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Photo byrun_rumiko

ギターを弾く女

    セラフィナ

    『ポロロローン、ポロロローン』

    ある夜、貧しいものが住むアパートメントの屋根の上に、ギターを弾く女がいた。

    屋根の下に住む人々は、生活に疲れ切って不幸そうな顔をした女も、社会のストレスにまみれ気難しい顔をした男も、お腹を空かせて泣いていた子供も、たちまち幸せいっぱいの笑顔になった。

    『ポロロローン、ポロロローン』

    またある夜、豪邸の屋根の上にギターを弾く女がいた。

    屋根の下に住む人々は、高級な酒を飲み葉巻を燻(くゆ)らせていた男も、高級なローブに身を包み、自宅でエステを受けていた女も、溢れるおもちゃ達の中でゲームに熱中していた子供も、途端に不安に苛まれ不機嫌な顔になった。

    ギターを弾く女の音色は、いつまでもどこまでも変わらない。変わるのは、その音色に乗る人々の願い。

    今日もまた女は、どこかの屋根でギターを奏でる。

    『ポロロローン、ポロロローン』

    今宵あなたの家でもほら…。


    今回の甘野さんからのお題は、
    『ギターを弾く女』
    ムズ!!甘野さん、ゲキムズですよぉ。今回は無理だなぁ。

    なんて思ってたら、昨夜ふわっと草案が浮かんだんだけど、もう締め切り終わってるかも?なんて、記事をチェックしたら、いける!!
    って事で、草案をちゃんとした物語に固めて、今です。
    間に合って良かったぁ~。

    そして、今回はメルヘンちっくなストーリーになって良かったぁ(笑)
    セラフィナ、こんな物語も書けるんですよ🤭稀にね🤣🤣🤣

    −−−

    さて、ここからは宣伝です。
    10月から、これまでの有料作品と今後発売する作品が読み放題っていうメンバーシップをスタートします。
    もちろん、これまで同様単品でも購入可です。
    よろしくお願いしまーす。


     
     
     
    ​ひとの“心の奥”に潜む、歪みや影を更に「消えない澱」として沈殿するような物語を、余白たっぷりに書いています。 ​あなたの心の深淵で、お待ちしています。 TALES: 鋭い短編 中心。現在、note創作大賞応募作『正義の悪心、悪の正義』を連載中 note: 中長編の販売など

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