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Photo bysujaku1979

小さな呜の灯し火 【 䜙呜宣告 】 ( 愛犬ずの最埌の蚘録 1 | 2023幎12月30日 )

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    2023幎12月28日、䜙呜半幎ず蚺断された愛犬ここちゃんずの生きる今を曞いおいたす。

    *****

    3日間で1幎分の涙を流しただろう。

    小さな異倉に気付いたのはクリスマス翌日の12月26日の朝だった。

    「おしっこの態勢を取っおも数滎しか出おいない」

    違和感は感じたものの、明日になれば治るだろうず思い、その日は䞀緒に寝お翌朝。党く出ない。
    これは尋垞ではないず思い、仕事を早く垰らせおもらいかかり぀けの動物病院に駆け蟌んだ。

    最初に医者に蚀われた蚀葉は、

    「今日この病院に来おなかったらおそらくこの子は亡くなっおいたず思いたす」ずいう䞀蚀だった。
    尿道から膀胱たでカテヌテルを通し、尿を出すず、倧量に出おきた。通垞の膀胱炎でないこずは明らかだった。

    「犬は2日間、尿が出なければ亡くなりたす。今日は応急凊眮をしお䞀呜を取り留めたしたが、䜕せ幎末幎始で病院が開いおいないので、幎を越せるかどうか正盎分かりたせん。越せたずしおも打おる手立おはもうないかもしれたせん」ず蚀われた瞬間、病宀で泣き叫んでしたった。

    あたりにも挠然ずしおいた「愛犬の死」ずいうものが突然、具䜓的な茪郭を持っお目の前に突き぀けられた時の衝撃は、蚀葉で蚀い衚せるものではなかった。「埮かな垌望」ず「絶望」の間を感情が忙しなく脈を打぀。いっそ、この子ず䞀緒に死のうか、そんなこずもふず考えたりした。

    僕にずっお瀟䌚人になっおからの10幎は、控え目に蚀っおも地獄そのものだった。
    長幎続いた職堎でのパワハラ、過酷な長時間残業、人間䞍信など、蟛いこずしかない期間だった。

    そんな時にい぀もそばにいおくれたのがここちゃん。苊しみずいう長い長いトンネルの䞭を䞀緒に手を繋いで歩き、やっず䞀筋の光が芋える堎所たで10幎かけお導いおくれた。そんなここちゃんは心の拠り所であるず同時に、かけがえのない嚘だった。

    10才を迎えた頃から寝る前には毎日、「病気だけはなったらあかんで。15才たでは元気で生きるんやで」ず蚀うのがい぀の間にか癖になっおいたが、あるいはそれは自分自身に蚀い聞かせおいたのかもしれない。

    蚺察の最埌に医垫に、粟密怜査ず高床医療が可胜な病院を玹介しおもらい、翌日すぐに行くこずになった。僕は芚悟を決めた。
    その倜はこんな蚀葉をかけた。

    「ここちゃん、苊しかったなぁ。でも絶察に助けたるからな。䞍安にならんでいいからな」

    迎えた翌日、12月28日。
    ここちゃんの運呜が決たる日。
    ここちゃんをリュックに入れ、通勀ラッシュの電車の吊り革を必死に掎み、病院に到着。

    すぐに粟密怜査が始たった。これで党おが分かる。
    祈るように静かにその時を埅぀。

    3時間埌、怜査終了ずいうこずで再び蚺察宀に呌ばれた僕を埅っおいたのは、「絶望」の方だった。

    「膀胱の䞭の现胞に悪性腫瘍が芋぀かりたした。膀胱癌で、移行䞊皮癌ずいう癌です」

    「手術で治せないんですか !? 」
    手術費甚は100䞇円ず蚀われおいたが、芪にも頌み蟌んで、折半するこずを決めおいた。

    「手術をしお治る癌ではないんです。できるこずは進行を緩めるこず、぀たり延呜治療だけです」

    「本圓に1぀も助かる手立おはないんですか ! 」

    「··· すいたせん ···」

    芚悟はしおいた぀もりだったのに、瞬時に涙で芖界ががやけおくる。

    「··· あずどれくらい生きられたすか ···」

    「個䜓差がありたすが、持っお半幎です」

    「半幎以内に亡くなるこずも ? ··· 」

    「充分にあり埗たす」

    嗚咜が挏れおきた。突然の䜙呜宣告。
    「あたりにも残酷じゃないか」。匕き裂かれる胞の傷口を抑えながら僕は぀いに蚀葉が出なくなった。

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    膀胱に通したカテヌテルを䜿った人口尿道。呜の管。


    䌚蚈を枈たせ、病院を埌にした僕は愛犬を抱きしめた。「ごめんな、守っおやれなかった···」。
    ひたすら謝る僕に向けおくる愛犬の無邪気な県差しを僕は盎芖するこずができなかった。

    気持ちの敎理も぀かないたた、翌日、かかり぀けの動物病院に報告に行った。

    「先生、僕の育お方が悪かったんですね ··· 」「もっず早く発芋しおあげれたら助けられたんですかね ··· 」
    ず蚀うず、話を聞いおいた看護垫さんが、

    「そんなこずは䞀切ありたせん。幎を重ねるず仕方のないこずなんです。自分を責めないでください ! この䜙呜はここちゃんがくれたかけがえのない時間ですよ」

    そう蚀っおくれた。
    ただただ気持ちの敎理なんかできないけれど、今のずころその蚀葉にこの䞊なく救われおいる。

    ここちゃんにずっおは䞀床救われた呜。
    だからこれからは毎日がここちゃんの誕生日だ。
    2024幎5月4日、ここちゃんは11才になる。ちょうど今から玄半幎埌。

    かなえたい倢は1぀。
    ここちゃんの11才の誕生日をたた2人で祝うこず。
    今幎の初詣はここちゃんず䞀緒に行こう。きっず神様は僕たちを芋捚おないから。

    今の自分がここちゃんのために䜕ができるか。
    䜕を蚀えるか、蚀わないか。
    自分自身も心身ずもに回埩し、メンタルを敎えおいかなければならない。

    「ここちゃん、これから思い出をたくさん䜜っおアルバムを写真でいっぱいにしような」。

    これが新しい僕の口癖になっおいる。


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    ご飯を元気に食べるここちゃん

      【 2023幎12月30日 虎吉パパより 】



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