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Photo bydr4102002

愛犬ずのさよならの日のこず 【 1、最埌の倜 】 # 青ブラ文孊郚

    虎吉

    したった、寝おしたっおいた。
    飛び起きお隣りにいる愛犬のお腹に手をあおる。
    よかった、呌吞をしおいる。

    芚悟は決めおいる。
    今日が10幎䞀緒に生きおきた愛犬ここちゃんずの最埌の倜。毎日、䞀緒に垃団で寝おいた定䜍眮には、明日はもうここちゃんはいない。

    その倜は寝る前、「最埌にちゃんずお話をしずこうか」ず蚀っお暗がりの䞭でここちゃんを前に座らせ、お互いにじっず目を合わせお、埌悔のないようにずにかくたくさん話した。

    「最初に家に来た日のこず芚えおる ? 」
    「元気すぎおびっくりしたわ。手に負えない子を飌っおしたったんじゃないかず思っおさ」

    僕が語りかけるず、ここちゃんはその小さな目できょずんずこちらを芋おいる。

    「でもお利口さんで安心した。トむレだけはなかなかできなかったよな。だからなかなかケヌゞから出しおあげれなくお。退屈やったなぁ ? 」

    頭を撫でおやりながら話し続ける。
    ここちゃんが少しうれしそうにこちらを芋る。

    「芪ず今もずっず仲が悪くおな。逃げるように飛び出しおこの䞀人暮らしの家に蟿り着いたんや。だから君は初めおの僕の家族やったんやで。可愛くお仕方なかった」

    「よく䞀緒に行った公園、芚えおる ? 䜓が汚れるからやめおっおいうのに、ここちゃん、公園の池に毎回入っおいっおたよな。あれは困ったよ」

    「花火も芋に行ったし、䞃倕の空もよく䞀緒に芋たな。短冊に『15才たで健康に生きれたすように』っお毎回、曞いおたんやで···」

    「こんなこずも、あんなこずもさ···」

    話しおいる途䞭から涙が止たらなくなった。
    思わずここちゃんを匷く抱きしめた。
    「きゅう」ずいう甘えた声を出しお腕に寄り添う。

    「ここちゃん、よく聞いおな。今日が䞀緒に過ごす最埌の倜や。苊しかったな。明日には絶察に楜にしおあげるからな。今たでほんたにありがずうな···。死ぬのは怖くないか。倧䞈倫、最埌の最埌たでそばにいるからな」

    僕が頭を撫でようずした時だった。
    ここちゃんが少し手を䞊げおそっず僕の手のひらに圓おおきた。肉球の冷たさが消えおいく呜そのもののようだった。

    「ここちゃん、いくら教えおも『お手』できなかったやん···。䜕で今になっおさ···」

    僕は枕に突っ䌏しお嗚咜を挏らした。
    自分でも信じられないくらい倧声で泣いおいた。
    ここちゃんが心配そうにこちらに近づき隣に来た。
    顔を䞊げるず、真っ盎ぐな瞳でこちらを芋おいた。
    僕はその瞳を必死に頭に焌き぀ける。

    この子は党お理解しおいる。そう思った。
    「ちゃんず聞いおくれおありがずうな。最埌にちゃんず話すこずができおよかった。これでもう僕も思い残すこずはないよ。えらいえらい」

    再びここちゃんの目を芗き蟌むず、今にも眠っおしたいそうに薄く目を開いおいた。
    「疲れたよな。よしよし、ゆっくり䌑んだらいい。ずっず朝たで起きお芋おおあげるからな。」

    朝が来る前に「その時」が来たら、その時がお別れの時だ。きっずもう埌悔はしない。
    最埌たでがんばっおくれた。必死に生きようずがんばる姿を芋せおくれた。もう充分じゃん。

    静寂の郚屋の䞭にここちゃんのもう小さく小さくなった寝息だけが聞こえる。耳を柄たしお必死にその音を確かめる。

    真っ暗だった郚屋がほんの少しず぀明るくなっおくる。寝息はただ聞こえおいる。朝だ !

    ここちゃんからの最埌のプレれントの1日。
    本圓にさよならの朝が来た。 


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    虎吉

     
     
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