか?
顔の見えぬアイドルさんは愛を羨んでみたり
音楽室の音楽家さんは才能に自惚れたり
地底探索隊長さんは天上を怖がってたり
仙人様、喧しい人類は貴方様を讃えているのです。
有罪も無罪も無惨に抱え込むことが大事だよね?
ね?人狼さん。
誤魔化しの愛想はここでは必要ないみたいだ
愉快だ、可笑しい。
あれ?
見渡す。
頬をツネッテミタ。
痛くない。
瞼をこじ開けた。
縮瞳させているのか、、
散瞳させられているのか、、
わからなくなってる。
けれど
これは
あれだ。
脳がフィードバックを起こす過程で魅せるもの
そういう現象のやつだ。
うっすらと背中に伝う冷えを
押さえつけるように
変なものをみてしまったな。