非日常の中で日常を求めて
2021年9月、まだ暑さの残る時期に、夫婦で北海道旅行をした。
いわゆる新婚旅行である。コロナ禍の当時、旅行を自粛する人も多い中、こっそり計画を立てたのが今となっては懐かしい。
この旅行、実は前日までキャンセルをするか迷っていた。予約時に想定していないことが立て続けに起きたためだ。
まずは、妻の妊娠&悪阻。めでたいのだが、旅行を楽しめるか怪しかった。
そして、緊急事態宣言。出発の前日に発令されるという奇跡のタイミング。
結局、悩みに悩んで行くことにしたのだが、この選択は大正解であった。
まず、どこに行っても待たずに楽しめ、とても歓迎された。人気スポットもガラガラで、観光客は貴重な存在だったようだ。妊娠中なので海鮮系は避けたが、有名なバーガーやラーメン等を心行くまで堪能した。
そして、北海道の良い空気のおかげか、いつの間にか妻の悪阻がおさまっていた。この日を境に二度と出てくることはなく、これだけで旅行代を上回る価値があった。
最後に、夜になるとホテル近くのスーパーでは、7割引き等で色々な食品を楽しめた。お得好き夫婦の私たちにとって夢のような空間であり、実はこれが一番テンションが上がる瞬間だった。
非日常を求めて旅行をしたものの、結局心のどこかで日常を求めてしまうのだ。旅行から帰ると「やっぱり我が家が一番」と感じるのに近い部分もあるのかもしれない。
旅先も 日常こそが 我が至高(嗜好)