
誰でもできる町内会DX! ~ある町内会長のデジタル革命実録 虎の巻~
※注意
これは創作大賞2026に応募する超長文の記事です。
この投稿は創作大賞2026に応募するために全力投球で書きました。
1文字たりともAIに書かせていませんのでご承知おきください。
noteをやり始めた当初の構想は、私の町内会役員体験を少しずつ書き記し、それが世の中の誰かの役に立てばいいなと思っていました。そして更新を続けてフォロワーを増やし、いつかは有料記事を掲載して一儲け、ぐふふ・・・という悪だくみも考えていました。
正直でごめんなさい。
でも日々の生活の忙しさに埋もれてnoteの更新が滞り、このまま更新が消滅してしまいそうだと思っていた時、創作大賞2026の広告を見ました。
「これだ!」
私の体験を一気に綴る覚悟を決めました。
この本気の記事が町内会・自治会で悩むみなさんのためになれば幸いです。
さて、目次です。
各章をなるべく簡潔に書いたので、気になる章だけでもつまみ食いならぬつまみ読みをしてもらえたらと思います。
00.DXって何?
まず、タイトルにも出てきた「DX」を説明します。
カタカナが苦手な人にも分かるように簡単に解説しますね。
読み方は「ディーエックス」です。
「デラックス」ではありません。
英語の「デジタル・トランスフォーメーション」の略です。
経済産業省によると、DXは以下のことを指します。
⚫デジタル技術やツールを導入すること自体ではなく、データやデジタル技術を使って、顧客目線で新たな価値を創出していくこと。
⚫また、そのためにビジネスモデルや企業文化等の変革に取り組むことが重要となる。
昨今、世間で「DX」という言葉がよく使われています。
でも少し難しくてとっつきにくいですよね。
そこで私なりの解釈でもう少しかみ砕いて言い換えます。
🔴やっていることを根底(そもそも)から見直して革命しよう!
🔴その革命にデータやデジタル技術が合致すれば便利だから使おう!
これが私のDXの解釈です。
根底から見直すことは「BPR」「そもそも分析」「業務フロー」といったワードを交えて説明もできますが、ここでは省略します。気になる人は自分で調べてみてください。今は生成AIに聞いたらすぐに教えてくれます。
ちなみに「革命」は私が好きなアーティストが使っているワードなので私も使いました。響きがカッコイイですよね。
Viva la revolution!
革命といえば、有名なフランス革命の絵画「民衆を導く自由の女神」では旗や銃を持っていますが、令和の革命における道具はデータやデジタル技術だと思っています。
これらは町内会・自治会の革命にも大きな助けになります。
でも必須ではないと思っています。
道具は所詮道具です。
道具無しに民衆の前で丸腰で演説したっていいのです。
革命をするならデータやデジタル技術が無くてもいいのです。
それも私的に拡大解釈の「DX」です。
さて、この「DX」を町内会・自治会にも適用しようというわけです。
なんだかワクワクしませんか?
ちなみに、データやデジタル技術が分かってなくても大丈夫です。
町内に1人くらいそういうのに詳しい人がいるでしょう。
町内にいなくても隣の町に、知人に、市町村に誰かしらの繋がりで詳しい人がいるでしょう。
ぜひその人を頼りましょう。
餅は餅屋に、デジタルはデジタルに詳しい人に。
肝心なのはDXのDでなくXの部分、そう「革命」です。
気持ちさえあれば誰でもできます。
そう、あなたにも。
01. 40代の町内会長!
改めまして自己紹介をします。
この記事を書いている時点で45歳、にゃんころ(オス)です。
DXについては割と詳しい人間です。
実は元システムエンジニアという経歴があり、IPAの情報処理の資格もいくつか持っています。
Excelも得意です。(MOS 365&2019 エキスパート 満点)
そんな私ですが、つい最近まで、約260世帯の新興住宅地の町内会長をしていました。
町内会役員の経歴を簡単に書きます。
🔴2019年度 班長(輪番制なので順番が回ってきた)
🔴2020~2021年度 町内会会計(当時の役員に勧誘された)
🔴2022~2023年度 町内会副会長(会計での情熱が認められた)
🔴2024~2025年度 町内会長(前会長から指名された)
班長時代を除いて、実に6年間、町内会役員をしていました。
(現在は監事という町内会長OB職でさらに4年間務める予定ですが・・・)
ちなみに、町内会役員は好きでやっていたわけではありません。
妻には「また公民館に行くの!?」と毎回文句を言われていましたし、大好きな子どもたちと遊ぶ時間も減りました。
本業の仕事も忙しい中、町内会のこともしなければならない。
町内会役員は自分の時間も、精神力も削られる大変な労働、もはや「第二の仕事」と言っても過言はありません。
でも、みんなの役に立つことが好きなのかもしれません。
中学で生徒会長もしていたので責任感はあると思っています。
そんな私です。
ちなみに、校区の他の町内会長は年配の方ばかりです。
ある町内会長と話をしたら、その方の息子さんと私は同い年だとか。
全国どこの町内会・自治会も役員は高齢の方が多い印象です。
みなさんの地域はどうでしょう?
その点、うちは新興住宅地なので比較的若い方が多く、子どもが多いという特徴の町内です。
02. 全住民対象アンケート!
私が町内会会計をやっていた時、世界の危機が到来しました。
そう、新型コロナです。
もちろん日本も例外ではなく、町内会活動も中止せざるを得ませんでした。
そんな中、月に一度開催される町内会役員会で私はある提案をしました。
「町に住み始めて7,8年、住民の中に色々と意見や要望があるのでは?」
コロナ禍で自由に行動できなかったのもありますが、
私が町内会役員になる前は町内会役員と接する機会が全然なく、
町に対する意見や要望を言える機会がありませんでした。
そこで、全住民にアンケートを取ろうと提案したのです。
アンケートの手段は紙ではありません。
当時、今ほどメジャーではなかったGoogleフォームです。
紙のアンケートは集計がものすごく大変です。
単なる○×くらいならなんとかなっても、長文が書かれていると無理です。
パソコンに打ち込むのも面倒だし、
特に字が汚い人は解読不能でストレスです。
そこでデジタル技術を使いました。
Googleフォームは無料で簡単にアンケートWebサイトが作れます。
デジタルに不慣れな人でもコツを掴めば簡単に操作できます。
その作ったWebサイトのURLを二次元コードにして印刷して回覧し、住民に回答してもらいました。
アンケートは非常に多くの意見や要望が集まりました。
その1件1件に対して私が回答案を作り、
当時の町内会役員会で内容を議論しました。
そして完成した回答を回覧版で住民に共有しました。
DXのきっかけは課題(ニーズ)にあります。
住民の意見や要望は宝の山です。
そこから改善、革命できるヒントが多くあります。
03.遊具、東屋、防犯カメラのどれか!
これもコロナ禍の時です。
町内会活動の中止に伴い、町内会活動の支出ができず、結果、繰越金が貯まりました。
うちと同様に、会費の扱いに困った町内会・自治会も多かったのではないでしょうか。
では会計の私はこの状況をどう考えたか。
🔴町内会費の集金はゼロにしたくない。
(ゼロにすると集金再開時に反発がありそう)
🔴口座残高が多くある今、今しかできない支出をしたい。
なるべく多くの住民に還元のできるお金の使い方を模索しました。
以前行った住民アンケートも元に導き出した用途案が以下の3つです。
公園に遊具を設置
公園に東屋(屋根付きベンチ)を設置
町内に防犯カメラを設置
町内に広い公園がありますが、遊具が少しだけしかありません。
しかも日陰がほぼありません。
新興住宅地で子どもが非常に多いのに残念な公園です。
多くの子どもたちのため、そして見守る保護者のため、公園に遊具や東屋を考えました。
ただ、子どもがいない家庭もそれなりにあります。
ペットを飼っていたら公園を利用することもありますが、公園を一切利用しない家庭もあります。
それなら町内に防犯カメラがあっても良いのではないか。
犯罪や交通事故があったときに役立つし、予防になるのではないか。
役員会で色々な意見が出ました。
そこで、役員会で出た意見をもとに全住民アンケートを取りました。
アンケートはやはりGoogleフォームです。
その結果、防犯カメラを望む声が他より僅かに多かったので、翌年度、当時の町内会長主導で防犯カメラを複数台導入しました。
(この時、私は副会長)
防犯カメラは警察がレンタルサービスをしていたのと、
市では防犯カメラ導入の補助金制度があったので、
想定よりも安価で防犯カメラを設置することができました。
ちなみに、レンタルサービスの期間終了後は買取か返却を選ぶことができ、
うちの町内は買取を選択しました。
今後、防犯カメラを増設できたらいいなと個人的には思っています。
04.電子回覧板アプリの導入!
私が副会長のとき、電子回覧板アプリを町内に導入しました。
どの町内でも運用している「回覧版」。
回覧版は昭和のツールとあってとにかく伝達速度が遅いのです。
うちでは班長が回し始めてから戻ってくるまで約2週間かかります。
最後の方の人なんて回ってくる頃には情報が古すぎます。
緊急連絡をしたい時には致命的です。
この伝達スピードを改善しようと、私の方で色々なデジタルツールを調査していました。
町内公式Webサイトや町内公式LINEを立ち上げる案も考えたのですが、私が理想とするツールとは少し違いました。
そんなとき、調査の過程で電子回覧板アプリに出会いました。
市がモデル事業を行い、参加する町内を募集すると新聞記事にも出ていました。
このアプリは色々な機能があり、しかも安価、これしかないと思いました。

当時の町内会長にこの件をほぼ任されていたので、私は導入に向けての道筋を考えました。
まずは市のモデル事業に応募しましたが見事に落選。
でも自費を払ってでも導入しようという役員の総意で導入計画を立てました。
「導入するからインストールしてね」という、役員から住民への一方通行では上手くいきません。
何事も順序が大切です。
何よりも住民の理解が大切です。
まずはじめに、このアプリがどんなものか回覧版で紹介をして、かつ、意見を求めました。
賛成か反対か、その他に意見・質問何でもOKなアンケートです。
(回答はもちろんGoogleフォーム)
次に、そのアンケート結果を回覧版で公開しました。
賛成多数だった結果をグラフにして掲載し、
また、寄せられた質問には全てコメントを付けました。
そして臨時総会を開いて決定する旨を記載しました。
町内会役員の独断で決めるわけにはいきません。
住民の総意で導入すべきものです。
臨時総会はコロナ禍だったため書面開催で実施しました。
結果、見事に賛成多数だったので住民に対し総会結果の回覧を行い、電子回覧板アプリの契約を進め、運用開始に向けて準備をしました。
さぁ、ここからが本番です。
目標は全世帯にインストールしてもらい、町内におけるリアルタイムな情報共有網を構築することです。
新興住宅地なので比較的若い世代が多いのですが、中にはデジタルに不慣れな方、高齢の方もおられます。
町内会役員の丁寧なサポートが必要不可欠です。
この電子回覧版アプリにはマニュアルがありましたが、私はもっとかみ砕いた分かりやい町内オリジナルマニュアルを作成し、インストールのお願い文書と共に全世帯に配布しました。
インストールのお願い文書は回覧版でも回し、インストールが済んでない人が全世帯配布からの時間差でも気づけるようにしました。
また、問い合わせ先(私の携帯電話番号)を載せるほか、公民館にてインストールサポート日も設けました。
それらの効果もあってか、日々、インストール数が増えているのを確認できました。
この勢いを維持したく、リマインドとして再びインストールをお願いする回覧も行いました。
結果、多くの住民がインストールをしてくれましたが、それでも各班に何世帯かはインストールしてくれない世帯がありました。
そこで、各班長さんにお願いして、インストールがまだの世帯に勧誘に行ってもらいました。
そこまで実施して、町内全体で残すは数世帯となったので、副会長の私がそれらの家を直接訪問し、その場でインストールをお願いしました。
拒まれるかと思いましたが、みなさん快くインストールしてくれました。
それでも、1世帯だけはどうしても拒否される方がおられ、後日、町内会長と共に訪問しても理解を得られませんでした。
町内会が任意団体たる故、強制できるものではありません。(この点については最終章で思うことを書きます)
導入率100%を目指していたので非常に残念でしたが、その1世帯以外の全世帯(約260世帯)のインストールが完了しました!
05.ハイブリッド定期総会で総務省に!
(1) 対面+アプリのハイブリッド定期総会
電子回覧板アプリ導入以降、町内からの発信をアプリで行い続け、役員も徐々に使い方に慣れてきました。
何が良いかというと、リアルタイムで情報共有できることが挙げられますが、その他、誰がちゃんとログインして、いつ読んでくれたか分かるのもデジタルのメリットです。
これは紙の回覧版では分からなかったことです。
さて、導入からもうすぐ1年、定期総会の準備をする時期でした。
電子回覧板アプリに総会機能があるので当時の町内会長に試してみたいと伝えたところ、快く了承を得ました。
これまでと同様、公民館で集まって行う対面形式の総会に加え、アプリの総会機能も用いるハイブリッド形式で総会を行うことになりました。
(コロナ禍で書面開催が続いていましたが、ようやく集まってできそうな状況になってきた時でした)
アプリの総会機能とは、総会資料をアップロードし、議案ごとに賛成か反対をアプリから投票できる機能です。
議案の賛否投票だけでなく、公民館で直接参加する人は「出席」、もう議長に全てお任せの人は「委任」を回答することもできます。
いざ、定期総会。
自作した丁寧な回答方法マニュアルを添付し、アプリの総会機能を用いて初のハイブリッド定期総会を初開催しました。
これまでは会場に参加する人より紙の「委任状」を出す人が多かったのですが、アプリになってもそこは変わらず「委任」をアプリで回答する人が多かったです。ただ、集計が圧倒的に楽になりました。アプリ上で自動集計されるので紙の委任状を数える必要がありません。
住民もわざわざ公民館のポストに委任状を入れに行く必要がなく、いつでもどこでもスマホから委任をすることができます。
新役員や新班長には公民館に出席を求めていたのですが、それ以外にも公民館に足を運んでくれる住民がそれなりにいました。でも総会前日にアプリで集計を行ったところ賛成多数だったので、「何を言われても可決済みだ」という、気持ち的にリラックスした状態で総会を進めることができました。
メリットはそれだけではありません。
これまで、総会資料は製本するために印刷業者に費用をかけて依頼していましたが、アプリに一本化したので総会資料を製本する数万円の支出がなくなりました。
いいことばかりです。
(2) 総務省によるうちの町内会の紹介
私が副会長2年目からこの執筆現在もこのハイブリッド定期総会を行い続けているのですが、私が町内会長になった1年目のある時、アプリ提供元の担当者さんから連絡がありました。
「市役所の担当者がデジタル化が進んだ町内会を探しており、お宅の町内を推薦しても良いですか?」というものでした。
快くOKを出すと、後日、市役所の方から連絡がありました。
「実は定期総会でデジタルを活用している町内会を総務省が探しておりまして、推薦しても良いですか?」というものでした。
えっ!?市じゃなくて国!?マジ!?
危うく心の声が出そうになりましたが、快くOKを出しました。
後日、総務省自治行政局市町村課の方からメールが来て、電子回覧板導入の経緯やハイブリッド定期総会のことを聞かれ、何度もやり取りしました。
ド田舎の私が霞が関の方とやり取りをするのは変な感じでしたが、その甲斐あって、2度も総務省にうちの町内会が紹介されました!
Webでも公開されています。
🔴認可地縁団体における総会の議決手続に係る質疑応答等について(令和7年3月28日 事務連絡)https://www.soumu.go.jp/main_content/001003274.pdf
🔴自治会等における地域活動のデジタル化ハンドブック(令和7年7月 Web公表)https://www.soumu.go.jp/main_content/001019750.pdf
恥ずかしいのでこのnoteではあえて町名は出しません。(すぐにバレちゃうかもしれませんが知らないフリをしておいてくださいね)
なお、町内会長の私の名前はどこにも出てきませんが、総務省に紹介されたことは町内会長として誇りに思う出来事でした。
06.アプリで防災訓練をしよう!
うちの町内会で導入した電子回覧板アプリの長所は、ただ情報発信ができるだけではありません。
「災害モード」という機能が備わっています。
これは、災害時に管理者が発動すると、いつもと画面が変わって緊急時の色になり、住民の安否を入力してもらうモードになります。
入力情報は位置情報も含めて全住民に共有されます。
有事の場合はこれを見て助け合うことができる優れた機能です。

せっかくこの機能があっても非常時に使えなければ意味がないと思った私は、年1回、この機能を利用した訓練を行いたいと思いました。
調べてみると訓練用の災害モードがあり、訓練だと位置情報をオフにすることができ、安否入力情報も役員しか閲覧できないようにできます。
これはやってみる価値があると思い、毎年9月1日の防災の日に実施することにしました。
これまで2年に渡り2回実施し、その結果を毎回、グラフ付きで発信しました。
班ごとの状況も分かりやすくグラフ化しました。
ただ集計するのではなく、グラフ化することによって班ごとの特性も見えました。
この班は積極的に回答してくれたけど、この班は参加率が悪いな、とか。
ちなみに、1年目は初めての訓練だったのと、能登半島地震が記憶に新しかったので入力者が多かったのですが、2年目は安否入力をしてくれた人が残念ながら減りました。
いざという時のために訓練は大切なので、今後も継続的に訓練を行い、もし被災することがあれば災害モードを活用して共助に役立てたいと思います。
07.コミュニティ助成金の活用!
みなさんはコミュニティ助成金をご存じでしょうか?
別名、宝くじ助成金とも言われるものです。
宝くじの社会貢献広報事業として、町内会・自治会で必要な物品を購入するのに補助金がもらえる制度です。
以前、公園に遊具や東屋を設置したくて色々とネットで調べている時にこの制度を知りました。
申請は面倒そうだし、購入した物品に宝くじのシンボルキャラクター「クーちゃん」のシールを必ず貼らなければならないというデメリット(レアだからメリット?)があるのですが、それは小さなことです。
なんと、250万円まで補助が出るのです!
これを使わない手はない!
若い町内のため、町内行事に使える資機材が揃っていませんでした。
そのため、町内行事になると業者さんから借りることがほとんど。
そのたびに町内会費からの支出がありました。
それなら資機材を町内会として保有したい。
前からの願いでした。
コミュニティ助成金は町内会活動に必要な物品が対象なので、当時の町内会役員で購入希望物品を挙げました。
私が得意の全住民アンケートで住民に聞いても良かったのですが、役員経験がない人は町内会活動で何が必要がピンと来ないはずだし、しかもアンケートを取ると自由に書かれすぎて収拾がつかなくなりそうだったため、当時の町内会役員で案を出しました。
選挙と同様、定期総会で住民の総意によって決められた役員ですから。
当時の役員で購入を決めた物品は以下の通りです。
🔴大型モニター(75型、キャスター付きテレビ台含む)
🔴音響システム(防滴のマイク&スピーカー)
🔴ロータイプの長机6脚
🔴太鼓&バチ
🔴ソフトボール用品(グローブ&バット)
申請が面倒そうだとは思っていましたが、実際、かなり面倒でした。
いや、面倒だったのは私ではなく会計部長でした。会計部長に物品購入や申請をお願いしていたのでとても苦労をかけました。(私は市と少しやり取りした程度)
業者から見積を取得したり、レシートでなく正式な領収書をもらったり、複数の様式を市に提出させられたり、コミュニティ助成金側から差し戻しを依頼されたり・・・
この場を借りて改めて会計部長にお礼を伝えたいです。
町内のためにありがとうございます!
でもそのおかげで今後10年は利用できる物品を入手できました。
しかもほぼ無償で。(助成金からはみ出す支出は少しありました)
物品が今後の町内会活動に役立てば嬉しいです。
ちなみに、ハイブリッド定期総会になってから、総会資料を手元のスマホで見ていましたが、導入した大型テレビのおかげで、初めて前方に資料を大きく映し出して総会を進行できたことが良かったです。
08.データによる違反ゴミ対策!
みなさんの町に違反ゴミ問題はありますか?
燃やせるゴミの日に燃やせないものを出したり、分別をしていなかったり、ルールを守らずに出したりする問題です。
どの町にもあると思いますし、もちろん、うちの町内にもあります。
うちの町内はゴミステーションが3か所あるのですが、度々、違反ゴミが捨てられているのを清掃当番(持ち回り制)の人が発見し、LINEや電話、電子回覧板アプリで町内会長の私に連絡をくれます。
連絡をもらった私は環境衛生役員に共有して違反ゴミの確認をしてもらい、電子回覧板アプリで注意喚起を発信してもらうという運用をしていました。
ある時の役員会で、違反ゴミが最近多いねという話をした時、環境衛生役員がこれまでの違反ゴミが何があったか記録しているというのです。
それは素晴らしい!!
データを残すということは、それを活用できるということです。
突然ですが、EBPMという言葉をご存じですか?
Evidence-Based Policy Making の略語で、簡単に言うとエビデンス(データ)に基づいて政策を立案しようというものです。
内閣府のWebサイトにも紹介されています。
データドリブンも同義語です。
分かりやすく言うと、保有するデータを分析して、その結果を効果的に活用しようというものです。
これをうちの町内会でも実施しました。
3か所あるゴミステーションごとに、単年度の違反ゴミの統計・分析を環境衛生役員にしてもらったのです。
そしたら面白い結果になりました。
ゴミステーションごとに違反ゴミの傾向が異なったのです。
これはデータを分析しないと分からなかったことです。
この結果を基に、各ゴミステーションに年間違反ゴミランキングを貼ってもらいました。
このゴミステーションではこんな違反が多いと周知する貼り紙です。
すると、この貼り紙の効果でしょうか。
違反ゴミが減ったではありませんか!
データの力は偉大です。
ただ、違反ゴミはなくなることはありません。
いかに周知をしていくか、永遠の課題です。
09.目的不明な年末警戒の見直し!
全国的にどうなのか分かりませんが、うちの町内(校区?)では年末の夜に役員や班長が拍子木を叩き、鐘を鳴らし、町内を歩いて警戒を呼び掛けることが恒例となっていました。
私は班長になった年に初めて参加しました。
年末の2日間に渡って実施しており、1日あたり大人10名くらいが集まり、寒い中、拍子木の「カンカン!」という音と鐘の「チリンチリン!」という音を交互に鳴らし、周りの人と話をしながら、ひたすら町内を歩くという行事です。
町内会役員になってからも毎年実施していたので参加していましたが、私はこの行事に疑問を持っていました。
「そもそも何のためにしているのだろう?」
きっと、「年末年始は空き巣、火事、交通事故等、色々と注意して」という願いが込められたカンカン&チリンチリンだと思います。
でも、これって住民にちゃんと届いているのでしょうか?
そもそもその時間帯に在宅しているとは限りません。
今の時代、年末年始に旅行や帰省している家庭も多いでしょう。
もし家にいても、昭和と違って防音性能が高い家だと聞こえにくいかもしれません。
もし聞こえても、この音が聞こえたら何だというのでしょう。
うちの町内には99%の住民を網羅している電子回覧板アプリがあります。
それなら、そのアプリで住民に気を付けてほしいことを日本語で送った方がよほどメッセージ性があるのではないか。
幸い、昔から存在する伝統の町ではなく、歴史の浅い新興住宅地ですから、歩いて回る年末警戒を無くすことに私の中で抵抗はありませんでした。
私が町内会長の2年間、年末警戒は町を歩くことはせず、アプリで注意喚起の配信を行いました。
もちろん、このような形にすることを総会資料の行事予定に記載しました。
極寒の夜間、下手したら雪の降る中を歩かずに年末警戒の目的を果たせたのは良かったと思っています。
目的が何なのか、例年通り行事をやることが目的になっていないか。
時代に合わせて行事のやり方を見直すことは大切です。
10.スマホゲーム大会!(オンライン&対面)
(1) 町内ツムツム王を決めたい!
私はとあるスマホゲームに何年もハマっています。
ディズニーツムツムです。
みなさんはプレイをしたことはありますか?
LINEの友だちとハートを送りあったりスコアを競ったりできます。
ディズニーのキャラクターが出てくるのもいいですね。
ちなみに私のハイスコアは執筆時点で9,700万点です。
(1億点プレイヤーになりたい)
町内会役員をしていると町内の人とLINEの友だちになる機会が多く、ツムツムのランキングに町内の複数の人が現れてきます。
私は長年ハマっているのでそれなりにスコアが高いのですが、実は私よりも凄い人が町内にいるのではないか。
町内でツムツムが一番上手い人が誰なのかを知りたい。
私の飽くなき探求心が止まりません。
そこで考えました。
町内ツムツム大会を実施し、町内ツムツム王を決めたい、と。
大人も子どもも関係なくNo.1を決める大会です。
ツムツムを通して住民の交流ができれば最高です。
(2) どんな大会にしよう?
問題は、どんな形式で大会を実施するかです。
ツムツムはLINEの友だちとスコアを競えますが、それ以外の人とオンライン対戦することはできません。ツムツム大会のために町内の人とむやみにLINEで繋がるわけにもいきません。
約260世帯のうち参加してくれる人がどれだけいるか不明ですが、狭い公民館に参加者が大勢集まっても大会ができません。
だったら何らかの形で予選をやって、上位の人だけ公民館に集まってトーナメントをしたいと考えました。
予選の方法ですが、ツムツム提供元のLINEヤフーに町内ツムツム大会のサポートしてもらえないかダメ元で問い合わせ窓口に連絡しましたが、さすがに町内の大会レベルでは願いが届きませんでした。
住民にWebサイトでスコアを登録してもらい、一定時間ごとにスコアを元にランキングを自動更新するWebサイトが欲しい!
・・・ということで私が作りました、ランキングWebサイト。
でも簡単のものではありませんでした。
住民にスコアを入力してもらい、それを自動的にランキングにするなんてどうしたらよいのか、そんなサイトを作ったことがなかったので調べるところから始まりました。
(3) 元システムエンジニア、生成AIを活用
調べるときに非常に役立ったツールがあります。
生成AI(ChatGPT)です。
当時、今ほど世間に広まっていませんでしたが、私は興味本位で早くから飛びついて触っていた方でした。
(生成AIについてはまた後から触れます)
生成AIに色々と細かく相談した結果、Googleサイトという無料サービスとGAS(Google Apps Script:Googleのプログラム)という仕組みを組み合わせてWebサイトを構築できるとアドバイスされました。
ただ、それらは全く使ったことがなかったので、どこから操作できるのか、そもそもやり方が全く分かりませんでした。
でも待ってください。
そこも生成AIの出番です。
生成AIに一から教えてもらいました。
(もちろんWeb検索も同時に行って勉強しました)
GASはプログラミングなのですが、基本は生成AIがプログラムを作ってくれて、それを元システムエンジニアの私が確認しながら、あまり苦労することなくGASでランキング画面を作ることができました。
10分ごとに自動的にランキングが更新されるんです!
まさか自分のスキルがこんな形で町内会活動に役立つとは!
ランキングサイトが割と早い段階で形になりました。
(4) 地道な広報活動
この時点で、町内役員会で自らプレゼンをして役員の了承を得て、翌年の総会資料の行事予定にツムツム大会を掲載しました。
定期総会では何の意見も出ず承認されました。
あとは突き進むのみです。
12月にツムツム大会を実施することにしたので、毎月、電子回覧板アプリで広報をすることにしました。
まずは住民に知ってもらうことが重要です。
ツムツムのゲーム自体も、大会開催も。
町内マーケティング by 発案者の町内会長。
その広報は、ツムツムのゲーム紹介から始まり、毎月少しずつ、町内ツムツム大会のことも発信していきました。
大会は少し予算も付けて賞品も準備します。
また、誰でも参加しやすいよう、初期ミッキーしか使えない縛りとしました。
町内の秋フェス(夏に実施していた納涼祭を私が町内会長になってから秋に移したもの)でも周知し、町内の知り合いにも参加してほしいと直接声をかけました。
(5) 運命の町内ツムツム大会
いよいよ予選開始です。
期間を決めてオンラインで予選を行い、上位16名が公民館で行われる決勝トーナメントに出場となります。
予選に参加してくれたのは19名でした。
私の試算では町内約260世帯、人数で言えば倍の500人以上はいるはずだから、子どもも多いし、1割の50人ほど参加してくれたらと思っていたのですが・・・
マーケティングの甘さは反省ですが、それでも16名以上に参加してもらえて良かったです。
そして予選が終わり決勝トーナメント。
公民館ではコミュニティ助成金で購入した大型モニターとレンタルしたプロジェクター&スクリーンを配置しました。対戦する2人が前に出て同時にプレイし、その映像をそれぞれに映し出す方式としました。
もちろん、私も図々しくプレイヤーとして参加しました。
少人数の大会だし、実は予選1位だったので少し気楽に優勝を狙うつもりで参加しましたが、いざ前に出てプレイすると緊張が半端なく、指が震えました。
参加したみんなも緊張したと言っていました。
多くの白熱する試合が行われ、私は順調に優勝決定戦に残りました。
そしていよいよ緊張の決勝戦。
初代町内ツムツム王が決まります。
私は子どもを連れてきていた奥様と接戦の末、惜しくも準優勝。
町内ツムツム王の称号はもらえませんでしたが(とても悔しかった)、この大会を通じて住民同士の交流ができたので良かったです。
町内会長としても思い出に残る行事でした。
11.自主防災組織結成の検討!
(1) 自主防災組織検討のきっかけ
うちの町内は比較的新しい町内です。
そのため、昔からある町内にあってうちにないものがあります。
それは自主防災組織です。
自主防災組織は、災害に備えて町内での自助・共助の意識を高め、定期的な防災訓練や防災資機材の購入等を行う組織のことです。
実は以前から校区の自治振興会(町内会の上位組織)から言われていたようです。
「お宅の町内、自主防災組織を早く結成したら?」
それを前任の町内会長から聞いていて、私が町内会長に就任したときも自治振興会の方から言われました。
東日本大震災、熊本地震、能登半島地震、台風被害等、いつ、どこでどんな災害が起こるか分かりません。
私がここで動くしかない!
自主防災組織結成に向けて動きました。
(2) 自主防災組織ワーキンググループ
結成に向けてどのように動いたかというと、まずは住民の中から防災意識の高い人を募りました。
自主防災組織結成に向けて立ち上げに協力してくれる人を電子回覧板アプリで募集したのです。
すると、約260世帯の中から50人ほどの人が手を挙げてくれました。
そこで、次は自主防災WG(ワーキンググループ)を結成しました。
自主防災組織結成の検討を行うワーキンググループですが、ゴールは「自主防災組織の結成要否を結論付けること」にしました。
自主防災組織の結成ありきにはしませんでした。
なぜなら、結成しても名ばかりの組織になりかねないとも思っていたからです。
新興住宅地なので、耐震性があると思われる新築住宅ばかり。
良くも悪くも昔ながらの集落とは違う、令和の近所付き合い。
住民の総意で自主防災組織は「必要ない」という結論になってもそれはそれで問題ないと思っていました。
自主防災WGのメンバーは町内会長の私をはじめ、副会長、公民館長、会計、児童会会長の必要最低限な町内会役員、町内に在住の防災士資格を持つ方、あとはアンケートで手を挙げてくれた方々で結成しました。
続いて、全員の前提知識ベースを揃えるため、市の無料防災出前講座を依頼し、防災士の方に講演をしていただきました。
お呼びした先生の考え、そしてそれに基づく講演内容はとても理論的で腑に落ちる内容であり、大きく共感できました。(ちなみに、先生はうちの町内の電子回覧板アプリに興味を持っておられ、講演後も情報交換させてもらいました)
自主防災組織を結成すると、市から補助金が助成される対象となります。
町内会役員が自主防災組織の役員兼務でいいから結成して、個人では購入できないような大型発電機等の資機材を購入して公民館に置こう!
よし、自主防災組織の結成だ!
私はそう心に思いました。
(3) 自主防災組織結成の是非
講演を聞いた後日、自主防災WGの参加できるメンバーで自主防災組織結成についてディスカッションをしました。
その結果、「自主防災組織を結成は保留」になりました。
代わりに、町内会役員に防災担当を設置する方針となりました。
何故そうなったか。
出前講座の先生の考えに私はとても賛同しましたが、一方で、先生の考えに否定的な住民が一定数いたからです。
考え方は十人十色です。
例えば、企業は経営理念の元、社長が旗を振り、社員が一つの方向に向かって進みます。
ですが、町内会・自治会は企業とは性質が異なります。
各自の何らかの理由で偶然にも同じ地域に暮らす人々の集まりです。
町内会長が強引に進路を決めるのは違うと思っています。
町内会・自治会は基本的に住民の総意でものごとを運ぶべきだと私は思っています。
自主防災組織はすぐに結成しない結論になりましたが、防災担当が設置されたのは町内にとって大きな一歩です。
自助・共助の意識を高めるため、防災担当の今後の活躍が期待されます。
12.町内会費の集金デジタル化へ!
みなさんの町内会・自治会はどのように会員から会費を集めているでしょうか。
多くの場合、現金での集金かと思います。
うちもそうです。
基本的に年に1度、春先に班長が班の全戸を回り1年分を徴収します。
電子回覧板アプリを導入している町内ですが、集金はアナログです。
私が町内会会計をしていた頃に別の集金方法を調べたことがありました。
アナログな集金をもっと効率化してほしいと意見があったからです。
当時は今ほど電子マネーや電子決済も進んでいなかったので、銀行の口座振替ができないかを調べました。
調査した結果、口座振替は便利なのですが、手数料が高かったのです。
年に1度の班長労務に対する手数料の高さ、費用対効果は小さかったので見送りました。
ただ、現在は様々なキャッシュレス決済方法が出ています。
もはや現金を持ち歩かずとも、スマホだけで買い物が済む時代です。
実はうちの町内が導入している電子回覧板アプリにも、待望の集金機能がアップデートで付加されたのです。
アプリと連動しているならば利便性が非常に高いので、その情報を知ってすぐに調査しました。
会計役員にも色々と調べてもらいました。
集金機能にはクレジットカード決済に対応する手数料が割高なものと、もう一方は手数料が格安な自動引落方法が準備されていたので、後者を導入する方向で話を進めました。
費用も試算し、住民のアンケートも取り、導入寸前まで検討が進んでいたのですが、集金機能の申し込み直前で見送る決断をしました。
詳しくは書きませんが、セキュリティリスクがあると判断したためです。
町内会は企業と異なり、ITリテラシーは個人任せの任意団体です。
万が一、町内会役員の誰かから住民の氏名や口座情報等が故意でなくても漏洩したら責任を持てません。
町内会長として導入を保留としました。
電子回覧板アプリの提供元にはセキュリティリスクとその改善を要望したので、改善されて安心に利用できるサービスの提供を待ちたいと思います。
13.全戸配布物をなくせ!
うちの町内は電子回覧板アプリを導入しています。
町内からの情報発信は基本的にこのアプリのみで発信しており、紙での回覧はしていません。
しかし、回覧版は未だに残っています。
その理由は、町外からの紙の回覧物・配布物があるためです。
まず、市からは月に2回、全戸分の市報が紙で届きます。
また、校区の地区センターからも市報のタイミングに合わせて、関係団体からの多くの回覧物、たまに全戸配布物が届きます。
それを班長さんに渡し、班内で回覧と配布を行ってもらう仕組みです。
ただ、前から思っていたのですが、どの配布物も作っている方には非常に申し訳ないのですが、興味を持って読みたくなる内容ではないのです。
(全国的にどうなのでしょう?)
市報も例外ではありません。
全戸配布する必要はなく、回覧で十分だと思うものばかりです。
月2回の全戸配布がなくなれば班長業務の省力化が図れます。
そこで、まず町内会役員会で聞いてみました。
全戸配布の代表である、市報を読んでいる人はいるか。
結果はどうだったと思います?
なんと、私しか読んでいないという衝撃的な結果でした。
役員でさえそんな状況であれば、他の住民も・・・
ちなみに、市報は紙配布だけでなく、電子回覧板アプリで市から電子版が必ず届く仕組みにもなっています。
だったら紙は不要だと思いました。
私は地区センターを通じて市と交渉しました。
実は広報の配布委託料を市からもらっています。
「市報の紙配布を希望する人以外、紙の配布はやめたい。
ただ、それは市の印刷代削減に貢献するものであるので、
単純に1戸あたりの単価×削減数で委託料を減らさないでほしい。」
ですが、市からはいきなりの変革は困難だと回答がありました。
これまで通り全戸分の市報をもらって、希望者だけに配布して委託料をそのままもらうこともできたのですが、流石にそれは道徳的にやっていません。
町内会の収入が減りますが優先は省力化です。
お得意の電子回覧板アプリによる全住民アンケートを行いました。
これまで通り紙の市報を届けてほしいか。
アンケートの結果、約260世帯中、15世帯のみが紙配布を希望しました。
アンケートをする前から、住民の中には市報の愛読者の方がいたり、とにかく紙が良い派だったり、紙の希望者は一定数いると思っていました。
私自身、読むなら紙の方が圧倒的に読みやすいです。
市報の電子版もあるのですが、レイアウトが小さめでスマホでは読む気にはなれません。
そしてわざわざパソコンで見るほどでもありません。
電子版を作るなら、そして本当に読んでもらいたいなら、スマホに適した配信が必要不可欠です。
話が少し逸れました。
本当は市報以外の全戸配布物も全て回覧にしたかったのですが、様々な団体に関わると難しいとのことでまずは市報から削減を始めました。
配布委託料の大幅カットとなりましたが、班長業務の省力化が達成できました。
14.役員選出方法の変革!
(1) 選出方法を変えたい
町内会役員(特に町内会長)の選出方法を変えたい。
これは私が町内会長になる直前に思ったことです。
みなさんの町内会・自治会で、会長はどのように決めますか?
うちの町内会長は前町内会長からの指名制でした。
そして近年、副会長が町内会長になる流れがありました。
どの役も任期が2年なので、副会長をすると必然的に町内会長も含めた4年コースです。
ただ、いきなり副会長をやりたい人はまずいません。
そうなると他の役員経験2年を経ての合計6年コースです。
そう、私です。(会計2年+副会長2年+町内会長2年)
町内会役員として歩んだ6年間は非常に良い経験だったのですが、それにしても長いです。
また、私が町内会長になるとき、役員候補は私が当たりをつけて前町内会長と一緒にお願いしましたが、最後ギリギリまで副会長になりたい人がいませんでした。
何人かに副会長をお願いしましたが、その先に待ち受けている会長が嫌で誰も引き受けてくれませんでした。
そうですよね、大変な町内会長に繋がる役を誰もやりたくありません。
そんな大役をやりたいのは私も含め少し変わった人だけです。
この仕組みを変えなければならない!
(2) 他の町内にもアンケート
私が町内会長1年目のときです。
役員選出方法を変えたいと思った私は、同じ校区の他の町内がどのように役員を選出しているのかを調べようと思いました。
そこで、自治振興会長に対し、「アンケートを作るから他の町内会長に回答を依頼したい」と伝えると快くOKをいただき、校区の全町内会長を対象にアンケートを実施することになりました。
ちなみに、自治振興会の会合が定期的にあるのですが、40代の町内会長は私の他にいたかどうか分からず、若そうな町内会長もいましたが、他の町内会長の8~9割は高齢の方です。
ここで言う「高齢」とは、あくまで私から見てという意味で、おおよそ60歳以上を指します。
おそらく70代、80代の方も多くおられそうな感じです。
他の町内会長へのアンケートはお得意のGoogleフォームで作りましたが、全く同じ内容の紙版アンケートも作りました。
うちの町内は電子回覧板アプリを導入し、Googleフォームでのアンケートも普通に行っていますが、それは比較的若い方々が多く住む新興住宅地だからできることです。
他の町内の高齢の方にGoogleフォームでの回答を強制はできません。
本当はデジタル一択の方が集計しやすいのですが、相手に合わせて紙のアンケートも選べるようにすることも大切です。
アンケートはGoogleフォームで回答してくれた方もいましたが、多くは紙で回答をもらいました。
高齢なだけあって中には達筆の方もおられ、解読に時間がかかってパソコンへの入力に手こずったものもありましたが、校区の全町内会長が回答してくれたので非常に感謝でした。
なお、アンケート結果によると、町内会長の決め方は指名制、抽選、輪番等、同じ校区でも町によって様々であることが分かりました。
(3) いざ、変革へ
このアンケート結果をもとに、あとは変革するだけです。
といっても、簡単なものではないことは重々承知です。
町内会に限らず、世の中に困難だと思う課題は多々あると思います。
それを実現できるかどうかは強い信念と計画と行動力にかかっていると私は思っています。
私は何としてでも町内会長の決め方変更を実現したかったのです。
実は、町内会長の私を助けてくれる副会長は、ある条件のもと、副会長になることを引き受けてくれました。
それは「副会長が町内会長になる流れを変える」という条件です。
副会長のためにも、私は約束を守らなければなりません。
これを実現するため、私は変革案を考えてパワーポイントのスライドにまとめました。
🔴案1: 抜本的に変革する、輪番要素を盛り込んだもの
🔴案2: アンケートを行い、「役員をやってもよい」という方に任せるもの
どちらも真剣に考えた案で、役員会で提案しました。
案2だと継続性が無いかもしれないので私は案1を推したのですが、町内会を想う気持ちはそれぞれの役員の中にもあり、案1だと町内会が回らないのではないかと反対意見がありました。
そこで、案1を改良した案3を翌月に提示しました。
🔴案3: 町内会長をはじめとする4つの重役は現役員から、その他は輪番
色々と議論がありましたが、この方向で新役員を決めることになりました。
次期町内会長は現役員の中から私が声をかけ、早々とOKをもらいました。
これは頼もしい!
町内会長さえ決まればすぐに他の3つの重役も決まる!
・・・しかし、私の思惑は見事に外れました。
他の3つの重役について、現役員がOKを出すことはありませんでした。
仕事の理由、家庭の理由、気持ちの理由、人それぞれ違いますが、誰も首を縦に振ることはありませんでした。
そこで次期町内会長とも協議し、案3の方針はやや崩れますが、現役員から重役以外の役員で残ってくれる人を探しつつ、案2の「役員をやってもよい」と考えている方に声をかけました。
役員をやってもよいとしてくれた方々は前向きな方が多く、そこまで苦労せず次期役員が出揃いました。
「副会長が町内会長になる流れを変える」という約束は果たせましたが、副会長は重役の1つに残る決断をしてくれました。
町内のために決断した彼の勇気と行動を称えたいと思います。
結果的に私の描いた通りの変革にはならなかったので、次期町内会長も任期を迎える2年後に私を同じ悩みを抱くかもしれません。
そこはまたその時の役員で良案を考え、実行してもらえればよいと思います。
みんなが住みよい町のために。
15.相談は生成AIにもする時代!
町内会長時代、自分で案を考えることが多々ありました。
一昔前までは自分の頭で考え、必要ならネットで調べて・・・でしたが、令和の今は違います。
生成AIが誰でも触れる環境にあります。
既に多くの方が使っていると思います。
今から何年前でしょう、私はChatGPTの登場に衝撃を受けました。
「なんだこれは!!ヤバすぎる!!世界が変わる!!」
ChatGPTを皮切りにGemini、Claude、Grok等、現在では様々な生成AIが世に出回っています。
きっとこれからもすごいスピードで進化するのでしょう。
この生成AIを町内会・自治会で使わない手はありません。
アイディア出しにも使えますが、私はよく相談相手として使っていました。
生成AIは超物知りで天才な頭脳の持ち主です。
相談しない手はありません。
ツムツム大会の開催に向けても、自主防災組織の結成についても、役員選出方法案についても、その他のことも生成AIに相談して自分の考えをブラッシュアップしました。
自分では思いつかない案も出してくれたのでとても重宝しました。
ただ、生成AIは完璧ではありません。
ハルシネーションと呼ばれる本当のような嘘情報の生成もその理由の1つですが、最大の理由は、私の住んでいる町のことを全て知っているわけではないということです。
客観的に優れたアドバイスをくれますが、そこまでです。
そのアドバイスをもとに、必ず生身の人間との意見交換が必要です。
私は町内の決定事項は必ず役員会で、役員の意見を聞いて進めてきたつもりです。
その判断材料として住民アンケートも多数してきました。
町に住む人の意見は、町内会・自治会の運営には必要不可欠です。
これからは生成AIをうまく活用しながら役員や住民との対話を行っていく時代になります。
16.DCD(デジタル共創コミュニティ)視察団!
町内会長を引退したある日のことです。
(監事兼電子回覧板アプリのシステム管理者として町内会役員残留中)
電子回覧板アプリの提供元の担当者さんから連絡が来ました。
「遠方の大学院の方がデジタル化が進んでいる町内会の視察をしたいらしく、おたくの町内会を推薦したい」と。
大変光栄なことだったので快諾しました。
直接、その方とやり取りしたところ、豊橋技術科学大学大学院の方で、DCDの調査研究活動の一環でデジタル化が進んだうちの町内会に来訪したいとのことでした。
DCD???
DCD(デジタル共創コミュニティ)は、豊橋技術科学大学の小野悠准教授を筆頭に、東京都市大学の林和眞准教授、三重大学/東京大学の近藤早映准教授による自治会DXの研究を行う研究グループで、私が直接やり取りした博士後期課程の児玉さんも小野研究室の一員としてDCDの活動に積極的に参加し調査・研究行っているとのことでした。
DCDのnote ⇒ https://note.com/dcomdynamics
そして2026年5月某日、夜。
小野准教授、博士後期課程の児玉さん、そして修士課程の小山さんがうちの公民館に来訪されました。
うちの町内会からは、私と現町内会長の2名が参加して応対しました。
事前にヒアリングシートを送ってもらっていたので、概ねそれに沿ってうちの町内会の事例を話をさせてもらいました。
町内会・自治会のデジタル化をメインに熱い話が繰り広げられ、あっという間に1時間半が経ち、ヒアリングが終了しました。
あと2~3時間は話していたかったくらい充実した時間でした。
そういえばヒアリング時に「豊橋市における自治会のデジタル化の意向に関する意識調査 2025」という冊子を見させてもらいました。
役員の担い手不足、デジタル化への懸念、加入率低下・・・
どこも同じような悩みを抱えているんだなと思いました。
町内会・自治会の存在を改めて考えさせられました。
17.町内会・自治会の限界
さて、最終章となりました。
ここまで、デジタルを活用した町内会の革命をご紹介してきました。
みなさんの町内会・自治会のDXの参考になったでしょうか?
全て私の実体験であり、AI時代に「実体験」は大いなる財産であり、AIに立ち向かえる唯一の武器だと思っています。
そんな私が町内会役員を経験して、特に町内会長としてDXを推進してきて、感じたことがあります。
それは町内会・自治会の限界です。
昭和では成り立っていた制度かもしれませんが、
平成の約30年で時代は大きく変わり、
令和の現在、過去の制度は成り立たなくなっていると感じています。
その理由を記します。
(1) 任意団体である故の矛盾
そもそも町内会・自治会は任意団体であることが現代には合っていません。
昭和では当たり前に加入する団体だったのでしょう。
実家では私の両親も当たり前に加入していました。
しかし、核世帯化&共働きが進み、戸建てでなくアパート暮らしも増え、暮らしの多様化が定着してきています。
私がこの町内に引っ越してきたとき、当たり前のように町内会加入を言われました。
加入の一番の目的は、「加入しないとゴミを捨てられない」ことと、日本人特有の「みんなが加入しているなら仲間外れになりたくないから加入しよう」だと思います。
私は実家でも加入が普通だったので何の抵抗なく加入しました。
ただ、中には加入を拒まれたり、町内会活動をよく思っていない方もいます。
全国でも任意加入が原因で問題になっていることがゴミ捨て問題です。
ゴミを捨てられるのは市区町村の住民の権利であるのに対し、ゴミ置き場が町内会・自治会管理のため、未加入者は捨ててはいけないということで一部では裁判沙汰にもなっているというネットニュースを目にしました。
このゴミ捨て問題に関しては、住民の権利と町内会・自治会加入が大きな矛盾であり、令和の大問題だと思っています。
この矛盾は町内会・自治会だけではもはや解決できません。
(2) 役員の担い手がいない
大多数の方は役員をやりたがりません。
特に町内会長。
うちの町内の班長は輪番制なので20年に1度くらいのペースで回ってきますが、これまでに班長を拒む人は私の知る限りいません。
町内会活動に非協力的な方も引き受けてくれました。
ただ、役員となると話は別です。
町内会・自治会であれ、PTAであれ、なかなかやり手が見つからないのが現状かと思います。
町内会役員になるメリットはあります。
自分の考えを町内に反映できること、町内の知人が増えること、地域貢献できること、などです。
しかし、それを上回るデメリットがあるのでしょう。
大変そう、時間が取られる、責任が付きまとう・・・
特に町内会長は労力と時間と精神力をすり減らしました。
(もちろん、私はそれを上回るやりがいがあったので色々とDXしました)
住民の親睦を深め、住みよい快適な生活環境を作ることが町内会・自治会の目的だと思うのですが、現代において、本当にその目的通りの活動ができているのでしょうか。
従来の行事を義務のようにそのまま踏襲しているだけでは?
昨年のやり方のまま今年も実施しているだけでは?
そもそも住民は望んでいるのでしょうか?
その結果、「町内会・自治会=大変」という方程式が役員になることを敬遠させているのではないでしょうか。
変えていくべきところは時代に合わせて変えていかないといけません。
(3) 令和スタイルを貫く別の新興住宅地
私が町内会長のとき、うちの町よりも若い新興住宅地に住む方々と接する機会がありました。
話を聞くと、町内会を発足していないそうです。
住民の総意でそう決めたそうです。
住民が協力して行うのはゴミステーションの清掃と小さな公園の除草程度で、町内行事は一切無し。
児童会も無いので子どもの行事も一切無し。
市報の紙配布やその他回覧も無し。
必要な情報は自分でWebサイト等で取りに行く。
公民館も建設無し。
全てが無いことばかりで、色んなことをやっているうちの町内から見たら少し物足りなさも感じますが、時代にとてもマッチしている気がします。
何のしがらみもなく、ほどよい近所付き合いのみ。
これぞ令和なスタイルです。
今後はこのような町が増えるのではないでしょうか。
ちなみに、うちの町内において電子回覧板アプリは99%の世帯に導入されていますが、私の体感的に記事の既読率は7~8割です。
ということは、2~3割の世帯はそこまで町内会の情報に興味が無いとも言えるのではないかと思います。
その方々が望むのは令和なスタイルなのかもしれません。
(4) ハードルが高いデジタル化
高齢の方が町内会役員を担う町内会・自治会は多いと思います。
その方々だけでデジタル化を推進することはなかなか至難の業です。
デジタルに詳しい人を巻き込む必要があります。
詳しい人がいればラッキーですが、いない場合もあるでしょう。
仮に役員側に詳しい人を巻き込んでも、高齢者が多い地域では住民全体にデジタル化を普及させるのは不可能に近いと思います。
かなり手厚いサポートを行う必要があります。
(うちは比較的若い方が多いので何とかなりました)
また、デジタル化に付き物なのが個人情報の管理です。
住民の情報がどのようにデータで管理されるのか。
役員のパソコンやスマホに保存されることもあるでしょう。
でも町内会・自治会は企業とは異なります。
企業では一定の水準のセキュリティを企業側が整備します。
しかし町内会・自治会は任意団体であり、そこまで強制できません。
あくまで個人のセキュリティレベルに依存します。
普通に考えると非常に危険なことです。
(5) 今こそ市区町村が、都道府県が、国がDX
ゴミ捨て問題も書きましたが、本来、市区町村がすべきことを町内会・自治会に任せすぎだと町内会長を経験して感じました。
私だけでなく、他の町内会長も同じことを言っていました。
昔はそれで成り立っていたかもしれませんが、現代では成り立たなくなり、結果的に町内会・自治会に任せすぎになっているのです。
私が個人的に考える、市区町村に移管すべき業務は以下の通りです。
🔴ゴミ捨て場の管理
🔴電子回覧板アプリの導入・運営
🔴防災備品の購入&配布
🔴選挙の立会人選出
🔴国勢調査の調査員選出
他にもあるかもしれませんが、任意団体である町内会・自治会での役割を市区町村等の自治体に引き上げるべきだと思います。
また、市報のことも書きましたが、自治体はもっともっともっともっともっともっともっともっとデジタルを活用すればよいと思います。
現代ではスマホが普及しており、総務省の調査(下記リンク参照)によると、高齢者でも保有率が高くなってきています。
今後、スマホをもっている世代が高齢者になっていくので普及率はさらに上がるでしょう。
それならば、国が力を入れているマイナンバー、マイナポータルアプリを今以上に普及させ、マイナポータルアプリで自治体からの情報配信ができるようになれば良いと考えます。
そうすればマイナポータルアプリが電子回覧板アプリとなります。
それと同時に、自治体側の広報も変革が必要です。
「自治体が発信したいこと」を発信するのではなく、「住民が欲しい情報」を発信するように変革が必要です。
デジタル技術は暮らしを変革する大きな力を持っています。
あとはこの技術をどう活用するか、リーダーがどう動くかです。
町内会・自治会の一部の人間だけでは困難です。
市区町村、都道府県、そして国。
今こそ、日本全体がDXすべきです。
謝辞
超長文を読んでいただき、ありがとうございました。
全ては書ききれていませんが、私の町内会役員経験の集大成です。
町内会・自治会で悩むみなさんのために何か参考になれば嬉しいです。
また、この場を借りて関係者に感謝の気持ちを綴りたいと思います。
私が町内会役員を6年間していた同時期に役員をしていた方々、特に私が副会長のときに電子回覧板アプリの導入をはじめ色々と任せてくれた町内会長、私が町内会長のときに多大なサポートしてくれた副会長をはじめとする町内会役員の方々、そして町内会長職を快く引き受けてくれた次期町内会長に大変感謝します。おかげでこれだけのことをnoteに書けました。
また、日頃から町内会活動に理解いただき、行事に積極的に参加してくださる住民の皆様をはじめ、うちの町内会を支援してくださる校区の自治振興会や地区センターの方々、近隣の町内会長の方々、町としてお世話になった県議会議員や市議会議員の先生、電子回覧板アプリの担当者様、防災講座をしていただいた防災士の先生、コミュニティ助成金や総務省のことでお世話になった市の担当者様、この記事には書いていませんが速度規制や押しボタン信号時間延長の交通要望を叶えていただいた警察、うちの町内のことを2度も取り上げていただいた総務省、うちの町内会DXを遠方からヒアリングしにお越しいただいたDCDの方々、その他関係する全ての皆様に感謝します。(記載が漏れていたら本当にごめんなさい)
何より、6年間の町内会役員生活で、特に町内会長の時代にブーブー文句を言いまくっていたけど、なんだかんだで支えてくれた妻、そしていつも笑顔を見せてくれた子どもたち。
家を不在にすることが多く、いっぱい迷惑をかけました。
本当にありがとう。
解放された今、いっぱい遊びに行こう!
もしかしたら何年後、何十年後かに再び町内会長をする日が回ってくるかもしれないけど・・・
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